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ホーム日本のジャズ (JAZZ IN JAPAN)ヒンヤリ冷涼で仄暗く妖しい心象風景の深淵を彷徨いながら硬質ダイナミックにバピッシュ&ブルージーな旨口グルーヴも堂々体現する独創的ソロ・ピアノ会心打! CD 小林 洋子 YOKO KOBAYASHI / BEYOND THE FOREST ビヨンド・ザ・フォレスト
商品詳細
★福岡県出身、東京音楽大学ピアノ科でクラシックの修練を極める一方、ジャズ・インプロヴィゼーションにも目覚め、大学卒業後、辛島文雄に師事しつつジャズ・ライヴ活動を開始、以降東京のシーンにおいて自己トリオや吉田哲治、今泉裕のサイド等で精力的に活躍し、2001年にはピアノ・トリオによる初リーダー作(2000年録音)を発表、その後も、鈴木徹大(g)とのB・B・STREEPや池長一美(ds)とのThe Third Tribe、といったデュオ・プロジェクトによるアルバムで高い評価を得、またその拡大版的なトリオ・カルテット・クインテットでのライヴ演奏もエネルギッシュに推進、そうした中、難病:「音楽家のジストニア」に見舞われ、一旦はリタイアを余儀なくされるも不屈のリハビリで克服し見事復帰(リハビリは現在も継続中)、益々意欲的に決然と演奏活動を続けている本邦女性モダン・ピアノの個性派逸材:小林洋子の、今回は、自身初となるソロ・ピアノ集。

★ヒンヤリした冷涼さと澄みきった透明感・清潔感に溢れ、また力強く骨太い堅牢性や歯切れのよさも有する、クリアーネスと深い陰影が表裏一体に交差した端正で固いストーン(またはクリスタル)・タッチのピアノが、心象風景の移ろい或いは開放感ある(ちょっとユートピアめいたところがあったりもする)大自然世界の情景を、真心こめて丁寧に、かつ頑としてパワフル&鋭角にイキイキ朗々と活写してゆく、仄暗く半メディテーショナルでありキレ味シャープで硬質なグルーヴ感やダイナミズムにも富んだ、独自の甘くないリリカル・プレイを精悍に繰り出して旨味も充分の凛然たる華を成した、何げに切迫した気魄もみなぎる敢闘内容。

★繊細でしっとり感漂う耽美派ロマンティック傾向と、ハードでダーク・ビターな内なる無限空間を彷徨い旅するかのようなシリアスめの趣、とがきめ濃やかに合わさった、トータルとしては内省文学的な抒情派のイメージが強いが、そのディテールには力学指向の殺陣っぽいバップらしさや渋いブルージー・テイスト、牧歌的フォーキー風情、モーダルなアクションの迫真味、といった要素が微細かつ潤沢に散りばめられていて、根底楽想はニューエイジ・ミュージック寄りとも思えるものの、あくまで真っ当な「ジャズ」としての昂揚や感動が十二分に味わえる仕上がりとなっており、そうした異種交配的なバランス感覚のあり様、均衡具合は全く絶妙で見事だ。

★エヴァンスの流れを汲んだ幾分か甘美な、そして機動力抜群の哀愁浪漫表現と、クラシック・ピアノの荘厳な凛然毅然さや徹底して作法正しき幾何学性、をドッキングさせたが如きバラードあり、意表を衝いてどっぷりとダウン・トゥ・アース&ソウルフルな吟醸憂歌の深淵に降りきって見せたブルース・ナンバーもあり、の中々予断を許さない、極めて表情多彩な全身全霊・一音入魂の振り切ったエモーショナル奮戦が連続して、大いに興奮させ、幽遠典雅なロマンティシズムの世界に心地よくハマらせてくれる、固有のストーリー的コンセプトを持った逸品。

1. 月時雨 (石庭の雨より)
2. Beyond The Forest
3. Turn Circle
4. improvisation : Greetings With Birds
5. A・U・N
6. 水泡
7. Bumpy Road
8. GENEI ジェネア
9. Out Of Sight

小林 洋子 (solo piano)

2020年6月4日相模湖(神奈川県相模原市緑区)Luxman Hall録音

レーベル:自主製作

在庫切れ
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国内自主製作 紙ジャケット仕様CD

ヒンヤリ冷涼で仄暗く妖しい心象風景の深淵を彷徨いながら硬質ダイナミックにバピッシュ&ブルージーな旨口グルーヴも堂々体現する独創的ソロ・ピアノ会心打! CD 小林 洋子 YOKO KOBAYASHI / BEYOND THE FOREST ビヨンド・ザ・フォレスト[TMCD 1021]

販売価格: 2,840円(税込)
数量:
商品情報
自主制作盤

★LIVE復帰から2年、The Third Tribe(小林洋子pf 池長一美ds)ピアノとドラムだけで数々の物語を繰り広げてきたが、2020年6月、小林初となるpiano solo でのレコーディングがLuxman Hallで行われた。
★このホールのベーゼンドルファーmodel 275 は、自粛要請により、3か月間誰にも弾かれることのなかったピアノであったが、この日息を吹き返すこととなった。ありのままの自分と対峙するというより、ピアノや空気感、どこからともなく沸き起こってくる研ぎ澄まされた感覚によって、まるで当然のことのように導かれていったという。
★このアルバムは、月時雨の中を出発し、まだ見ぬ森の向こう側を目指す旅の物語である。深く響くピアノの音とその録音は素晴らしく、心の眼で捉えた世界を体感できる作品である。(新譜案内より)