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ホーム2023年10月REVIEWキレ味鋭くヒネりの利いたニガみあるファンク・アクションや粋渋バップ・スイング技がソリッドかつ芳醇に冴える現代流旨口ギター会心打! 国内盤2枚組SHM-CD JOHN SCOFIELD ジョン・スコフィールド / UNCLE JOHN'S BAND アンクル・ジョンズ・バンド
商品詳細
★当代コンテンポラリー・ジャズ・ギターのカリスマ的第一人者=ヴェテラン:ジョン・スコフィールド(1951年米オハイオ州デントン生まれ)の、今回は、S・スワロウに代わってヴィセント(ヴィセンテ?)・アーチャー(b)が新たに加入したニュー・トリオ(ドラムは不動のビル・スチュワート)による2枚組の力作。

★豊潤で旨味に富み、鋭くヒネりを利かせてくるところも特徴的な、中々きめの細かいしなやかトーンのギターが、先ずはブルース・フィーリングやフォーク風テイスト或いはバップ色に満ちたメロディック節を繰り出して粋に吟醸世界を形作り、しかし次第にちょっと怪しくひねくれた独自のダーク・ビターなファンク・アクション・フレーズが手癖っぽく飛び出してきてピリッとした硬質スリルや濁りが齎される、という、トータルとしては大層グルーヴィーではあるも決して予断を許さない劇的プレイをあくまで軽やかに綴って熟成感充分の魅力を放ち、生々しくタフ&ダイナミックにスイングするベース&ドラムの太く重厚な轟鳴も頼もしげに"ノリ"を高めた、全体を通じスコフィールド流現代ギター・ジャズの真髄が伸び伸びと披露されて大いに、テイスティーに愉しませるさすがの練達内容。

★コンテンポラリー・モーダル・バピッシュ・ジャズの一典型を示した、硬派で躍動的だが取っ付きやすい人情味にも事欠かぬメリハリの効いたアクティヴ・グルーヴ熱演、が歯切れよく溌溂と、精悍に展開され、分厚く重みあるウネり波打ちを見せるアーチャー(b)や変幻多彩かつ精確にパンチ・キックをカマしてくるスチュワート(ds)、らのフレキシビリティ抜群のサポートも各々濃い妙味を際立たせ、彼らに上手く触発される恰好で、スコフィールド(g)の、気力は充実しきっているがリキんだところはなく泰然自若の体を崩さない、ごく自然体でいて結構丁寧で機微ある即興ワザが殊の外生鮮に、そして芳醇に冴え渡って素晴らしい。

★意外とわりかしモダン・ジャズの伝統に深く根を下ろしたハード・バップ調だったり、ちょっとアメリカーナ寄りの牧歌的フォーキー路線だったり、ブルース・グルーヴもしくはファンク・グルーヴ・タイプのノリノリ趣向だったり、しっとりメロウ・ムーディーな寛ぎ歌物バラードだったりと、スタイルは刻々と変移してゆき、そうした中でそれぞれに的確な筆致、的確な作法を活用したアドリブを滑脱に紡ぎ出して見せるが、大概の場合その起承転結の「転」の部分でジョンスコ一流の微細に屈折歪曲した半変態的立ち回り攻勢がバッチリ盛り込まれる辺りにワン&オンリーのゾクゾクする本領が、迫真サスペンスがあり、更に本作では絶えず肩の力を抜いて悠々とリラックスした息遣いを保ちながら、バップ、フォーク・ブルース、ブルース・ロックなどにしっかり精通した(あとウェス風のイナセなオクターヴ奏法が熱く炸裂する場面もあったりとか)懐深い確たる個性が揮いきられている辺りも全くゴキゲンで、そういう、円熟しているが音そのものにはシャープなキレやソリッド感、攻撃性が自ずと顕れた弾鳴のあり様は説得力満点で蠱惑的ですらある。

CD 1:
1. Mr. Tambourine Man ミスター・タンブリン・マン (Bob Dylan) 9:05
2. How Deep ハウ・ディープ (John Scofield) 5:39
3. TV Band TVバンド (John Scofield) 7:22
4. Back In Time バック・イン・タイム (John Scofield) 6:49
5. Budo ブド (Bud Powell, Miles Davis) 4:12
6. Nothing Is Forever ナッシング・イズ・フォーエヴァー (John Scofield) 6:40
7. Old Man オールド・マン (Neil Young) 7:02

CD 2:
1. The Girlfriend Cord ザ・ガールフレンド・コード (John Scofield) 5:22
2. Stairway To The Stars 星へのきざはし (Mitchell Parish, Frank Signorelli, Matt Malneck) 6:42
3. Mo Green モ・グリーン (John Scofield) 7:19
4. Mask マスク (John Scofield) 6:34
5. Somewhere サムホエア (Stephen Sondheim, Leonard Bernstein) 6:32
6. Ray's Idea レイズ・アイディア (Gil Fuller, Raymond Brown) 3:56
7. Uncle John's Band アンクル・ジョンズ・バンド (Robert Hunter, Jerome Garcia) 6:27

John Scofield ジョン・スコフィールド (guitar)
Vicente Archer ヴィセンテ・アーチャー (double bass)
Bill Stewart ビル・スチュワート (drums)

2022年8月米ニューヨーク州ラインベック(Rhinebeck)のクラブハウス・スタジオ(Clubhouse Studio)録音

レーベル:Universal Music Japan ECM

在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします

国内盤2枚組SHM-CD


キレ味鋭くヒネりの利いたニガみあるファンク・アクションや粋渋バップ・スイング技がソリッドかつ芳醇に冴える現代流旨口ギター会心打! 国内盤2枚組SHM-CD JOHN SCOFIELD ジョン・スコフィールド / UNCLE JOHN'S BAND アンクル・ジョンズ・バンド[UCCE 1201]

販売価格: 3,780円(税込)
数量:
商品情報
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ECM
UNIVERSAL MUSIC JAPAN

★昨年(2022年)キャリア初のソロ・アルバムをリリースしたヴェテラン・ギタリスト、ジョン・スコフィールドの新トリオ・アルバム。スティーヴ・スワロウに変わりベースにはヴィセンテ・アーチャーを迎え、ドラムは旧友で安定のビル・スチュワートが担当。

●昨年リリースのソロ作品から一転、バンドが大好きだというスコフィールドがアルバム全編自由奔放に演奏した2枚組アルバム。

★ディランの「ミスター・タンバリン・マン」からニール・ヤングの「オールド・マン」、レナード・バーンスタイン『ウエストサイド物語』の「サムホエア」からマイルス・デイヴィスの名曲「バドゥ」まで、幅広いレパートリーに挑戦。さらに、「星へのきざはし)」や「レイズ・アイディア)」などのジャズ・スタンダードと、スウィング、ファンク、フォークなど様々なテイストを取り入れた7曲のスコフィールドのオリジナルが肩を並べ、最後を飾るのはアルバム・タイトルにもなっているグレイトフル・デッドの曲『アンクル・ジョンズ・バンド』。

●作品を貫く赤い糸は、このトリオのインプロヴィゼーションの勢い。 「私たちはどこへでも行けるような気がする」と、スコフィールドは、本トリオの多方面への多才さを語る。

★ジャム・バンド・ファンにもジャズ・ファンにも幅広くアピールできるギター作品。
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