★ConcordやAlltribe、Smalls Live等よりの諸作に好評を集めてきた正統派バップ・アルトのヴェテラン実力者:ジェシ・デイヴィス(1965年米ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ)の、今回は、スパイク・ウィルナー(p)、ジョン・ウェバー(b)、ルイス・ナッシュ(ds)とのオールスター的ワンホーン・カルテットによる一編。
★キュッと鋭く締まっていながら自然なほぐれ感をも湛えた、一音一音に只呼吸するが如き飾らない人情や体温を宿す何ともアジな音色のアルトが、しなやかな張りとパンチを利かせて朗々と哀愁節を歌い上げる、抜けのいいおおらかさや開放感を基本身上としたとことんメロディアスなリリカル・ブルージー・プレイを溌溂と敏活に綴って、粋でイナセな堂々たる華をちょっと豪快げに成し、渋さとエレガンスを兼備したキレのある骨太ピアノ以下、リズム・セクションの中々猛烈にダイナミック・スイングする突進力抜群のサポートもピタリとツボにハマッた、全編娯楽活劇的ハード・バップ大会の正しい見本のような晴れやかな行軍が続いて、旨味もたっぷりにスカッと興奮できる誠に清々しい会心打内容。
★明快晴朗で親しみやすい歌心と安定律動的にノるスイング感を何より重んじた、ブルース色も濃い大衆派エンタテインメントの本道を行く和気あいあいムードの、なおかつ威勢のいいダイナミズム〜躍動パワーが身上でもある勇み肌のバピッシュ演奏が卓抜な推進力で展開してゆき、一点の曇りもブレもないスッキリと整理されたノリノリの道程の中で、明暗ある表情多彩なウィルナー(p)や、太く重厚にウネるウェバー(b)、タフ&ストロングに爆発するナッシュ(ds)、らの奮戦も光るものの、やはり何はさておいてもデイヴィス(as)の醸熟のビッグ・スター然とした、ひたすらデッカく唄いデッカくスイングするアドリブ活躍が殊の外傑出した絶好調ぶりを見せ、また超おいしい天下無敵の花形オーラを放って殆ど一人勝ちの態だ。
→パーカーを出発点とし、スティットやキャノンボールの系譜を正統に汲んだその、バップ・イディオムによるイキのいいアクションとアーシー&ファンキーなコク深い漆黒のブルース・フレイヴァーを変らず拠り所=二本柱とする、どこまでもシンプル・ストレートに洒脱にして雄渾の美メロを歌いきったド真っ当かつ練達のエンタテイナーぶりは、さすが理屈を越えて軽々と卓越している。降参です。
1. Blue Autumn
2. Reflections
3. Choctaw Alley
4. Funk Sugo
5. It's Just Farewell
6. Do You Know What It Means To Miss New Orleans
7. Evidence
Jesse Davis (alto saxophone)
Spike Wilner (piano)
John Webber (bass)
Lewis Nash (drums)
2025年3月2日米ニューヨーク州ロングアイランドシティのGB's Juke Join録音
レーベル:
Cellar Music (Cellar Live)
在庫有り
輸入盤・見開き紙ジャケット仕様CD