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ホーム | FREE JAZZ 楽器別 > PIANO【Freedom Paper Sleeve Collection vol.4 60年代から70年代にかけ、沈滞したジャズ・シーンに新たなる生命を吹き込ん だインディペンデント・レーベルFreedomのUK Polydor原盤による復刻第4弾!】 奔放苛烈でアブストラクトなフリー・インプロの極致たる生々しい圧倒的スリルや鬼気とこってりしたスピリチュアルな吟醸的旨味とがフレッシュに融和した60年代末期流ブラック・ジャズの真髄! CD STANLEY COWELL スタンリー・カウエル / BRILLIANT CIRCLES ブリリアント・サークルズ +2
商品詳細
★人気レーベル:Strata-Eastを創立したブラック・スピリチュアル・ジャズの代表的存在であり、ローランド・カーク、マリオン・ブラウン、マックス・ローチ、ソニー・ロリンズ、スタン・ゲッツ、J.J.ジョンソン等々、実に幅広い人脈の中で八面六臂に辣腕を揮い、また数々の味わい深いアルバムを残した名ピアニスト:スタンリー・カウエル(1941年米オハイオ州トレド生まれ、2020年デラウェア州ドーヴァーで死去)

★本盤は、ウディ・ショウ(tp)、タイロン・ワシントン(ts)、ボビー・ハッチャーソン(vib)、レジー・ワークマン(b)、ジョー・チェンバース(ds)との強力コンボによる、1969年9月NYCで吹き込まれた傑作(英Polydor原盤)(録音順で行くと同年6月にロンドンで吹き込まれた「Blues for the Viet Cong」に続くセカンド・リーダー・レコーディングということになる)、に2トラック(Black LionのCDで既発)をプラスしたCD化版の新装再発。

★背筋を伸ばして凛とファンファーレを奏でるような精緻なアンサンブルがシャープ&ソリッドに旗めき、続いて、一気にアブストラクトなフリー・ジャズの領域へなだれ込んだ各人の妥協なく甘さのない、奔放苛烈この上なしのインプロヴィゼーションが圧倒的スリルと迫真力をもってワイルドかつ不可思議に見せ場を競い合ってゆく、全体を通じ、ただならぬ熱量と冷厳な酷薄さとが奇妙に同居したダーク・スピリチュアル世界に中々清新にハマらせてくれる濃密内容。

★概ね、60年代ブラック・スピリチュアル・ジャズ或いはモード系ニュー・ジャズの一典型を示した、フリー系由来のアナーキーなカオスっぽさとモーダルな(真っ当筋の)旨味とがスリリングに鬩ぎ合い、生々しく拮抗するアクション熱演がキレ味も鋭く展開され、リズム・スタイルは結構安定した律動性に基づくダイナミック・スウィンギンな4ビート主体の「グルーヴィー」驀進型が根幹を成すその上で、各人の腰を据えて悔いなく完全燃焼する激烈即興が緊迫感を絶やさず濃厚に道程を、空間を埋め尽くして、問答無用に昂揚させられる。

★何やら異界めいた空気もそこはかとなく漂う中、カウエル(p)の、硬質で鋭利かつ透明感あるクリスタル・タッチによる、半ば幾何学的な抽象純度の高いパーカッシヴ・アタックと、よりリリシズムの濃い、哀愁と熱情がほとばしる切実な激動型メランコリック節、とを細かに交錯させてのメリハリに富んだドラマティック奮戦!、がとりわけ雄渾に際立っている他、ショウ(tp)の、モード系ハード・バップとシュールorダダイスティックな破壊的テロ傾向の間を自在に往来する伸びやかな暴れぶり、ワシントン(ts)の、豪快剛健な泥臭い熱血大咆哮を荒々しく轟かせたかと思えば、一転して妖麗でエキゾティックな線の細い物憂げスピリチュアリティ表現に没頭したりといった変幻の様、更には、ハッチャーソン(vib)の、ほぼ一貫して神秘的で不気味な冷気を振りまきながら同時にブルース由来の吟醸味をチラチラ仄めかしたりもする、その巧まざるバランスの取り具合、そしてまた、ワークマン(b)の執拗にねっとりまとわりついてくるような、しかししっかり鋭敏にバネも利いた軟体バウンド的攻勢や、チェンバース(ds)の確固として懸命に「スイング」を死守する大黒柱的立ち働き、など、個人プレーの聴きどころは殊の外充実している。

