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ホーム2024年1月REVIEW小粋で渋くてダイナミック・スウィンギンなファンキー・バップ・ピアノの王道を頑として突き進むドイツ発・人情娯楽派トリオの特級品 CD MARTIN SASSE TRIO マルチン・ザッセ / LONGING
商品詳細
★かつてはNagel Heyer諸作で好評を博し、先頃出たハリー・アレン(ts)とのコラボ・カルテット盤でも冴えたプレイを聴かせていた、キャリア豊富なドイツの正統派腕利きピアニスト:マルチン・ザッセ(1968年旧西ドイツのハム/ヴェストファーレン生まれ)の、今回は自己トリオによる一編。

★骨太く強堅で角張った、重心にブレなきストーン・タッチのピアノが、伝統的バップ・イディオムに則った殺陣の型っぽいゴツゴツ感あるダイナミズム表現を根幹に据えつつ、そこへ明朗で洒脱な歌謡風フレーズや吟醸感溢れるアーシーなブルース節なども豊富に盛り込んで適宜メリハリをつけ、トータルとしては結構律儀なほどオーソドキシーに徹した小粋で渋いメロディック・スウィンギン・プレイを綴りきって、何ともアジな華を成し、雄弁に唄う肉厚ベースや堅実に律動する鋭敏ドラムらのサポートも的確にツボにハマッた、全体を通じフレッシュな気概とオールド・ファッションなスクエアーさの入り混じった確たる筆の進め具合、サウンドのあり様に歯切れよくノセながらもホッと一息つかせてくれる安心安定の好演内容。

★歌心〜メロディーの美の体現と堅固に反復躍動し波打ち揺れるスイング感の醸成、に潔く重点を絞った、ブルース・フィーリング&バップ・スピリットも潤沢に備える人情娯楽派の鑑とも云うべきド直球の単純明快ハード・バピッシュ奏演、が揺るぎなく頑として推し進められ、ベース&ドラムの一切迷いなくドッシリ構えたリズミック轟鳴に頼もしく支えられながら、ザッセ(p)の、これまた確固とした腰の据わり様、肝の据わり様を感じさせる正々堂々のアドリブ活躍が、中々旨味こってりの芳醇なる見せ場を飾ってゴキゲンだ。

→パウエルを出発点とする硬派バップ・ピアノの正統らしいソリッドでカクカク凹凸したハード・アクションと、ピーターソンやR・ガーランド辺りの流れを汲んだ軽快なファンキー奏法、の掛け合わせスタイルを変らず基本身上とし、バラードやボッサ調などの抒情指向トラックでは敢えてよりスマート&ロマンティックなモード以降のリリカル文体を用いてエレガントに流れを転回させもするものの、本性はやはり最得意のファンキー・バップ妙技を繰り出したくてウズウズしているようにも感じられる、という、総じてその根っこにあるのは燻し銀の趣を呈したイキで滋味ある頑固一徹職人気質のキャラだったりするのが、好感度抜群な魅力の要。

01. How Little We Know
02. Groovy Waltz
03. Longing
04. Never To Return
05. The Soul Of Jazz
06. Green And Blue
07. Swing, Swing, Swing
08. Bennetts Blues
09. Lover Man
10. With You

Martin Sasse (piano)
Martin Gjakonovski (bass)
Joost van Schaik (drums)

ドイツ-ケルンのTopaz Studio録音
2023年ドイツ作品

レーベル:JazzJazz Records

在庫有り
三つ折りデジパック仕様CD


小粋で渋くてダイナミック・スウィンギンなファンキー・バップ・ピアノの王道を頑として突き進むドイツ発・人情娯楽派トリオの特級品 CD MARTIN SASSE TRIO マルチン・ザッセ / LONGING[JJ 51035]

販売価格: 2,650円(税込)
数量:
商品情報
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JAZZJAZZ RECORDS

かつてNagel Heyer諸作で好評を集めていたドイツのキャリアあるピアニスト:マルチン・サッセ(1968年旧西ドイツのハム生まれ)。最近では、ハリー・アレンとの共演作が好評を博した。クリアで明快なピアノ・タッチで名曲を弾き綴るトリオ演奏。軽やかにスウィングし、歌い、軽やかに舞い踊るサウンド、メロディー、ハーモニーのすべてを、深遠で、エレガント、そして極上のスウィング感で魅了してくれます。

★ドイツの秀才ピアニスト、マーティン・サッセが率いるトリオ最新アルバム。同郷の俊英マーティン・ジャコノフスキー、ヨースト・ファン・シャイクが参加

★ドイツの秀才ピアニストのマーティン・サッセが率いるトリオによる最新アルバム『Longing』がJazzJazz Recordsよりリリース。

★マーティン・サッセは、ドイツ出身のピアニスト/ 作曲家。ファンク、フュージョン、ソウル、濃厚なブルース、そしてストレート・アヘッド・ジャズなど、ジャンルを問わず魅惑的な音楽を妙技的かつ情熱的に融合させグルーヴし合う、ケルンを拠点に活動するバンド、フェデレーション・オブ・ザ・グルーヴのメンバーとしても活躍している。

★今作『Longing』は、これまでスティーブ・グロスマンとのカルテット、フランクフル・トリオとして活躍してきたマーティン・サッセが実質初めて率いるトリオのアルバムである。ベーシストにはマーティン・ジャコノフスキーとドラマーのヨースト・ファン・シャイクという同郷の秀英を携え、見事な完成度と音楽センスで録音した一枚に仕上がっている。

★全10曲のうちサッセのオリジナル8曲と、「How Little We Know」と、ビリー・ホリデイが歌うのでも有名な「Lover Man」という2 曲のスタンダードで構成され、素晴らしいメロディーやリズミカルな表現、バリエーション、ムード、雰囲気、感情がピアノトリオによって巧みに表現されたアルバムである。(新譜インフォより)

Recorded at Topaz Studio Cologne.