★オーソドックスなモダニッシュ・バップ・ギターの最高実力者の一人:ジョシュア・ブレクストーン(1955年米ニュージャージー州エリザベス生まれ)の、これは、バリー・ハリス(p)をフィーチュアしたカルテットを率い、1983年5月NYCで吹き込まれた記念すべきファースト・リーダー・アルバム=マイナー・レーベル:Sonoraからリリースされた激レア盤(Sonora SA-222)の初CD化。
★滑らかさとキレのよさが自然に交差する、潤いや旨味をたっぷり含み鋭くしなやかな張りを呈するも線はやや細めのギターの鳴り様も味わい深く、伝統的バップ・イディオムに則った殺陣っぽいダイナミズム表現にブルース小唄風の粋で渋くマイルドなメロディック・フレーズも多々加えた、至って真っ当なる躍動型人情節とも云うべき吟醸プレイが流麗滑脱に綴られて、清々しくも燻し銀の趣あるアジな華を成し、一方、骨太硬質感がみなぎると同時に絶妙にリキみの抜けたバップ命のピアノや、ウネウネと波打ちつつ雄弁に唄うベース、精確な速射砲撃力で歯切れよくパンチ・キックを嚙ましてくるドラム、らの息の合ったバックアップも奏効、全者一丸となってとことん"バップ"に徹しきったコクのある芳醇世界が創出された、シンプル・ストレートの極みたる会心打内容。
★インティメイトな和気あいあいムードやリラクゼーションが変らず底流する中で、歌心とスイング感に潔くポイントを絞り込んだ、そして合言葉はひたすら「バップ」の1ミリもブレぬ明朗娯楽活劇的リリカル・ブルージー快演が、イキイキと愉しげに、かつハートウォーミングに推し進められてゆき、ハリス(p)、ソールズ(b)、ウィリアムズ(ds)の三位一体の安定したリズム演出〜ビート刻みにガッチリ支えられて、ブレクストーン(elg)の"バップ道を貫いて一切迷うところなし"のアドリブ奮戦が中々濃い口のこってりした見せ場を飾って壮快だ。
→クリスチャン〜ケッセル系バップ・ギターのオーソドキシーを一貫して確たる拠り所とし、ブルース・フィーリングも潤沢に洒脱でシブ〜いソリッド・グルーヴィー技を所々シャープに音を立てエッジを効かせながら紡ぐ雄姿は、軽妙小粋さと凛々しい精悍さの入り混じった得難き魅力に溢れ、時折ファーロウやバレルに通じるドライヴ感を強めたりベンソン〜グリーン系に近いアーシー・ソウルを滲ませたりなどの転回も含め、その弾鳴キャラは若々しさ(当時ブレクストーンは27歳)云々よりも既に醸熟のフレイヴァーをじわり放っていて説得力絶大。力八分目の自然体でリラクシングに立ち回るハリス(p)の円熟至芸もナイス・テイスティーな好アクセント。
1. S'Wonderful
2. Soul Train
3. Sevens-Up
4. This Is It!
5. Time On My Hands
6. Two Not One
7. Django's Castle
Joshua Breakstone (electric guitar)
Barry Harris (piano)
Earl Sauls (bass)
Leroy Williams (drums)
1983年5月24日米ニューヨークシティのVanguard Studios録音
レーベル:
Capri
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