★米ニューヨーク・シーンで活動し、リーダー・アルバムも着々と発表して好評を得てきた、カナダ出身の人気女性トランぺッターにしてヴォーカリスト兼ソングライター:ブリア・スコンバーグ(1983年カナダ-ブリティッシュ・コロンビア州チリワック生まれ)の、今回は、ヴォーカルはラスト1曲のみにとどめインストにほぼ専念したカルテット基本での一編。
★軽妙で幾分かくすんだスモーキー感ある中々アジな音色のトランペットが、バップの語法を使った起伏に富むダイナミックな立ち回りフレーズを大方の根幹とし、歌謡性溢れる人情小唄的和やか節やブルース色濃い吟醸文脈もふんだんに盛り込んでハートウォーミングな敏活スイングぶりを見せる、トータルとしては至って親しみやすい徹頭徹尾リリカル指向のメロディック・プレイをスイスイ舞い泳ぐように流麗に綴って、洒脱でスマートそしてユーモアやウィットっぽさも感じさせるスッキリ整った清やかな魅力を放ち、ファンキー・バッパーの典型を示したイキなピアノや、精確に安定律動するベース&ドラムらの助演もピタリとツボにハマッた、全編インティメイトな空気感の中でテンダネス一杯のややソフトめな寛ぎハード・バップ大会が愉しげに、和気あいあいムードで展開される抜群の快適内容。
★陽気で取っ付きやすく分かりやすいメロディーの美と規則正しく揺れ躍り波打つ鉄板のスイング感を変らず拠り所とした、ブルース&バップの伝統を正しく汲む抒情派体質の優しい娯楽的行き方が溌溂と軽やかに続き、歌心最重視のゆとりと節度あるマイルド&リラクシングな和みのハード・バピッシュ路線を旨とする一方、モダン・スイングやトラッドのテイストがチラつくところもあるニュアンス豊かな歯切れよく進む道程の中で、スコンバーグ(tp)の、何げに結構なハイテクニシャンでありながら決してそれと意識させることなく表面上は自然体の安らかさ・落ち着きを保った、絶妙の機微を感じさせる滑脱アドリブ技が含蓄余情も深く風流に冴え渡って素晴らしい。
→モダニッシュな硬派筋の技法を用いるところも一部あるものの、大凡のところその持ち味としては(本盤に限って云うなら)ウォーレン・ヴァシェ辺りの芸風に近い、即ちスイング・ジャズの精神を多分に残した詩情派ハード・バッパー(しかし例えばルビー・ブラフほどの典型的中間派にまでは遡らないその匙加減がミソでもある)を基本身上としており、その明るく朗らかでヴァシェ発チェット・ベイカー行きともとれる吹鳴は、音自体の醸すちょっと小柄でスレンダーなアウトライン・イメージとも相まって粋渋の極みたるガーリッシュめ・キュートめの軽みに満ちた、そして小味の利いた何ともプリティーな魅惑の仕上がり(トランペット演奏に関しては若々しく初々しい爽やか清楚な美女キャラである)となっていて、ラストでヴォーカルをとると一気に成熟した大人の色香(や情の深さ?)が増すところも按配よきコントラスト&アクセント。憩えます。
Side A:
1. Markham Sunrise
2. New Orleans Bump
3. Between The Devil And The Deep Blue Sea
4. Dolly Jones
5. El Choclo
Side B:
1. So It Goes
2. Of Liberty
3. Comin' Home Baby / You'd Be So Nice To Come Home To
Bria Skonberg (trumpet) (flugelhorn on B-1) (vocal on B-3)
Luther Allison (piano)
Eric Wheeler (bass)
Darrian Douglas (drums) (percussion on A-1)
2025年7月31日&8月1日 米ニューヨーク市クイーンズ区アストリアのThe Samurai Hotel Recording Studio録音
レーベル:
Cellar Music (Cellar Live)
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数量限定生産・輸入盤LP
入荷予定時期:2026年5月下旬 受注締切:2026年2月11日
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