★米NYシーンで凡そ15年来活動し、リーダー・アルバムも着々と発表して評判を上げてきたモダン・ベースの実力者:アレクサンダー・クラッフィーの、今回は、シーマス・ブレイクやケヴィン・ヘイズらの参加した2サックス・フロントのクインテット基本による、フィラデルフィアのクリス・ジャズ・カフェでのライヴ編、その第1弾。
★バネを利かせて勢いよくウネり弾むベースのおぼろな鳴動も絶えず抜群のグルーヴ・オーラを放ち続ける中で、ホット&アグレッシヴなアルトや、キレのあるソリッド・ダイナミックなピアノ、ブルージー・スウィンギンに吠えるテナー、らが壮烈に攻め込んでくる手数の多いドラムの轟きとも相まって、これぞ硬派ハード・バップの神髄たる濃厚な見せ場を威風堂々と雄々しく繋いでゆく、全編ストレートアヘッド街道のド真ん中を突き進んで1ミリもブレず迷いもない、理屈抜きで胸のすく清々しい会心打内容。
★歌謡性とノリのよさに潔くポイントを絞り、ブルース・フィーリングやバップ・スピリットも潤沢に備えた、娯楽活劇的メインストリーム路線の正しい見本のような開放感溢れるメロディック・スインギー快演、が嬉々溌溂と精悍さをもって力強く推し進められてゆき、幾分控えめに後方支援へ回るもそのたっぷりな温もりで聴く者を心地よく包むクラッフィー(b)、並びにドッシリ腰を据えてシャープかつ敏捷に遊撃を掛けてくる(クラッフィーとは対照的に)結構目立ったスチュワート(ds)、の卓越したコンビネーション攻勢に上手くノセられる恰好で、ショウ(as)、ヘイズ(p)、ブレイク(ts)のそれぞれ個性の異なるソロ活躍がカラフル&ドラマティックにスター然と華を成して、その旨味の詰まった盛り上がり様をゴキゲンな満腹気分で愉しめる寸法だ。
★斬り込み隊長(或いは鉄砲玉?)的役回りのショウ(as)の、コルトレーン的手法をアルトに転用した風なスピリチュアル・ジャズっぽい熱い行き方を最得意とする燃えっぷりが猛々しく際立ち、ヘイズ(p)の、バップ&モードのイディオムに則った殺陣アクション・タイプの硬質プレイを根幹としながらより端麗優美なロマネスク方向へも度々横滑りする立ち働きも懐深い妙味を発揮、そしてブレイク(ts)の、正に"ハード・バップの申し子"の如くアーシーなブルース色とアメリカン小唄的メロディー・センスに溢れた朗々たる歌い躍り具合がまた、他の2人を軽く引き離すズバ抜けた超おいしい無双の煌めきを呈していたり(本盤では純正バッパー的芸風を大凡の旨としているところも好感度大である)と、ソロ・コーナーはアジな聴きどころが目白押し。
1. She
2. 7.5
3. Bass Introduction (solo bass)
4. Hard Time Killing Floor Blues
5. Piano Introduction / Be My Love (p-b-ds trio)
6. Oriental Folk Song
7. Without A Song (ts-p-b-ds quartet)
8. Just For The Love
Jaleel Shaw (alto saxphone except 3, 5, 7)
Seamus Blake (tenor saxophone except 3, 5)
Kevin Hays (piano except 3)
Alexander Claffy (bass)
Bill Stewart (drums except 3)
2025年3月7-8日米ペンシルヴェニア州フィラデルフィア、Chris' Jazz Cafeでのライヴ録音
2026年カナダ作品
レーベル:
Cellar Music (Cellar Live)
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