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ホーム | FREE JAZZ 楽器別 > ALTO SAX【Freedom Paper Sleeve Collection vol.5 60年代から70年代にかけ、沈滞したジャズ・シーンに新たなる生命を吹き込ん だインディペンデント・レーベルFreedomのUK Polydor原盤による復刻第5弾!】 荒れ狂う疾風怒濤のワイルド・アナーキーな奔放インプロ合戦がただならぬヤバい盛り上がりを見せる60年代末期流ブラック・フリー・ジャズの真髄! CD NOAH HOWARD ノア・ハワード / THE BLACK ARK ザ・ブラック・アーク
商品詳細
★アメリカ黒人フリー・ジャズの王道をひたむきに突き進んだ熱血派アルトサックスの巨匠:ノア・ハワード(1943年ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ、2010年死去)の、本盤は、ESPでの2作品に続いてのサード・アルバム(但、リリースされたのは録音から数年経った1972年頃?)にあたる、アーサー・ドイル(ts)、アール・クロス(tp)ら参加のコンガ入りコンボによる1969年NYC録音の傑作(Freedom FLP 40105)、のCD化・新装再発版。曲は全てハワードの自作。

★一打一撃に濃いスピリチュアリティを含んだドラムやコンガの幾分か猥雑にも感じられるリズミカル&パーカッシヴな問答無用っぽい轟鳴、に強力にプッシュされながら、エモーショナルでパッショネートな哀愁の歌謡アクション調(或いはダーク・ミステリアスな夢幻サスペンス節)と異形でフリーキーな金切り絶叫の間を烈しく行き来する疾走感もみなぎったアルトを始め、ひたすら奇怪なアブノーマル咆哮に終始する野獣の如きテナー、ブルージー・バピッシュとアブストラクトが表裏を成したトランペットの飄遊、不協和音の大洪水をこれでもかと炸裂させつつ結構旨口の吟醸ソウルを垣間見せるところもある「グルーヴィー」なピアノの驀進、等が荒れ狂う疾風、押し寄せる怒涛のように只事でないワイルド・アナーキーな見せ場の競い合い、鬩ぎ合いを繰り広げて、壮絶この上なき昂揚感を満喫させてくれる敢闘内容。

★ブラック・スピリチュアル派フリー・ジャズの一典型を示した、渾沌、無秩序、騒乱とおいしさ溢れる情魂味やスイング感がゴッタ煮風にない交ぜになった、ヴァイオレントにして芳醇なメランコリーにも事欠かぬ大立ち回りの完全燃焼熱演が豪快剛健に展開してゆき、全者一丸となって猛り狂い荒ぶりまくる煮えたぎった大沸騰爆走の連続で、理屈を越えた激烈すぎる興奮と黒い旨味が心ゆくまでたっぷり味わえる。

★中でもやはりハワード(as)の、結構端麗で整った哀切な情熱的フレージングからキリキリ・キイキイと奇形っぽくキレまくった雄叫びまで、中々大きな振り幅を示すも、その剛柔の切り換えは極めて的確であり、他のソロイストがやりたい放題に暴れ倒して乱調化したトータル・サウンドをピリッと軌道修正する役割をもさりげなく果たし、しかもメンバー中最も華=スター性と美味さある鳴音キャラで軽やかに座をさらいきって見せる、辺りの「カッコイイ」態様はさすが。終始一貫して怪異・奇天烈で暴圧的な化け物ぶりに徹してのけるA・ドイル(ts)の超フリーキー・ブロウ!も好インパクト。

1. ドミアブラ
2. オレ・ネグロ
3. マウント・フジ
4. クイーン・アン

Noah Howard ノア・ハワード (alto saxophone)
Earl Cross アール・クロス (trumpet)
Arthur Doyle アーサー・ドイル (tenor saxophone)
Leslie Waldron レスリー・ウォルドロン (piano)
Norris Jones (=Sirone) ノリス・ジョーンズ (bass)
Mohammed(Muhammad) Ali モハメド(ムハマド)・アリ (drums)
Juma Sultan ジュマ (conga)

1969年ニューヨークシティのBell Sound Studios録音

レーベル:Muzak

*統一ライナーノーツ:片岡 文明
*オリジナル・デザインE式紙ジャケット

在庫有り
国内制作・紙ジャケット仕様CD

【Freedom Paper Sleeve Collection vol.5 60年代から70年代にかけ、沈滞したジャズ・シーンに新たなる生命を吹き込ん だインディペンデント・レーベルFreedomのUK Polydor原盤による復刻第5弾!】 荒れ狂う疾風怒濤のワイルド・アナーキーな奔放インプロ合戦がただならぬヤバい盛り上がりを見せる60年代末期流ブラック・フリー・ジャズの真髄! CD NOAH HOWARD ノア・ハワード / THE BLACK ARK ザ・ブラック・アーク[MZCB 1438]

販売価格: 2,420円(税込)
数量:
商品情報
MUZAK

Freedom Records :
多くの問題作を提供してきた英国人プロデューサー、アラン・ベイツによってBlack Lion傘下で設立されたコンテンポラリー系ジャズを主としたレーベル。1960年代後半から70年代にかけてのもっとも充実した音楽表現として、低迷と沈滞に陥りがちだった当時の状況を見事に打破して、ジャズ・ミュージックの気息と律動と生命力を十分に発揚させ、その後のブラック・ミュージックやロフト・ジャズへの影響、そして現ジャズ・シーンへと繋がる功績は大きい。50タイトルほどのカタログを有し、その中にはレーベル設立以前にアラン・ベイツがPolydor、Debut、Fontanaなどで関わったアルバムの権利を後に買い取ったものも含まれる。「フリージャズの爽快感を知らずにジャズを聴き続けるのは楽しみを半減、いや、四分の一に減らす。もったいないことだ。ぜひこの作品を聴いた方は、平原のように広がっているFreedomの自由な園へ足を踏みこんで欲しい」・・・・瀧口譲司(ライナーより)

★ブラック・アーツ・アンサンブルを率いて黒人音楽の向上に貢献したアルト奏者、ノア・ハワードのデビュー作にして60年代フリー・ジャズの成熟を記録した重要な1枚。コルトレーンに強い影響を受けながらもスピリチュアルでフリーキーな独自のサウンドは今日も輝きを放っている。

★「ときに黒人スポーツ選手が魅せるプレーは日本人が逆立ちしてもかなわないパワーとしなやかさを兼ね備えている。セカンド寄りのゴロをすくい上げるとそのまま二塁ベースで踏み切って走り込んでくる一塁ランナーをハードル選手よろしくヒラリと飛び越え中空からのスナップスローでゲッツーを決める遊撃手。背後からパスされたボールを走りながら受け取ると待ち構えているディフェンスに体を預けながらダブルクラッチでシュートを決めるバスケット選手。彼の演奏を聴くといつもそんな連想をしてしまう。ポール・ゴンザルベスの豪快なソロを聴いてサックス奏者になることを決意し、バイロン・アレンやソニー・シモンズに師事、ジョン・コルトレーンを聴いて電撃ショックを受けた彼の演奏は伝統的であると同時に先鋭的だ。張りのある抑制の効いたソロの最中、突如金切り音にワープするも無機的にはならず、感情まかせに方向を見失うこともない。
・・・・片岡文明(ライナーより)