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輸入盤CD JASON PALMER, KEVIN HARRIS ジェイスン・パルマー、ケヴィン・ハリス / SHORTER SONGS ショーター・ソングス
バピッシュ&ブルージーに朗々と歌う歯切れよくピンと張ったトランペットにレイジー・デカダンなグルーミー・ピアノがちょっとルーズに絡む、W・ショーターの音楽世界を独自に発展させた旨口デュオ [SCCD 31993]

販売価格: 2,850円(税込)

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★Ayva MusicやSteepleChase、Giant Step Arts等よりの諸作に好評を集めてきた、ボストンとニューヨークを行き来しつつ精力的に活躍している、進取性に富んだ個性派トランペットの中堅実力者=玄人筋に人気の逸材:ジェイスン・パルマー(1979年米ノースカロライナ州ハイポイント生まれ)の、最新作となる本盤は、長らく共演を重ねてきたというピアノのケヴィン・ハリスとのデュオによる、ウェイン・ショーターの名曲を元に、原曲のイメージを残しながらそれを独自に翻案=転回発展させたパルマーのオリジナル曲集。

★静穏で端正な控えめさの中に力強さも覗くピアノの節度あるやや質素めの弾奏に導かれて、ピアノとは好対照に眩い華のある、そして鋭い張りやキレもあるトランペットの、歌心、ブルース・フィーリング、バップ・スピリット、モーダル・センスをバランスよく備えたひたすら朗々と伸びやかに唄うビタースウィートなメロディック・プレイが旨味とスター性満点に堂々たる見せ場を飾り、妖しくも力の抜けたピアノの半散文的語り口ならびにコンポジションそのものから醸し出される幾分かショーターっぽい独特の幻視ムード・神秘ムードも得難い余韻に繋がった、全般にショーター色云々は抜きにしても硬派でいて浪漫溢れる現代流のモーダル・バピッシュなトランペット&ピアノのデュオの正統らしい、抒情性充分のやりとりがテイスティー・グルーヴィーに愉しめる何げに濃密な好演内容。

★結構分かりやすいメロディーの美とソフトでいて歯切れよくもある律動的スイング感、を何より重んじてのリリカル・アクション調の行き方が精悍溌溂と続き、ハリス(p)の脱力しつつも少々荒削りに重低音を叩くダイナミック・スインガーぶりに上手くノセられ、触発されて、パルマー(tp)の腰を据えてイキイキと躍動するピリッとした敏活アドリブ奮戦が、ちょっとルーズにも聞こえるハリス(p)の弾鳴とはコントラストも鮮やかに豊饒なる盛り上がりを呈して壮快だ。

→いくつかの場面では例外的にショーター・ライクなミステリアス・テイストを強めた周到慎重な筆致も見せる(1曲まるごとショーターっぽいイリュージョン・ワールドの#3とか、ラストでいきなりショーター・カラーが顕著になる#5とか...)ものの、大凡はパルマー一流の陰影美や彫りの深さを加えてのわりかしストレートアヘッドなメインストリーマー体質のバップ&ブルース大会に興じている感があり、凛々しく雄々しいダイナミズム表現や吟醸的ブルージー節に思いの外ノリよく明快平易に酔わせるが、ド直球のブルース曲が終盤近くでショーター的夢幻空間へ迷い込んだりなどの、さりげなく凝ったアレンジ構成意匠がさすが進歩派パルマーならではといったところ。加えて、翳りと頽廃色充分にフリーハンド・スケッチする風なハリス(p)のいい意味で摑みどころのない演奏もショーター世界に似つかわしい。

1. Self Portrait (Miyako)
2. Princess Of Light (Prince Of Darkness)
3. Living Still (Dance Cadaverous)
4. It's The Way They Look At You (Infant Eyes)
5. From Bones To Bread (Fee-Fi-Fo-Fum)
6. Flora 8 (Wildflower)
7. Eve's Orange (Adam's Apple)
8. 3rd Shift (Night Dreamer)
※( )内が元となったショーター楽曲

Jason Palmer ジェイスン・パルマー (trumpet)
Kevin Harris ケヴィン・ハリス (piano)

2025年2月録音

レーベル:SteepleChase

在庫有り
輸入盤CD

商品情報

STEEPLECHASE

☆マーク・ターナーとの共演も話題の、現代屈指のトランペッター、ジェイソン・パルマー!
☆全編ウェイン・ショーターのコントラファクトで構成したオマージュ作品!
☆伝統と継承…現代ジャズの豊かな実り!

★コンテンポラリー・ジャズ・トランペッターとして存在感を誇り、マーク・ターナーとの共演でも知られるジェイソン・パルマー。2025年の新作は、タイトルが示す通りウェイン・ショーターへのオマージュであり、数多くの追悼演奏の中でも抜きん出た一作だ。
★「本プロジェクトの核心には、昨年亡くなったウェイン・ショーターの作品への私の深い愛があります。アート・ブレイキーやマイルス・デイヴィス、そしてウェイン・ショーター自身のレコードで彼の作風に触れて以来、彼の作曲スタイルは私に強い影響を与え続けています。」と語るパルマー。

★楽曲は全て、ショーターの作品を元にしたコントラファクト(既存曲のコード進行に新しいメロディを付けた曲)で構成した。
 つまり、演奏はすべて、ショーターの楽曲を楽理的に解析して追究、自らの表現へと書き換えたものだ。
 共演するのは、長年の音楽的パートナーであるピアニスト、ケヴィン・ハリスで、全編、インティメートなDuo演奏。旋律や和声だけでなく、アーティキュレーションや、呼吸、微細なリズム感まで研ぎ澄まされた演奏は、完成度の高さはもちろん、ショーターの世界と対話するように、音楽の神秘に触れるようだ。
 Miyakoを書き換えたオープニング・トラックから伝統と革新の8編。パルマー自身が執筆した楽曲解説(英文)も非常に興味深い。巨匠ウェイン・ショーターへのリスペクト、愛と情熱、知性と感性が形になった現代ジャズの一つの実りだ。(新譜インフォより)
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