★35年余に渡りレギュラー的に共演を重ねてきた、ラリー・ゴールディングス(org)(1968年米マサチューセッツ州ボストン生まれ)、ピーター・バーンスタイン(elg)(1967年米ニューヨークシティ生まれ)、ビル・スチュワート(ds)(1966年米アイオワ州デモイン生まれ)、という云わずと知れた鉄壁オールスター・オルガン・トリオの4年ぶりとなる待望の最新アルバムが登場。
★潤いと旨味に満ちた張りのあるトーンで極めてブルース色濃く哀愁やエモーションを映し出すギターの、鋭利さ並びに弾力を感じさせるキリッとしていながらまろやかでもあるメロディック・バピッシュ・プレイが、粋で渋くもコク深い、そして華々しい魅力を放ち、アーシーさ全開のソウルフルな語調に変らず軸足を置いて中々シャープかつ芳醇に旨味とグルーヴを提供するオルガンの、何げに精細でメリハリある立ち働きもアジな吟醸感の基盤をガッチリ支え、また歯切れよくダイナミックに直進スイングするドラムの敏捷アタックも的確に、鮮やかにノリを高めきった、この三者のピタリと息の合った三位一体のチームプレーによりハード・バップ・テイストも豊富な現代ソウル・ジャズの正統らしい醸熟世界が自ずとすんなり現出する、全体を通じ巧まずしてバッチリ練磨されたその自然体のグルーヴィー快演が流れるように抵抗なく愉しめる、白眉の極楽内容。
★インティメイトな和気や親密さ加えてリラクゼーションが底流する中で、歌心とスイング感を何より大切にしたブルース・フィーリングも満点なこれぞオルガン・トリオの真髄たる、ダウン・トゥ・アースなメロディック・アクティヴ妙演が結構端正に綴られ、イキイキしたノリのよさと同時にハートウォーミングな人情味や洒脱なラウンジ休憩気分にも事欠かぬ、即ち一貫してリキまず決して爆発せずゆったりレイドバックした至って親しみやすいマイルドな娯楽的行き方が続く中で、各人のそれぞれに息遣いの異なる闊達プレイの数々がカラフルにメリハリを呈しつつ座を豊饒に賑わせて愉しい。
★バーンスタイン(elg)の、メンバー中最もマイペースでほぼ終始脱力感を湛えた、悠々とブルージー節を歌いきるまさしくレイドバックの鑑、ゆとりと節度の鑑とも云うべき弾奏術が懐深げな妙味を放っており、対するゴールディングス(org)の、基本的には力は八分目っぽいがテンポのあるスウィンギンな局面ではわりかしエキサイトしてきて疾走感を垣間見せたりもする、その熱いものを孕んだハッスルぶりがまたバーンスタインとは好対照を成していてナイス・パッショネート効果。そしてスチュワート(ds)のディテールの隅々に至るまで精確に細心を行き届かせた活躍も、独特のシャープネスに溢れた屋台骨の支え様を示しており頼もしさ抜群、といった具合で三者三様のバランスのとれたチームワーク(並びに道筋を貫く泰然自若の態)が見事。
1. Everthing That Lives Laments
2. Hi-Fly
3. Rhombus
4. Mamma
5. They Say It's Wonderful
6. Dissipation Blues
7. Penelope
8. In Walked Bud
Larry Goldings (Hammond B-3 organ)
Peter Bernstein (electric guitar)
Bill Stewart (drums)
2026年アメリカ作品
レーベル:
Smoke Sessions Records
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