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ホーム2022年10月REVIEW小粋で威勢よくも落ち着いた穏やかなリラックス気分を絶やさない吟醸アルトサックスの流麗ブロウが軽妙洒脱に冴える爽快編 CD BOBBY WATSON ボビー・ワトソン / BACK HOME IN KANSAS CITY
商品詳細
★アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ(1977〜1981年在籍)で頭角を現し、その後も幅広い人脈の中でブレることなく「ストレートアヘッド・ジャズ」をひたむきに探究し続けてきた、現代黒人モダン・アルトサックスの第一人者=ヴェテラン重鎮:ボビー・ワトソン(1953年米カンザス州ローレンス生まれのカンザスシティ育ち)の、今回は、サイラス・チェスナット(p)やジェレミー・ペルト(tp)らのスター陣を迎えた(カーメン・ランディ女史-voも1曲参加)クインテットを基本にしての、故郷カンザスシティに思いを馳せた一編。

★キュッと引き締まった精悍さと脱力したソフトネスや丸みの混在する、何とも味のある音色のアルトが威勢よくも滑らかにハイ・トーンをキックする感じの、アーシーなブルース・テイストにも富んだ吟醸ブロウを敏活に、愉しげに繰り出して晴朗かつコク旨な華を成し、ピリッと苦味走ったキレのあるシャープな立ち回りで追撃してくるトランペットや、ファンキーとモーダルの間を自在に往来しつつ全体に的確な締まりと抑制感を齎すピアノ、らの活躍も各々鮮やかに彩りを添えた、全編至ってオーソドックスな現代ハード・バップの王道を行く快進撃が続いてスカッと昂揚させ、また豊かなウマみを満喫させてくれる充実内容。

★硬派で勇ましくも親しみやすく気さくそうな歌心とブルース・フィーリングをも満載した、ひたすら歯切れよく輪郭のクッキリしたリリカル・アクション調の娯楽活劇的ハード・バピッシュ快演がイキイキと展開され、リズム・セクションのばっちりツボを心得つつ適度にフェイントもカマしてくる芸の細かいバックアップが、「大船に乗った気分」を好もしく醸成する中で、フロント2管のピタリと息の合ったファンファーレの如く清々しいアンサンブル・ワークであったり、常に余裕を残して悠然を宙を泳ぐワトソン(as)や、シャキシャキ・キビキビと凛々しく敏速に立ち働くペルト(tp)、一歩引いたところで中々考え抜かれたストーリーテラーぶりを発揮するチェスナット(p)、ら銘々のアドリブ奮戦であったりが、スッキリと爽やかに盛り上がりを呈してゴキゲンだ。

★ワトソン(as)の、どこまでも流麗滑脱に節度をもってしなやかに歩を進めてゆくその、モーダル・バピッシュな勇壮さとリラックスした軽みや瀟洒さがごく自然に共存融和した、決して無理のないナチュラル・スムースな吹鳴が実に余情豊かで懐の広い風流この上なしの妙味を揮っていてとりわけ傑出しており、一方、より(やや)やんちゃっぽく元気一杯に跳ね躍り回るペルト(tp)のイナセなアクションや、抑揚に富み程好い凹凸感あるドラマティックな文脈展開にほぼ終始するチェスナット(p)の泰然自若の思慮ある語り口、といった辺りにもそれぞれ得難い魅力があり、そうした個性溢れるソロ・コーナーは殊の外充実している。妖艶で深い黒さを香り立たせるカーメン・ランディ(vo)の客演も好アクセント。

01. Back Home In Kansas City (Bobby Watson) 6:08
02. Red Bank Heist (Victor Jones) 7:07
03. Our Love Remains (Bobby and Pamela Watson) 5:03 (as-vo-p-b-ds quintet)
04. Bon Voyage (Bobby Watson) 5:28
05. The Star In The East (Cyrus Chestnut) 5:06
06. Mind Wine (John Hicks) 5:20
07. Celestial (Jeremy Pelt) 5:54
08. Dear Lord (John Coltrane) 5:35 (as-p-b-ds quartet)
09. Side Steps (Bobby Watson) 6:05
10. I'm Glad There Is You (Jimmy Dorsey & Paul Madeira) 5:25 (as-p-b-ds quartet)
11. Blues For Alto (Bobby Watson) 7:43 (as-p-b-ds quartet)

Bobby Watson (alto saxophone)
Jeremy Pelt (trumpet except 03, 08, 10, 11)
Cyrus Chestnut (piano)
Curtis Lundy (bass)
Victor Jones (drums)
Carmen Lundy (vocal on 03)

2022年4月5日ニューヨークシティのSear Sound Studio C録音

レーベル:Smoke Sessions

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

三つ折りデジパック仕様CD




小粋で威勢よくも落ち着いた穏やかなリラックス気分を絶やさない吟醸アルトサックスの流麗ブロウが軽妙洒脱に冴える爽快編 CD BOBBY WATSON ボビー・ワトソン / BACK HOME IN KANSAS CITY[SSR 2205]

販売価格: 2,420円(税込)
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商品情報
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SMOKE SESSIONS

★パンデミックの中、故郷カンザスシティに思いを馳せたアルト奏者ボビー・ワトソンの超一級ストレート・アヘッド・ジャズ作品!

■パンデミックの中、故郷カンザスシティに思いを馳せて綴ったベテラン・アルトサックス奏者、ボビー・ワトソンの超一級ストレート・アヘッド・ジャズ作品!

★1953年カンザス州生まれのボビー・ワトソンは 1977年 〜 1981年、アート・ブレイキー& ジャズ・メッセンジャーズに在籍、そのメロディセンス溢れるプレイや作曲能力で人気を博した。メッセンジャーズを脱退後は自己のバンド “Bobby Watson & Horizon” を中心に、様々なセッション等で活躍。2020 年に録音された前作 『Keepin’It Real』ではメンバーを一新してのニューグループ “New Horizon”で超一級のストレート・アヘッド・ジャズを披露した。

■本アルバムは前作でもプレイをしたベーシストのカーティス・ランディ、ドラマーのビクター・ジョーンズのリズムセクションに加えて、人気トランペッターのジェレミー・ペルト、ピアニストのサイラス・チェスナットという豪華メンバーが参加。ヴォーカルのカーメン・ランディがワトソンと彼の妻パメラによる共作「Our Love Remains」で感動的で素晴らしい歌声を披露している。

★「素晴らしいメロディーは、彫刻や絵画のように不滅です。この作品は楽器が持つ歌唱力に重点を置きました。」とワトソンは語ります。パンデミック中の長い時間が本作の構想になったとのこと。すでにベテランの境地のワトソンの健在ぶりを感じさせる注目作品である。(新譜案内より)