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クール・ブルージーなコンテンポラリー・ジャズを基調としながらチェンバー・ミュージックやフォーキー・ポップ路線へも自在に推移するメルドーならではの手の込んだユニーク編 輸入盤W紙ジャケット仕様CD BRAD MEHLDAU ブラッド・メルドー / RIDE INTO THE SUN ライド・イントゥ・ザ・サン [7559789620]

販売価格: 2,640円(税込)

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★お馴染み進歩的個性派ピアノの無双の使い手:ブラッド・メルドー(1970年米フロリダ州ジャクソンヴィル生まれ)の、今回は、夭逝したロック畑の伝説的シンガー・ソングライター:エリオット・スミス(1969-2003)の楽曲(並びにレパートリーとしていた他者作の曲)をメルドー流に料理したソングブック・アルバムで、
→ピアノ・トリオによるクールな抒情派哀愁ボッサ路線があったかと思えば荘厳なストリングスやウッドウィンド・アンサンブルが加わったチェンバー・ミュージックもあったり、ソロ・ピアノによる繊細な耽美的バラードがあったり、一転、男性ヴォーカル(または男性コーラス)やギター、マンドリンが唸るポップス調もあったりと、フォーマット的には次々と万華鏡の如くカラフルな変遷を見せるさすがメルドーならではの独創性に満ちた一編。

★端正で繊細かつキレがあって中々強固でもある骨太ソリッド・タッチのピアノが、ポップ・ソングのジャズ化らしいマイルド・リリカルな軽快メロディック節や、被ってくるオーケストラに呼応してクラシック・ピアノ調になったりサーカス音楽風になったりのクールなバラード解釈、更には男性ヴォーカルやギター、マンドリンらのポップス指向の活躍を背後から盛り立てるブルージー・グルーヴ物っぽい行き方、そしてまたソロ・ピアノによるブルース色濃いコンテンポラリー・ジャズと現代クラシックの中間のようなちょっとニューエイジ・ミュージック寄りのアプローチなど、多彩に変転しつつもあくまで根は詩人肌そして精確で高度な技巧者たる抒情的センシティヴ・プレイを綴って、涼やかに清々しい魅力を放ち、その周囲を駆け巡る多様な奏者または唱者達の活躍も色彩感と旨味をフレッシュに向上させた、トータルに見るとチェンバー路線っぽかったりポップ&フォーキーだったりの変移はあるも一貫して今流にアップデートされた揺るぎない"メルドー印"のリアル・ジャズ世界にキッチリ仕上げられた、破綻なく味わい深い「作家性」を多分に感じさせるコンセプチュアルな濃密内容。

★顔ぶれ・編成が変わると演奏スタイルも変わり、ドラマティックな起伏メリハリに富んだテンポよき道程が展開してゆくが、音世界の中心には絶えずメルドー(p)がすっくと立っており、そのクーリッシュであり微妙に翳りがあってビタースウィートなアドリブ妙技が共演者たちとのスリルある駆け引きの中で端麗そしてテイスティーに冴えていて素晴らしい。

→例によってブルースやフォークに由来した詩情豊かさと持ち前のメカニカルな技巧性を兼ね備える"メルドー節"が好調だが、本盤に限ってはどちらかと言えばメカニカル云々よりもリリシスト面を最優先したともとれる「耽美詩人メルドーのショウケース」的なプレイ内容にほぼなっている辺りが愉しく、また瑞々しいデリシャス感を醸していて非常に好感が持てる。メルドー以外ではやはりダニエル・ロッセン(vo,g)やクリス・シーリー(vo,mandolin)の朗々と爽やかに歌い弾きまくるフォーキー・ポップな立ち働きが文句なしにダントツの存在感(&スター性)。

