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商品詳細
★主流派シーン第一線で八面六臂の超多忙な活躍を続ける売れっ子敏腕ドラマー:ケンドリック・スコット(1980年米テキサス州ヒューストン生まれ)の、Blue Noteでの3作目となる本盤は、ウォルター・スミス三世(ts)&ルーベン・ロジャーズ(b)とのサックス・トリオによる一編。

★重厚にドスが効いてながらシャープなキレのある敏捷アタックを掛けてくるドラムの遊撃や、ウマみをたっぷり含ませてウネウネとウェイヴを描く弾性に富んだベースの鳴動、に導かれて、締まりとソフトさを兼備した味のあるトーンのテナーが、ひたすら軽やかに宙を舞い泳ぐ感じの半ば脱力したメランコリック・ブルージー吹奏を流麗に繰り出して、生鮮にして芳醇なる見せ場を颯爽と飾りきった、全体を通じ、サックス・トリオの伝統を汲んだ硬派で渋い趣と極めて今日的なインテリジェンスやクールネスを反映したアップデート感、とを自然に併せ持つ音世界をフレッシュに愉しませてくれる好演内容。

★オーソドックスなモード系ハード・バップの典型たる様式美や吟醸テイストに溢れると同時に、コンテンポラリーな幾分醒めたイメージの理知的思索感や冷涼さがよぎるところもある、即ち、安心感・安定性と仄暗く不穏なサスペンスが共存したビタースウィート風味の快演、が力強くも滑脱に展開してゆき、重心の据わった多彩なパンチ・キックをカマしてくるスコット(ds)や、スピリチュアル&ハード・ドライヴィングにウネり躍るロジャーズ(b)、らの活躍も中々こってりとコクのある魅力を放つメリハリ充分な道程の中で、一座の花形たるスミスIII(ts)の、あくまで肩肘張らず流れに身を任せるが如き自然体のアドリブ妙技が、何とも余情豊かに冴え渡って素晴らしい。

→決して全力を揮うことなく力は常に八分目以下に抑え、ひたすらメロウ・スムースに波乗りを楽しむかのような筆運びに終始し、その語り口は歌心やブルース・フィーリング(加えてバップ・スピリット)に富むものの巧まず甘さの控えられた、程好いニガみと翳りあるどこか物憂いスモーキー・グルーミーなシブめの文脈へおのずと収束しており、そうした、腹八分目で簡潔に引き上げる感じの淡麗でスッキリ或いはサラリとした(そして悠々とゆとりを残した)ちょっと無欲そうでもある節回しのあり様は、清やかでありながら実に風流な行間雅趣を潤沢に含んでいて絶品。

Side A:
1. What Day Is It?
2. Corridors
3. A Voice Through The Door
4. One Door Closes (overdubbed solo tenor saxophone)

Side B:
1. Isn't This My Sound Around Me?
2. One Door Closes, Another Opens
3. Your Destiny Awaits
4. Another Opens (bass & drums duo)
5. Threshold

Walter Smith III (tenor saxophone except B-4)
Reuben Rogers (bass except A-4)
Kendrick Scott (drums except A-4)
Unknown (possibly female? voice on A-3)
Unknown (male voice on A-3, B-2)

2023年アメリカ作品

レーベル:Blue Note

在庫有り
輸入盤180g重量盤LP

キレ味シャープかつドスの効いたドラムの重厚攻勢や、あくまで軽やかスムースな脱力調子を保ちながら渋い含蓄を滲ませる懐深いテナーの滑らかブロウが美味しく際立った現代サックス・トリオの謹製品 180g重量盤LP KENDRICK SCOTT ケンドリック・スコット / CORRIDORS[455 2189]

販売価格: 3,700円(税込)
数量:
商品情報
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BLUENOTE

★現代ジャズ最高峰ドラマー、ケンドリック・スコットのブルーノートから3枚目となる最新作は、全編コードレス・トリオによる意欲作!

ケンドリック・スコットが自身のバンド、オラクルと共に2019年にリリースした『A Wall Becomes A Bridge』に続く本作は、ヒューストン出身のサックス奏者ウォルター・スミス3世と、ベーシストのリューベン・ロジャースによるトリオ編成。コードレスならではのスリリングなプレイが繰り広げられている。ニューヨークの著名なイベント・スペースであるザ・ジャズ・ギャラリーのアーティスト・フェローシップ・シリーズのため、アーティスティック・ディレクターを務める坂入リオが依頼したことからスタートした本作には、8曲のオリジナル曲と、ボビー・ハッチャーソンの楽曲(「Isn't This My Sound Around Me」)の新たなアレンジを1曲収録。

パンデミックの期間中に生まれたこのアルバムについて、スコットは「私はよく自分の経験したことをテーマにして曲を書くんだけど、このアルバムでは私の視点からズームアウトして、代わりにみんなの視点に立ちたいと思ったんだ。パンデミックによって、みんな自分が逃げていた影に向き合わざるを得なくなったからね。そして普段僕のバンドのオラクルではギターとピアノを中心にサウンドが構成されているんだけど、この2つの楽器を取り去ることで、聴覚的に何ができるだろうと思ったんだ。ベースのリューベンは純粋で愛情に満ちた方法でこのアルバムの世界をナビゲートしてくれたし、サックスのウォルターのサウンドはいつも美しく、私にインスピレーションを与えてくれる。いつも指針となる存在だよ」と語っている。(メーカーインフォ)