★南アフリカ出身の個性的なピアニスト&コンポーザー:ンドゥドゥーゾ・マカティニ(1982年南アフリカ、ピエターマリッツバーグのウムグングンドロヴ生まれ)の、Blue Noteからの4作目=ベース&ドラムとのトリオを基軸に、男女のヴォーカル陣(マカティニ自身のヴォーカル披露曲も結構ある)やトランペット、バンブーフルート、ギター、ドラム・プログラミング等のゲスト勢も次々加わってくる趣向での野心的な一編。
★キレと潤いある透徹なソリッド・タッチである時はマイルド&ソウルフルに優しく情緒を歌い上げ、またある時はビートに乗ってバピッシュ・ファンクっぽくダイナミック・グルーヴする、ブルース&バップ(&モード)の伝統を踏まえたピアノの光明と陰影を交差させつつのメロディック・プレイが、抜群の鮮度で爽やかに華を成し、このピアノ自身の半牧歌的で情魂味漂う弾き語りヴォーカルや、ベース&ドラムとのインタープレイ色濃い三位一体の浮遊型バラード表現、更にはハードボイルドなトランペット咆哮(深呼吸するようでもある?)やエキゾティックなバンブーフルートの吹鳴、コンテンポラリー・ブルージーなギターの調べ、客演ヴォーカル陣の趣深い心象描写、といった辺りもそれぞれフレッシュ&デリシャスに魅力的彩りを加えた、トータルとしては落ち着いた詩的でロマネスクな行き方が基調となっていて、その独特のファンタジック世界に夢幻を見るが如く吸い込まれ心地よく浸れる快適内容。
★現代流・マカティニ流の耽美的スピリチュアル・ジャズ風の妙演が、大凡のところバラード・コンセプトを旨とし、時折適度にアンビエントやエレクトロニカ、テクノ等の要素も盛り込みながら穏やかに展開してゆき、随所に度々浮かび上がるマカティニの弾き語りヴォーカルも中々メディテイティヴな好アクセントを形作る中で、マカティニのピアノを中心とした各人のアドリブ活躍がカラフル&テイスティーかつテンダーに座を賑わせて、清新な道程を愉しませる。
★マカティニ(p)の、バップやブルース、モードにファンクまで経ていながらしかしヨーロッパの唯美浪漫派のような風合いを垣間見せるその繊細詩人ぶりがどこか儚げに煌めいている他、エスニックな秘境ムード漂うシャバカ・ハッチングス(bamboo-fl)の唸りや、妖艶な色香とアジな抒情味を振りまくThando Zide&Omaguguの女性ヴォーカル勢の舞い泳ぎ様、なども各々蠱惑的に際立っていたりと、マカティニを始めそれぞれの個人芸がハイライト・シーンの核となっているのは違いないのだが、(誰それのソロがどうのという以前に)それより何よりアルバム全体のコンセプチュアルな大河ストーリー的流れにこそ重きが置かれているらしいところがやはりミソ、か。コルトレーン系統などとは全く異なる今日の端麗典雅なスピリチュアル・ジャズを瑞々しく堪能できる独創作。
Side A:
1. Kuzodlula
2. Imvunge KaNtu
3. Kwamabili
4. Unembeza
Side B:
1. Liyoze Line Nangakithi
2. What People Say
3. Primordial Egg
4. Ekuqaleni
Side C:
1. Ḽiṅwalo ḽa Mubebi
2. Umbono
3. Ḽiṅwalo ḽa Mubebi (reprise)
Side D:
1. Tethered
2. Ongaphesheya
3. What People Say (reprise)
4. Kuzodlula (reprise)
5. Zimthilili
Nduduzo Makhathini (piano, vocal, vocoder, synthesizer, keyboard, programming)
Dalisu Ndlazi (double bass)
Lukmil Perez (drums)
guests:
Robin Fassie (trumpet on A-1)
Shabaka Hutchings (bamboo flute on B-1)
Keenan Ahrends (electric guitar on C-2)
Ayanda Sikade (drums on B-3, D-5)
Black Coffee (drum programming on D-3)
Omagugu (vocal on B-2, D-3)
Muneyi (vocal on C-1, C-3)
Thando Zide (vocal on D-1)
2026年アメリカ作品
レーベル:
Blue Note
在庫有り
数量限定生産・輸入盤2枚組LP(見開き仕様)
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