01. Better Be Quiet Now / ベター・ビー・クワイエット・ナウ
02. Everything Means Nothing To Me / エヴリシング・ミーンズ・ナッシング・トゥ・ミー
03. Tomorrow Tomorrow (feat. Daniel Rossen) / トゥモロウ・トゥモロウ feat. ダニエル・ロッセン
04. Sweet Adeline / スウィート・アデライン*
05. Sweet Adeline Fantasy / スウィート・アデライン・ファンタジー
06. Between The Bars / ビトゥウィーン・ザ・バーズ
07. The White Lady Loves You More / ザ・ホワイト・レディ・ラヴズ・ユー・モア
08. Ride into the Sun: Part I / ライド・イントゥ・ザ・サン:パートI*
09. Thirteen / サーティーン**
10. Everybody Cares, Everybody Understands / エヴリバディ・ケアズ、エヴリバディ・アンダースタンズ
11. Somebody Cares, Somebody Understands / サムバディ・ケアズ、サムバディ・アンダースタンズ*
12. Southern Belle (feat. Daniel Rossen) / サザーン・ベル feat. ダニエル・ロッセン
13. Satellite / サテライト
14. Colorbars (feat. Chris Thile) / カラーバーズ feat. クリス・シーリー
15. Sunday / サンデイ***
16. Ride into the Sun: Conclusion / ライド・イントゥ・ザ・サン:コンクルージョン*

*ブラッド・メルドーのオリジナル楽曲
**ビッグ・スター(グループ)の楽曲
***ニック・ドレイクの楽曲

Brad Mehldau (piano)
Daniel Rossen (lead vocal on 03, 12) (acoustic guitar on 03, 10, 12, 14, 16) (electric guitar on 10) (backing vocal on 10)
Chris Thile (mandolin on 03, 14) (backing vocal on 03) (lead vocal on 14)
John Davis (acoustic bass on 01, 11) (electric bass on 02, 10, 15, 16)
Felix Moseholm (acoustic bass on 03, 06, 12, 14)
Matt Chamberlain (drums on 01, 02, 03, 06, 10, 11, 12, 13, 14, 15, 16) (percussion on 02, 13) (backing vocal on 02)

Orchestra (01, 02, 07, 08, 10, 11, 15, 16):
Dan Coleman (conductor)
Jill Dell'Abate (contractor)
Jackie Thompson (copyist)
Alex Sopp (flute) (flute solo on 15)
Jessica Han (flute)
Agnes Marchione (clarinet)
Adrian Morejon (bassoon)
Eric Reed (horn)
Ellen Depasquale (violin) (violin solo on 01)
Austin Wulliman (violin)
Christina Courtin (violin)
Laura Frautschi (violin)
Joanna Maurer (violin)
Derek Ratzenboeck (violin)
Dov Scheindlin (viola)
Mario Goto (viola)
Nadia Sirota (viola)
Sophie Shao (cello) (cello solo on 16)
Michael Haas (cello)
Caitlin Sullivan (cello)
David Grossman (bass)

2025年1月24-28日米NYブルックリンのThe Bunker Studio録音

レーベル:Nonesuch

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輸入盤W紙ジャケット仕様CD

商品情報

NONESUCH

★ジャズ・シーンの先鋭を歩み続ける存在、ブラッド・メルドーの新作!

★叙情的かつ繊細に鳴り響くその音色…、その魅力にもう抗うことはできない…。
コンテンポラリー・ジャズ・ピアノ界で最も大きな影響力を持ち、ジャズからクラシック、そしてポップスやロックの魅力を独自の解釈で紡ぎながらジャズ・シーンの先鋭を歩み続ける存在、ブラッド・メルドー。彼がまた、そのあくなき音楽的探究心を羽ばたかせた作品を作り上げた…!
シンガー・ソングライター、エリオット・スミスの楽曲を独自の解釈で編曲したソングブック的作品『RIDE INTO THE SUN』が、2枚組アナログ盤でも登場!

