★数々のビッグ・バンドで腕を揮ってきた(A・ボッチンスキーのサイドとかも)キャリア豊富なスウェーデンのテナー奏者オーベ・イングマールソンの、人気者ラーシュ・ヤンソン以下のリズム隊を伴ったカルテットによる東京・南青山でのライヴ実況編。
★情熱的でたくましいモーダルなテナー・ブローイングが実に爽快に轟く、ストレートアヘッドに徹した会心打的好内容。主役tsの、時に硬く尖ったas似の感触をも呈するソリッドなトーンでの、アグレッシヴな熱血さとクールな洗練さを巧く併有した、ハード・ドライヴ感溢れる吹奏スタイル(=おおらかな情味とフレッシュなガッツのほとばしる勇躍の様)が何とも映え映えしい。
★「コルトレーンの一般化」的なモード流儀を基軸としつつ、並行してロリンズの影も節々に散見して、文脈全体がスカッとした明るく元気溌剌な風趣に仕上げられており、まさに胸のすくような楽しい道程となっている。
★また、得意の牧歌的・耽美的な繊細メロディストぶりの一方、意外に武骨でワイルドな、燃え盛り煮えたぎるような激情型ダイナミズム攻勢(モード色濃厚、スピリチュアリティ全開!)も大々的に導入して大暴れする、L・ヤンソンの奔放自在な完全燃焼の様もアッパレ痛快。パワフル&エネルギッシュ、かつ清新な味わいの敢闘作。
1 New Blues
2 Waltz For Vana
3 Third Star
4 Seems Like Yesterday
5 resting In The Shadow
6 Success Failure
7 easy
8 Softly As In A Morning Sunrise
Ove Ingemarsson オーベ・イングマールソン(tenor saxophone)
Lars Jansson ラーシュ・ヤンソン(piano)
Yasuhito Mori 森 泰人(bass)
Anders Kjellberg アンダーシュ・シェルベリ(drums)
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