1. ブリリアント・サークルズ
2. アースリー・ヘヴンズ
3. ブー・アンズ・グランド
4. ボビーズ・チューン
↓(※オリジナル未収録曲)↓
5. ミュージカル・プレイヤーズ ※
6. ブリリアント・サークルズ (別テイク) ※

Woody Shaw ウッディ・ショウ (trumpet, maraccas)
Tyrone Washington タイロン・ワシントン (tenor saxophone, flute, clarinet, tambourine, maraccas)
Bobby Hutcherson ボビー・ハッチャーソン (vibraphone)
Stanley Cowell スタンリー・カウエル (piano)
Reggie Workman レジー・ワークマン (bass, electric bass=fender-bass)
Joe Chambers ジョー・チェンバース (drums)

1969年9月25日ニューヨークシティのOlmsted Sound Studios録音

レーベル:Muzak

*オリジナル・デザインE式紙ジャケット

在庫有り
国内制作・紙ジャケット仕様CD

【Freedom Paper Sleeve Collection vol.4 60年代から70年代にかけ、沈滞したジャズ・シーンに新たなる生命を吹き込ん だインディペンデント・レーベルFreedomのUK Polydor原盤による復刻第4弾!】 奔放苛烈でアブストラクトなフリー・インプロの極致たる生々しい圧倒的スリルや鬼気とこってりしたスピリチュアルな吟醸的旨味とがフレッシュに融和した60年代末期流ブラック・ジャズの真髄! CD STANLEY COWELL スタンリー・カウエル / BRILLIANT CIRCLES ブリリアント・サークルズ +2[MZCB 1436]

販売価格: 2,420円(税込)
数量:
商品情報
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MUZAK

Freedom Records :
多くの問題作を提供してきた英国人プロデューサー、アラン・ベイツによってBlack Lion傘下で設立されたコンテンポラリー系ジャズを主としたレーベル。1960年代後半から70年代にかけてのもっとも充実した音楽表現として、低迷と沈滞に陥りがちだった当時の状況を見事に打破して、ジャズ・ミュージックの気息と律動と生命力を十分に発揚させ、その後のブラック・ミュージックやロフト・ジャズへの影響、そして現ジャズ・シーンへと繋がる功績は大きい。50タイトルほどのカタログを有し、その中にはレーベル設立以前にアラン・ベイツがPolydor、Debut、Fontanaなどで関わったアルバムの権利を後に買い取ったものも含まれる。「フリージャズの爽快感を知らずにジャズを聴き続けるのは楽しみを半減、いや、四分の一に減らす。もったいないことだ。ぜひこの作品を聴いた方は、平原のように広がっているFreedomの自由な園へ足を踏みこんで欲しい」・・・・瀧口譲司(ライナーより)

★ジャズの伝統を踏まえながらも常に革新に挑み続け2020年12月に惜しくもこの世を去ったピアニスト、スタンリー・カウエルのダウンビート誌国際批評家新人賞を獲得した初リーダー・アルバム!

★「ジョー・ザヴィヌル、ウェイン・ショーター、チック・コリアらは60年代を統括して新しい70年代を導いていく知性である。これはもう間違いのないところだが、しかしそういう知性は他にも見出しうるのであって、アート・アンサンブル・オブ・シカゴやハービー・ハンコック、マッコイ・タイナーらの70年代における作業は、それを十分に示唆するものである。そういう幾人かの知性の中でも、とりわけぼくは、スタン・カウエルにひどく期待をかけていた。その期待は今日まで決して裏切られていない。注意深く観察してみれば、彼がいかにすぐれたミュージシャンであるかはもちろん、60年代の後半にデビューしてまもなく、70年代を示唆した【先鋭的なメインストリーマー】として、いかに重要な存在であったかという一端に触れることができるはずである。69年9月25日に吹き込まれたこのアルバムは、カウエル初のリーダー・アルバムであり、彼の高度なジャズ概念と音楽性が充分に示された貴重なアルバムである。」
・・・・悠雅彦(前回発売時ライナーより)