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温もりあるマイルド・ブルージーな渋旨トロンボーンに仄暗く不穏なギターや硬質で妖しいビタースウィート・ピアノがスリリングに絡む現代欧州流吟醸ジャズの逸品 CD KARIN HAMMAR Fab4 invites RITA MARCOTULLI カーリン・ハンマル、リタ・マルコトゥッリ / OPENING [PCD 311]

販売価格: 2,380円(税込)

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★姉ミミとの姉妹コンビ:"スライディング・ハマーズ"で鳴らしたスウェーデンの女性トロンボーン奏者:カーリン・ハンマル(1974年スウェーデンのボーデン生まれ、ストックホルム王立音楽院に学ぶ)の、今回は、自身率いるギター入りのレギュラー・カルテット=Fab4(2014年に結成され、これまでにアルバム3作品を発表)に加え、イタリアの個性派女性ピアノの人気ヴェテラン:リタ・マルコトゥッリ(1959年イタリアのローマ生まれ)を招いたクインテット体制での自作曲集。

★一音一音からキラキラと澄んだ光明が射してくるような端正なピアノの調べや、ウマみ溢れる芯の据わったトーンでブルージーに哀歓を歌うギターの弾鳴に導かれて、温もりとダークネスの入り混じったおぼろな霧笛を思わせる音色のトロンボーンが、バップ&ブルースの語法に則りながら歯切れよく敏活に渋旨なフレーズを綴るスモーキー・プレイを繰り出して、吟醸感あるアジな華を成し、安定律動性と機略縦横の奇襲力を併せ持ったベース&ドラムの遊撃的バックアップもグルーヴィーかつスリリングにピタリとツボにハマッた、全体を通じ現代流ストレートアヘッド路線の正統らしい好演が続いて、ノリよくもウォームな音空間を愉しませてくれる会心打内容。

★歌心とスイング感を何より重んじ、ブルース・フィーリングやバップ・スピリットも潤沢に備わった、リズム設計面の変化にも富むコンテンポラリー・モード系ハード・バップの一典型たる溌溂とした快進撃が続き、何げに芸の細かいリズム・セクションの瞬発力に長けた活躍も美味しく光る中、空間の中心でバップ・トロンボーンの王道然とした躍動を見せるハンマル(tb)が堂々の花形ぶりを示し、その脇からより尖った個性を際立たせて横切ってくるマルコトゥッリ(p)やHourdakis(g)のちょっと暗躍めいた立ち働きが、上手い按配でスパイス効果を齎す、というメリハリある油断できない道程が形作られていて、清新味やスリルが途切れない。

★ハンマル(tb)の、まろやかで暖かな音響そのものの魅力に先ずは心地よく浸らせ、ダウン・トゥ・アースな結構こってりしたブルース由来の旨味や、バップ&モードの定番イディオムを活かしたダイナミックな鋭敏アクション技、もふんだんに盛り込んで巧まず絶妙にバランスのとれた卓抜なる「主役スター」の座を軽々と保ち続ける、その1ミリもブレていない活躍の様が実に鮮やかで颯爽としており、一方マルコトゥッリ(p)の、ハンコック辺りに通じる半パーカッシヴめのモーダル・スタイルを根幹としながら、しかしヨーロッパの浪漫派ならではの暗く硬質で半内省的なリリシズム表現を随所に織り混ぜて妖魔の如き仄かな毒気を漂わせるなど、さりげない無作為の振る舞いの中に強烈な孤高さが滲む弾鳴もこれまたさすが蠱惑的、加えてHourdakis(g)のコンテンポラリー・スタイルを身上としたノワールでちょっぴり邪悪そう(+ちょっぴりファンクっぽい)でもあるサスペンスフルな立ち回りもピリッと際立っていたりと、ソロ・コーナーは中々カラフルかつ歯応え十分の充実具合。

1. Opening
2. Hook
3. Apart
4. The Key
5. Rest In Peace (And Stay Alive)
6. 13
7. Nadar Com Tartarugas
8. Moset / The Cleanse
9. Prayer
*all compositions by Karin Hammar

Karin Hammar (trombone) (bass trombone on 1)
Andreas Hourdakis (guitar)
Rita Marcotulli (piano)
Niklas Fernqvist (double bass)
Fredrik Rundqvist (drums) (percussion on 3, 9)

2022年4月ストックホルム録音

レーベル:Prophone

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デジパック仕様CD

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PROPHONE

★Karin Hammar Fab4は、トロンボーン奏者で作曲家のカリン・ハマー率いる、スウェーデン・ストックホルムを拠点とするジャズ・カルテットです。

★2014年に結成されたこのグループは、これまでに3枚のCDをリリースしてきました。これらのCDはすべてスウェーデン内外で高い評価を得ており、アメリカのジャズ雑誌「Down Beat」やドイツの「Jazzthing」などでも紹介されました。又、Spotifyで1,000 万回以上のストリーム再生で聴かれており、彼女の音楽は毎月44,000人以上のリスナーに届けられています。ライブ活動も活発でスウェーデンだけでなく、海外でも頻繁にツアーを行っています。

★今回は、このカルテットに、カリンが長年リスペクトするピアニスト、Rita Marcotulliをゲストに呼び、2022年4月にストックホルムでレコーディングした演奏。2023年、ドイツで開催されるJazz Balticaで主要なプロジェクトとしてプログラムされています。(新譜インフォ)

*Karin Hammar FAB4 :
Karin Hammar FAB4はギターの参加を効果的に活用し、ボサノバやブルースにも接近したオープンなグループ サウンド形成を目指しています。常に叙情的でメロディックなジャズ、、これが基本姿勢です。
ギターはAndreas Hourdakisによる熟練のプレイ。そして残りはリズム セクション→ Niklas Fernqvist (ベース) と Fredrik Rundqvist (ドラム) で構成されています。
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