CATFISH RECORDS

★ジョン・コルトレーンとブルーノート・レコードの創設者アルフレッド・ライオンの間で口頭で合意があったが、正式に署名はされなかったものの、それがブルー・トレインで実現した。ブルー・トレインとは、由緒あるレーベルの主要アーティストとしてコルトレーンが唯一残した作品集である。

★このディスクには、コルトレーンの生来のリーダーシップ能力を音的に証明する証拠がぎっしり詰まっている。彼は手元の曲に取り組むだけでなく、ハード・バップと繊細なバラードの両方を多角的に解釈するアーティストとして同時に自分自身を再発明し、その間のあらゆる形式に触れている。ブルー・トレインのメンバーは、彼らが演奏する内容と同じくらい印象的と言えるだろう。コルトレーン（テナー・サックス）に加え、リー・モーガン（トランペット）、カーティス・フラー（トロンボーン）、ケニー・ドリュー（ピアノ）、ポール・チェンバース（ベース）、そしてフィリー・ジョー・ジョーンズ（ドラムス）が参加している。

★トリプル・ホーン・アレンジメントが生み出す音の密度は、このバンドとアルバムの両方に独特のトレードマークとなっている。特に注目すべきは、フラーの均整のとれたトロンボーンで、タイトル曲から熱狂的な「モーメンツ・ノーティス」まで、この曲を通して軽やかに響き渡る。その他のソロとしては、「ブルー・トレイン」におけるポール・チェンバースの控えめなリフ、そして「ロコモーション」におけるリー・モーガンとケニー・ドリューの力強いエネルギーとインパクトが際立つ。この曲には、フィリー・ジョー・ジョーンズの短いながらも重要なパートも含まれており、彼のアルバム全体を通しての演奏は、彼の最高傑作の一つと言えるだろう。

★オリジナル・アルバム『ブルー・トレイン』を構成する5曲の中で、ジェローム・カーン／ジョニー・マーサーによるバラード「アイム・オールド・ファッションド」は唯一のスタンダードと言えるだろう。純粋な感情という点では、このバージョンは間違いなく比類なきものだ。フラーの豊かな音色とドリューの味わい深いソロは、ジョーンズのゆったりとしたリズムを美しく包み込む。『ブルー・トレイン』は、ジョン・コルトレーンのキャリアのみならず、ジャズというジャンル全体においても、間違いなく最も重要で影響力のある作品の一つと言えるだろう。 ~ リンゼイ・プレーナー

Side A
1 Blue Train 10:44
2 Moment’S Notice 9:11
3 East Bound 4:25*

Side B
1 Locomotion 7:14
2 I’M Old Fashioned 7:58
3 Lazy Bird 7:06

Hackensack,New Jersey,September 15,1957
*Bonus Track : Los Angeles,March 2,1956

John Coltrane (tenor saxophone)
Lee Morgan (trumpet)
Curtis Fuller (trombone)
Kenny Drew (piano)
Paul Chambers (bass)
Philly Joe Jones (drums)
*Bonus Track : Same personnel except Morgan & fuller are omitted.

在庫有り
完全限定復刻180g重量盤LP(輸入盤)