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ホーム2021年10月REVIEW大衆派志向な人情娯楽的ハード・バップ・ピアノ・トリオの王道を揺るぎなく突き進む、気さくげで親しみやすくもしっかり渋旨な極上の豊饒世界 CD JOE FARNSWORTH ジョー・ファンズワース / CITY OF SOUNDS
商品詳細
★ワン・フォー・オールやエリック・アレクサンダー、ハロルド・メイバーンのカルテットでお馴染み、また、ジョージ・コールマン、ベニー・ゴルソン、ファラオ・サンダース、カーティス・フラー、ホレス・シルヴァー、ダイアナ・クラール等々、幅広いネットワークで数多くの大物アーティスト達をバックアップし、自己名義のリーダー・アルバムもCriss CrossやVillage、ヴィーナス、Smoke Sessions他から着々とリリースして好評を博してきた、NY主流派シーンのトップ・ドラマーの一人:ジョー・ファンズワース(1968年米マサチューセッツ州ホルヨークまたはサウス・ハドリー生まれ)の、今盤は、好評だった前作「Time to Swing」と同じくケニー・バロン(p)&ピーター・ワシントン(b)と組んだ最強ピアノ・トリオによる快編。

★敏速かつ精緻に唸りを立てながら百発百中っぽく大当たりの猛襲を仕掛けてくるドラムの殊の外鮮やかな轟鳴や、バネとウネりを強烈に利かせて撥ね躍るが如く太々と重厚にドライヴするベースのタフな攻勢、に上手くノセられて、端正でいて歯切れよい鋭角性や堅牢さを備えたストーン・タッチのピアノが、伝統的バップ・イディオムを変らず根幹に据え、局面に応じてファンキー方向へ寄ったりモード色を仄めかしたりラテン〜アフロ(またはブラジリアン)・テイストを垣間見せたりなどの中々芸の細かい転回を盛り込んでメリハリをつけつつ、一貫して明るくマイルドで晴れ晴れとした親しみやすい歌心満点のスイングしまくる朗々プレイを溌溂と紡いで、圧倒的にノリよくも燻し銀的な渋〜い吟醸味こってりのさすが十全に熟成された濃厚なる魅力を、実に愉しそうに悠々と揮いきった練達の会心打内容。

★分かりやすく摑みのいい気さくさやトリックなしの潔いシンプル・ストレートさを確固として身上とする、大衆派・人情娯楽指向のハード・バップ・ピアノ・トリオのこれぞ理想形!、とも云うべきひたすら明朗陽気でおおらかな思わずウキウキさせられるメロディアス&スウィンギン快演、が和気あいあいかつ嬉々として敏活に展開され、ファンズワース(ds)やワシントン(b)のきっちりツボを心得ながら小回りも効かせて適度に意表を衝くところもしっかりある、安定律動力とフレキシビリティの両方抜群な精確細密なるサポートに頼もしく支えられ、また刺激を受けて、一座の花形:バロン御大(p)の、一聴昔気質の伝統志向ビ・バッパーのようでいて細部に至るその語調一つ一つはさりげなく今日流にアップデートされてもいる、あくまで肩肘張らない自然体の伸び伸びと構えた安らかさのもと滑脱に繰り出される誠に表情豊かなアドリブ技が、徹頭徹尾テイスティー・グルーヴィー&ハートウォーミングに醸熟の冴え渡り様を見せて、全くゴキゲンだ。

→一切リキむところなく気の向くまま豪快に筆を滑らせ、次々と得意の至芸を開放感とともにイキイキ炸裂させまくっていながら、出来上がった文脈は無駄もムラもない、巧まずして鮮やかに構成された高い完成度を示している、その、先ずは何より揺るぎない拠り所としてド真っ当な直球型「バップ・ピアノの王道」という確たる太い芯があり、語り口においては終始一定の余裕や節度そしてウィットっぽさを保って、硬派な勇ましさ・雄々しさの反面、瀟洒味・軽み・小粋さも決して欠かさない、そうした、シブ凛々しくも仄かに脱力感漂う弾鳴のあり様は実に雅趣深く(懐も深く)風流この上なし。結構粘っこく執拗に迫ってくるワシントン(b)の攻め込み具合や、ファンズワース(ds)の荒々しくワイルドな暴れぶり、といったそれぞれのソロ・コーナーも大いにエキサイティングで充実している。

1. New York Attitude (Barron) 5:39
2. The Surrey With The Fringe On Top (Rodgers / Hammerstein II) 7:17
3. Ojos Cariñosos (Farnsworth) 7:44
4. Bud-Like (Barron) 5:51
5. Moonlight In Vermont (Suessdorf / Blackburn) 6:53
6. City Of Sounds (Farnsworth) 4:02
7. No Fills (Farnsworth) 8:34
8. Softly As In A Morning Sunrise (Romberg / Hammerstein II) 8:02

Kenny Barron (piano)
Peter Washington (bass)
Joe Farnsworth (drums)

2020年2月19日-21日ニューヨークシティのSmoke録音

レーベル:Smoke Sessions

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

三つ折りデジパック仕様CD

大衆派志向な人情娯楽的ハード・バップ・ピアノ・トリオの王道を揺るぎなく突き進む、気さくげで親しみやすくもしっかり渋旨な極上の豊饒世界 CD JOE FARNSWORTH ジョー・ファンズワース / CITY OF SOUNDS[SSR 2105]

販売価格: 2,180円(税込)
数量:
商品情報
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SMOKE SESSIONS RECORDS

★人気白人ドラマー、ジョー・ファンズワースがSmoke Sessions Recordsから放つ渾身のリーダー第二作目!

★現代最高峰の呼び声も高いピアニスト、ケニー・バロンが参加したご機嫌なピアノトリオアルバムが登場!

★ 1968 年マサチューセッツ州生まれのジョー・ファンズワース。ストレイトアヘッドなプレイスタイルを得意としているドラマーだ。ジョージ・コールマン、ベニー・ゴルソン、ファラオ・サンダース、カーティス・フラー、ホレス・シルバー、ダイアナ・クラール等の名だたるアーティストとの共演や録音で着実にキャリアを積み重ね、今やジャズ界においてトップ・ドラマーの一人に数えられるほどに。惜しくもこの世を去ったハロルド・メイバーンのトリオやエリック・アレキサンダー・カルテットのレギュラードラマーとしても大活躍中。何度も来日し、明るい人柄と演奏スタイルで日本でも多くのファンを獲得している。

★本作は前作「Time To Swing」に引き続き、名ピアニスト、ケニー・バロンが参加。軽快に展開されるピアノソロに、ジョー・ファンズワースと付き合いの長いベーシスト、ピーター・ワシントンとがタイトなリズム隊として下支えする、ご機嫌なピアノトリオ作となった。それもそのはず、ジョー・ファンズワースはピアノトリオ編成でマッコイ・タイナー、シダー・ウォルトン、ハロルド・メイバーン、ハンク・ジョーンズ、デビッド・ヘイゼルタイン、ELEWらと共演を遂げており、元来このスタイルが得意なのである。

★タイトル通りニューヨークと、ニューヨークで活躍したチャーリー・パーカーやセロニアス・モンクら先人ジャズマンへの愛と敬意に満ちた一枚。

★豪華4面見開きデジパック仕様。伝説的ピアニスト、ジョージ・ケイブルズの英文ライナーノート付き。