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ホーム2021年9月REVIEWヨーロピアンなエレガンスやロマンティシズムとストレートアヘッドなバップ特有のダイナミック・グルーヴィーさを兼ね備えたイタリアン・メロディック・ピアノ会心打! CD GORLIER - BREGLIA - MAIORINO ファビオ・ゴルリエ他 / WOODY & US
商品詳細
★イタリア・シーンで活躍する正統派ピアニスト:ファビオ・ゴルリエ(1981年イタリア-ピエモンテ州クーネオ県アルバ生まれ)の主導する連名ピアノ・トリオの、これは、ウディ・アレンの映画でオープニングに使われた楽曲群ばかりを奏した2013年7月録音の小意気なソングブック・アルバム、の新装再発版。

★骨太で歯切れのいい硬角質っぽさとスイスイ流れるような滑らかさやソフトネス或いは弾性、を併せ持った端正なストーン・タッチのピアノが、ある時は伝統的バップ・イディオムと小唄風のシャレた美メロをミックスした和み系抒情派の本道らしい妙技を軽やかに紡ぎ、ある時は荒波が押し寄せるようなモーダルなダイナミズム攻勢と今日流ヨーロピアン耽美主義の典型たるスウィートな哀愁ロマンティシズム表現の融合展開を見せ、またある時は現代硬派ジャズ・ピアノの鑑とも云える熱気を孕んだハードボイルドかつアグレッシヴな勇壮疾駆に迷いなく没頭、かと思えば半クラシック的な荘厳エレガンスに欧州型内省体質のアンニュイめメランコリック節を絡めたしんみりバラード弾奏に転じたりと、適度に振り幅大きく多彩だが一貫して親しみやすく耳馴染みのいい「王道志向」のリリカル・プレイに終始して、スッキリと明快フレッシュ&テイスティーに愉しませてくれる会心打内容。

★ヨーロッパならではのきめ濃やかな壮麗さや優美イズムもしくは文学性と、アメリカン・ストレートアヘッド・タイプのダイナミックなグルーヴィーさや粋で渋いブルース(&バップ)・テイスト、がバランスよく掛け合わされた、アクション型抒情路線の正統らしい、緩急のメリハリにも富むドラマティック&エモーショナルな溌溂邁進、が小気味よく続き、手を代え品を代え芸の細かいカラフルなスイング感&スリル演出を見せるブレリア(ds)や、堅実にグルーヴしつつ雄弁に歌う、ドライヴ感満点で表情豊かな太々とした重厚マイオリーノ(b)、らのバックアップも実に頼もしく濃い魅力を放ち、彼らにガッチリ支えられて、主役:ゴルリエ(p)の、アプローチは程好く多岐に渡るものの決してリキんだところのない、あくまで自然体で伸び伸びと得意ワザのヴァリエーション披露に楽しく興じきる、といった感じのイキイキしたハッスルぶりが鮮度抜群に冴え渡って実に爽やかだ。

→当世の欧州人らしい典雅でちょっぴりメディテーショナルな散文詩風の憂いを帯びた仄暗い繊細ロマンティシズム表現(或いはイタリアンならではの陽気でおおらかな歌謡性・牧歌性の発露)や、クラシック・ピアノの修練を下地にしたと思しき精確巧緻で一点のブレもない半幾何学的ともとれる力学肌の行き方、といった辺りにさすが揺るがぬところを見せる一方、アメリカン・ジャズ・ピアノの様々な代表スタイル、即ち、陰影濃く燻し銀のシブ味を湛えたスクエアーなバップ奏法や、猛々しくパッショネートな怒涛のモーダル・アクション、軽妙小粋なファンキー調、更には好もしい古めかしさを匂わせたストライドorブギウギ路線、などにもしっかりと研鑽の跡ならびに深い愛着度合が顕れていてごくナチュラルな筆致に昇華されており、その語り口は説得力充分。半チェンバー風の空間形成&サスペンス醸出をキッチリ果たすチェロの客演も好アクセント。

01. Let's Misbehave
02. Take The Money And Run
03. Quiero La Noche
04. Una Furtiva Lagrima
05. Toot Toot Tootsie Goo'bye
06. Cassandra's Dream
07. When Day Is Done
08. Lieutenant Kije:Troika
09. Just You, Just Me
10. Rhapsody In Blue – Someone To Watch Over Me (solo piano)

Fabio Gorlier ファビオ・ゴルリエ (piano)
Alessandro Maiorino アレッサンドロ・マイオリーノ (bass except 10)
Marco Breglia マルコ・ブレリア (drums except 10)

*special guest:
Manuel Zigante マニュエル・ジガント (cello on 06, 08)

2013年7月1日-5日録音

レーベル:Jazz CiTy Records

※Jazz CiTy Recordsのアルバムは、過去に一部CD-R盤にて流通しておりましたが、現在の掲載タイトルはすべて2020年に新しく生産されたプレス盤のCDとなり、ジャケット・デザインも一新されております。

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
デジパック仕様CD


ヨーロピアンなエレガンスやロマンティシズムとストレートアヘッドなバップ特有のダイナミック・グルーヴィーさを兼ね備えたイタリアン・メロディック・ピアノ会心打! CD GORLIER - BREGLIA - MAIORINO ファビオ・ゴルリエ他 / WOODY & US[JCTRSL 012]

販売価格: 2,280円(税込)
数量:
商品情報
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JAZZCITY RECORDS

★ウディ・アレンの映画で使われた名旋律をファビオ・ゴルリエ率いるピアノ・トリオで!

■1981年イタリア生まれのピアニスト、ファビオ・ゴルリエらによるピアノ・トリオで聴く、ウディ・アレンの映画音楽集。

★史上最多のアカデミー賞24回ノミネートを誇る名映画監督であり、ジャズ愛好家としても知られるウディ・アレンの映画で採用された「オープニング・クレジット」の音楽ばかりを集めて、知的でクールなピアノ・トリオで贈る好企画。

★『泥棒野郎(Take the Money and Run)』、『マッチポイント(Match Point)』、『ギター弾きの恋(Sweet and Lowdown)』、『ウディ・アレンの夢と犯罪(Cassandra's Dream)』、『ウディ・アレンの愛と死(Love and Death)』、『マンハッタン(Manhattan)』などの名作で使われた、コール・ポーター、フィリップ・グラス、セルゲイ・プロコフィエフ、ジョージ・ガーシュウィンらの名旋律が満載です。(新譜案内より)