イルマ・ノイミュラー Irma Neumüller は、2024年に『Introducing Irma Neumüller』(PCD 329)でアルバム・デビュー。スウィング感と高揚感に加え情緒的な気分も漂わせる歌が、たちまち聴衆を虜にすると言われる彼女のステージを彷彿とさせました。
第2作『Come Give Me Love』は、ベーシストのセト・ショーストレム Seth Sjöström とのデュオによるアルバムです。ともにジャズと即興をこよなく愛するふたりのコラボレーションは、2020年にスクルプ国民高等学校で始まり、活動の拠点をベルリンに移してからは、いっそう強い結びつきを示しています。このプロジェクトでは、ジャズのスタンダード曲、スカンディナヴィアのポップとフォークのレパートリーから選んだ、ふたりの気に入りの曲と、オリジナル曲によるプログラムが組まれました。
バート・バカラック&ハル・デイヴィッドの《アルフィー》、「ぼくの望みをなんでもかなえてくれる、隣に住む、ぼくと同じ青い目の娘」と歌うイェーデスタード兄弟のヒット曲《Come Give Me Love》、ホーギー・カーマイケルとジョニー・マーサーの《スカイラーク》、アリシア・パナンビ・クーバス・タピアの《Sång för den somtänker》(思慮深い人のための歌)、スウェーデンのシンガーソングライター、サレム・アル・ファキールの《Brooklyn Sun》、デンマークの「Trio Mio」のイェンス・ウルソンとクリスティーネ・ヘーボルの《Poppel》、オリジナルの《Somehow, Somewhere》と《Vinterväg》(冬の道)。「北欧」の親密な雰囲気を醸し出すヴォーカルとベースのデュオ。この録音の後、7月に行われたコペンハーゲ
ン・ジャズフェスティヴァルにも出演し、フレゼリクスベアのジャズハウス「メトロノーメン」の客の心を掴み、幸せな気分にした、と伝わります。
1. Alfie(Burt Bacharach/Hal David)
2. Come Give Me Love(Ted Gärdestad/Kenneth Gärdestad)
3. Somehow, Somewhere(Irma Neumüller)
4. Skylark(Hoagy Carmichael/Johnny Mercer)
5. Sång för den som tänker(Alicia Panambi Cubas Tapia)
6. Vinterväg(Seth Sjöström)
7. Brooklyn Sun(Salem Al Fakir)
8. Poppel(Jens Ulvsand/Kristine Heebøll)