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ホーム2024年2月REVIEW芸の細かい巧緻かつセンスよきドラム&ベースの敏捷ダイナミズム攻勢を受けて自然体調子のビタースウィートな抒情的ピアノ・プレイが軽やかに冴える懐深いトリオ快編! CD YES! TRIO イエス! トリオ / SPRING SINGS
商品詳細
★当Jazz&Peopleから2019年にリリースされた(録音は2018年)一作「Groove du Jour」が好評だった、ドラムのアリ・ジャクソン(1976年米ミシガン州デトロイト生まれ)をリーダー格とする、ピアノのアーロン・ゴールドバーグ(1974年米マサチューセッツ州ボストン生まれ)&ベースのオメル・アヴィタル(1971年イスラエルのギヴァタイム=Givatayim生まれ)とのオールスター・ピアノ・トリオ=Yes! Trioの最新アルバムが登場。

★鋭利な剃刀パンチを半ば脱力調子で軽やかに繰り出してくるドラムや、ハジきよくもコク深くこってりとウネり躍り重低音をヒットするベース、らの立ち働きも各々濃い存在感を際立たせる中で、歯切れよさやシャープネスと澄んだ清流の如き潤いや滑らかさ(+透明感)を併せ持ったクリアー・タッチのピアノが、ある時はダイナミック・バピッシュもしくはモーダル・エネルギッシュに疾駆突進し、またある時はリキみを解き間の妙も活かしつつゆったりと哀愁を歌う、メロディアスだが決して甘すぎず制御の利いた躍動型抒情指向プレイをゆとりをもって滑脱に綴り、爽快にして行間豊かな魅力を放った、親しみやすくも風格ある好投内容。

★メロディーや和声の美と敏活で力強いスイング感を何より重んじ、ブルース・フィーリングも潤沢に備わったリリカル・アクション・タイプの闊達妙演がノリよく小気味よく展開され、歌心は豊富だが同時にハード・バップ・ジャズならではのピリッとしたシリアスな緊張感やほろ苦いスパイス風味にも事欠かない、巧まず絶妙に剛柔バランスのとれた今日感覚溢れるコンテンポラリー・バピッシュな行き方が続く中で、主役格ゴールドバーグ(p)の肩肘張らず自然体で伸び伸びイキイキと得意技をキメる正攻法活躍が清やかに映える他、アヴィタル(b)の結構前のめりの威勢でもって隙あらば主役の座を奪取せんと踏ん張りを効かせる饒舌な濃厚熱演も猛烈に追い上げ様を見せ、ボスであるジャクソン(ds)は一歩引いてデリケートかつ温かに彼らを盛り立てる、という、インタープレイ的な相互触発傾向もナチュラルに示しつつの三者三様の立ち振る舞いが、それぞれにしっかりテイスティーな妙味を揮って素晴らしい。

★とりわけ一座の花形たるゴールドバーグ(p)の、伝統的バップ・イディオム奏法、ややアグレッシヴめのモード系ダイナミズム攻勢、繊細でマイルド・ロマンティックな憂き詩情描写、粋でイナセで渋味&吟醸感あるファンキー小唄調のアジな節回し、などをあくまで堅実にソツなくこなし、トータルなアウトラインとしては敢えて薄味のパステル・カラーっぽい音像に軽々悠然と仕上げて、後には風流な含蓄雅趣的余韻を残す、そうした、スッキリしていながら達観・諦念めいた境地を感じさせる語り口は何げに絶品だ。

01. Spring Sings
02. 2K Blues
03. Bass Intro To Sheikh Ali (solo bass)
04. Sheikh Ali
05. The Best Is Yet To Come
06. Sancion
07. Omeration
08. How Deep Is The Ocean
09. Shufflonzo
10. Fivin'

Aaron Goldberg (piano except 03)
Omer Avital (bass)
Ali Jackson (drums except 03)

2024年フランス作品

レーベル:Jazz&People

在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします

三つ折り紙ジャケット仕様CD

芸の細かい巧緻かつセンスよきドラム&ベースの敏捷ダイナミズム攻勢を受けて自然体調子のビタースウィートな抒情的ピアノ・プレイが軽やかに冴える懐深いトリオ快編! CD YES! TRIO イエス! トリオ / SPRING SINGS[JPCD 824001]

販売価格: 2,600円(税込)
数量:
商品情報
JAZZ & PEOPLE

NYジャズシーンの最前線で活躍する3人組ユニットYes! Trio
約5年ぶりとなる最新アルバムが登場!
スタンダードとオリジナルを織り交ぜトリオのユニークな個性を証明した逸品!


★NYジャズシーンの最前線で活躍する3人組ユニットYes! Trioによる約5年ぶりとなる最新アルバム『Spring Sings』がJAZZ&PEOPLEよりリリース。

★Yes! Trioは、90年代以降からNYジャズシーンの最前線で活躍する3人組ユニット。ウィントン・マルサリスのジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラで 10 年以上もドラマーを務めるアリ・ジャクソン。イスラエルに生まれ、独自の旋律とグルーヴを生み出して唯一無二のスタイルを切り拓いたベーシスト、オメル・アヴィタル。ボストン生まれの秀才であり、ジョシュア・レッドマン、ブラッド・メルドーといった一世代上のアーティストのバンドで頭角を現して以来、多忙を極めるピアニスト、アーロン・ゴールドバーグの3人からなり、現代ジャズ・シーンで着実なキャリアを積んでいるバンドである。

★フランスのアカデミー・ドゥ・ジャズで 2019 年のベスト・アルバムに選ばれた『Groove du Jour』の成功に続き、Yes!トリオが 3rdアルバム『Spring Sings』をリリースして帰ってきた。30 年来の友情とスウィングへの愛によって結ばれ、それぞれの違いや経験によって豊かになった3人の音楽における相互作用を、最大限の強度と繊細さで活かしたハイセンスな一枚。「How Deep Is The Ocean」といったスタンダードを見事に再演し、一連の素晴らしいオリジナル曲と組み合わせた今作は、彼らのジャズ界における唯一無二の個性を証明する珠玉の作品である。(新譜インフォより)