CATFISH RECORDS

★チヒロ、躍動！新たな旅立ちを告げる「ピアノの歌姫」。才気、情熱、そしてパワー。妖しいまでの魅力に溢れた音楽のメッセージがここに！

●好調・山中千尋のニューヨーク・トリオによる最新作。2004年2月NYC録音。

★更にパワーとシャープネスを増した感のある、今回も集中力抜群なスマッシュ好投の横溢。即ち、歯切れのいい推進性&ダイナミズム、エモーショナルな熱気、渋い正統的ブルース・スピリット、適宜抑えの利いた明晰な歌謡性、をそれぞれ最大限に揮いつつ、キビキビと精悍闊達に歩を滑らせてゆく、昂揚感満点のスカッとした爽快内容となっている。
★硬質なタッチでエネルギッシュに大揺れするような振幅烈しい立ち回り(変化に富んだリズム演出も◎)を見せながら、その軌跡(全体の流れ)にはクッキリと鮮やかな緩急のメリハリがつけられ、また絶妙の匙加減でメロディアスな哀愁的詩情表現を細かく滑り込ませてくる、といったような、至極パワフルでいて明澄に冴えた(構成的)ストーリーテラーぶりは全く見事。

★ストレートアヘッドな新主流モーダル路線の正統らしい行き方が続く中、得意のリリカルなサンバ調、トリスターノやパウエルを彷彿とさせる重厚な迫力満点のパーカッシヴ・アクション熱演、エレピやピアニカ(?)を併用した色彩感溢れるキュート&マイルドな寛ぎタンゴ歌謡風、といった転回も織り混ぜられて、トータル的には結構簡潔で濃密そしてドラマティックな道程展開に仕上げられている。
★当意即妙にあらゆる角度から鋭く力強く噛み込んでくるb&dsの立体力学的サポートも秀逸。ゴツいブロック組み上げのような「打楽器建築」風の文体で刻々キーをずらしながら豪胆不敵にテーマ・メロディーを歌った、ハード&ヘビーな新解釈版の「学生時代」がインパクト大。凛とした気力充実の会心打編。

1 Antonio's Joke
2 Living Time Event V
3 Madrigal
4 Ojos De Rojo
5 School Days
6 Salve Salgueiro
7 Caravan
8 Lesson 51
9 Take Five

Chihiro Yamanaka(piano)
Larry Grenadier(bass)
Rodney Green(drums)
Jeff Ballard(drums)

2004年2月 NY 録音

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