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ホーム2022年9月REVIEWマイルド・スムースかつダイナミック・ドライヴィングに朗々と歌う芳醇テナー吹鳴がコク深く映え、ストイックな中に哀愁浪漫を潤沢に含んだ抑制的硬質ピアノ弾奏も粋渋にキマッた充実デュオ! CD FILIPPO BIANCHINI & LUCA MANNUTZA フィリッポ・ビアンキーニ & ルーカ・マンヌッツァ / A TU PER TU
商品詳細
★伊ペルージャや蘭ハーグの音楽院に学んだ後、ベルギーのブリュッセルを拠点に活動(現在は帰国してローマで活動中)、Septemberよりの過去作品群が好評を得ていたイタリア人テナーサックス奏者:フィリッポ・ビアンキーニ(イタリアのオルヴィエート生まれ)と、ハイ・ファイヴやローマ・トリオ等々での八面六臂の活躍でお馴染みなイタリアのトップ・ピアニスト:ルーカ・マンヌッツァ(1968年サルディニア島のカリヤリ生まれ)、というスター・プレイヤー二人のデュオを基本とした(途中3人のゲストが各1曲ずつ加わる)一作。

★端正なタッチでスマートにスイングし、波乗り風の優しいグルーヴを齎すピアノの流麗でいて歯切れよく鋭角でもある抑えの利いた弾奏に導かれて、締まりと丸みが渾然一体化した濃やかなトーンのテナーが、歌謡性と寛ぎに満ちたウォーム・リリカルなフレーズを躍動的ハード・ドライヴ感も交えながら生鮮に紡いで、表情豊かでニュアンスに富んだ旨味もたっぷりの華を成し、一方バップ・イディオムを根幹としてソリッド&スクエアーに合いの手を入れ、また粋渋っぽく吟醸節を唄うピアノの中々芸の細かい立ち働きもアジな魅力を放った、全編ストレートアヘッドかつハートフルな快演が続いて小気味よくノセ、同時にホッと和ませてくれる奥深い好演内容。

★インティメイトな和気あいあいのリラクゼーションとキレのある敏活なスイング感が変らず堅持され、親しみやすい明朗な歌心表現を第一義としたメロディアス&ダイナミックな人情娯楽的邁進、が溌溂とノリよく展開してゆき、単純明快でスウィンギンな直球型の王道ハード・バップ路線あり、マイルドな浪漫と哀愁に溢れた抒情派妙演あり、クールでコンテンポラリー感覚一杯な今流のサロン・ミュージック風行き方もあり、といった具合でメリハリ充分のカラフル&ドラマティックな道程の中、ひたすら朗々と晴れやかによく歌うビアンキーニ(ts,ss)や、節度と硬質感をもってちょっとストイックげに筆を滑らせるマンヌッツァ(p)、のアドリブ活躍が、ピタリと息の合った両者の鮮やかなコンビネーション〜チーム・プレーと並行しつつ実に典雅そして芳醇に冴え渡って、何とも余情深き豊饒世界を創出している。

★ビアンキーニ(ts,ss)の、ソフト・スムースに優しく詩的ロマンティシズムを唄い上げながら鋭敏なダイナミズムの醸成も決して忘れない、テナー&ソプラノともしっかりグルーヴィーかつメロウ・テンダーな「歌心の権化」然としたそのまろやかで肉太い吹鳴の様、が一貫して情緒豊かに含蓄&包容力あるコク旨な妙味を発揮していて傑出しており、かたやマンヌッツァ(p)の、殺陣の型に粛々と徹するような角張ったバップ・アクションと、エヴァンスのヨーロピアン化的な洗練された耽美ロマンティック・フレージング、とを的確に使い分けて鋭く堅牢そうに立ち回る、抑え役になりきった感じの安定度抜群のプレイがまた、シブくて確固たるさりげなく削ぎ落とされた頑強無双ぶりを示していて秀逸。

01. Lijora 6:58 (L. Mannutza)
02. Intro (For Mr. Hans) 1:28 (F. Bianchini) (solo tenor saxophone)
03. A Tu Per Tu 3:57 (F. Bianchini)
04. Sound Of Beauty 5:31 (F. Bianchini)
05. Thank You Come Again 3:53 (E. Rava)
06. L.M. 6:52 (D. Tittarelli)
07. Apples 5:29 (F. D'Andrea)
08. Two Friends 5:34 (L. Mannutza)
09. Aurora 7:23 (M. Ionata)
10. Ariò 7:02 (M. Collazzoni)
11. Childhood Lost 8:38 (E. Bracco)
12. Traps 6:56 (R. Gatto)
13. Night Bird 4:13 (E. Pieranunzi) (*bonus track)

Filippo Bianchini (tenor saxophone except 07, 08, 12) (soprano saxophone on 07, 08, 12)
Luca Mannutza (piano except 02)

special guests:
Daniele Tittarelli (alto saxophone on 06)
Enrico Bracco (guitar on 11)
Roberto Gatto (drums on 12)

2022年3月12&17日Studio La Strada(伊)録音

レーベル:September

在庫有り
CD


マイルド・スムースかつダイナミック・ドライヴィングに朗々と歌う芳醇テナー吹鳴がコク深く映え、ストイックな中に哀愁浪漫を潤沢に含んだ抑制的硬質ピアノ弾奏も粋渋にキマッた充実デュオ! CD FILIPPO BIANCHINI & LUCA MANNUTZA フィリッポ・ビアンキーニ & ルーカ・マンヌッツァ / A TU PER TU[CD 5419]

販売価格: 2,380円(税込)
数量:
商品情報
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SEPTEMBER

2018年までベルギー、ブリュッセルで活動、現在はローマに在住。イタリアとベルギーを行き来しながら活躍を続けるイタリア人、サックス奏者、フィリッポ・ビアンキーニと、ハイ・ファイブやローマ・トリオでの颯爽としたプレイが記憶に残るピアニスト、ルカ・マヌッツアのデュオを基本に、3人のイタリア人正統派ジャズメンが1曲ずつ参加。

しなやかなテナー・サックス、ソプラノ・サックスのブロウと骨太タッチのピアノの緩やかな語らい。ハーモニーとリズムでのメロディ表現を大切に、デュオならではのシンプルな音の連なりとゲストの個性を生かした演奏が繰り広げられる。それぞれのオリジナル曲と、イタリアの有名ジャズ・アーティストによる曲も選曲。

RECORDED AT ‘’STUDIO LA STRADA’’ BY ENRICO FURZI
ROME 12 AND 17 MARCH 2022
MIXED BY ENRICO FURZI IN APRIL AND MAY 2022
COVER ERIC FIMMERS
COVER PAINTING JOSEP NAVARRO VIVES
THANKS TO ARCHIVE JOSEP NAVARRO VIVES