★「ブラッド・メルドーは、ジャズの音楽的語彙を広げるだけではなく、ジャズという音楽を現代化させる独自のスタイルを確率している」 ─ Mojo誌

★新世紀を代表するジャズ・ピアニストとして、ジャンルを越えて、多くのアーティスト、ミュージシャンからも賞賛を浴びる鬼才ブラッド・メルドー。2021年にはオルフェウス室内管弦楽団とのコラボレーションによってクラシックの構成にジャズのハーモニーを融合させた作品を発表、2022年にはプログレッシヴ・ロックから受けた音楽的インスピレーションを表現した作品を、2023年にはザ・ビートルズの楽曲を彼独自の解釈で表現をした作品を発表、そして2024年にバッハとフォーレというクラシックの大家の作品をジャズに昇華させた作品を発表するなど、ジャンルにとらわれず自由にその創造性を羽ばたかせている彼が、また新たな音楽的探究の旅ともいうべき作品を届けてくれた。

★今回彼が発表するのは、シンガー・ソングライターとして、そしてギタリストとしても非常に高い人気を誇る故エリオット・スミスの楽曲を、楽曲のそのものの本質はそのままに、そこのブラッド流の表現方法を用いながら独自の解釈で披露するソングブック的作品、『RIDE INTO THE SUN』だ。ここには、エリオット・スミスによる楽曲10曲に加え、本人曰く「エリオット・スミスの作品にインスピレーションを受け、サウンドに反映させた」という、ブラッド・メルドーによるオリジナル楽曲4曲、そしてエリオット・スミスもカバーしたことがあるビッグ・スターの「Thirteen」や、メルドー曰く「エリオット・スミスの先見の明のあるゴッドファーザー」であるニック・ドレイクの楽曲「Sunday」を追加した全16曲の音源が収録されている。

★今作には、グリズリー・ベアのメンバーとしても活動するシンガー/ソングライターのダニエル・ロッセン、パンチ・ブラザーズのクリス・シーリー(シンガー/マンドリン)、メルドーとも共演したことがあるベーシストのフェリックス・モーズホルム、今作のエンジニアとミックスも担当するジョン・デイヴィス、そしてフィオナ・アップルやトーリ・エイモス、ランディ・ニューマンといったアーティストとの仕事でも知られるドラマーのマット・チェンバレン、そしてメルドーが2010年に発表したアルバム『HIGHWAY RIDER』でも指揮を務めたダン・コールマン率いる室内オーケストラといったアーティストたちが参加している。

★今回エリオット・スミスというアーティストに焦点を当てた作品を完成させたメルドーは、スミスと初めて知り合い、長年にわたり彼のレパートリーの一部となっているスミスの音楽を聴き始めたころを振り返り、こう語っている。「(ニューヨークで数年暮らした後ロサンゼルスに移り住んだ時、)そこにはラルゴというクラブに集まる、素晴らしいシンガー・ソングライターたちのシーンが存在していた。そこにはルーファス・ウェインライトやフィオナ・アップルといったアーティストがいて、そこにエリオット・スミスもいたんだ。そして、しばらくそのシーンで活動していたミュージシャンたちが、金曜日の夜にジョン・ブライオンが率いるギグに参加しにやってくるようになった。私はジョンと共に、エリオット自身の楽曲を演奏していたんだ。その経験は、数年にわたり花開いたソングライティングのルネッサンス的なものだと感じたのだ」。

★「エリオット・スミスは、独特のハーモニーを通してだけではなく、明暗の融合を巧みに表現する稀有な才能の持ち主だった」と、メルドーは語っている。「具体的には、メジャーとマイナーを見事に組み合わせる独自の手法を持っていたんだ。それは、私がこのアルバムでも取り上げている楽曲「Tomorrow Tomorrow」の最後のヴァース・パートの直前に彼が用いた、独特かつ魅惑的なコード進行にも表れているよ。私は今回のこの楽曲を演奏する際、その進行を使い、ピアノ・ソロに展開させているんだ」。
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