★過去にもこのA.MA Recordsに吹き込みを残していた、セルビアで活動中と思しき中堅個性派サックス(本作ではソプラノに専念)奏者:Max Kochetov(1979年ウクライナのキーウ生まれ)の、今回は自己のカルテットにファブリッツィオ・ボッソ(tp)やアレックス・シピアギン(flh)他のゲスト陣を次々交えつつの一編=自作曲集。
★キュッと鋭く締まりが利いていながらソフトな丸みがチラつくところもあるニュアンスに富んだ音色のソプラノが、哀愁の美メロとモーダル・バップの迫真力を両立させつつ中々スマートに立ち回る躍動型リリカル・プレイを流麗かつ軽やかに綴って、ちょっとクールな中に生々しいエモーションが潜む颯爽としたスレンダー・イメージの魅力を放ち、代わる代わる加わってくるブラス系ゲスト陣のブルージー・バピッシュな吹鳴やキレのある鋭角なピアノの働き、も(ソプラノとの)コントラスト鮮やかに妙味を際立たせた、全体を通じ現代ポスト・バップの正統らしい陰影豊かでビタースウィートな快演が続いて、スパイス感ある音情景をノリよく愉しませるクリーンヒット内容。
★歌心と今流のスイング感を重視するも甘すぎず一定のシリアス・ムードの保たれた歯応えある抒情派アクション調の行き方、が精悍げに進められ、鉄板のグルーヴとリアルなスリルを提供するリズム・セクションのツボを外さぬ芸の細かいサポートも頼もしく光る中で、Kochetov(ss)とゲスト達の気合の入ったソロ活躍がテイスティー・グルーヴィーに高濃度の冴えを、盛り上がりを呈して適度にピリッとした昂揚感が味わえる。
★Kochetov(ss)の、モード色は豊富だがコルトレーンの影響は殆ど感じられず、むしろレイシーやリーブマンをより柔らかにマイルド化・ライト化したような滑らかな語り口に独自性があり、更に奔放自在(或いは苛烈?)に宙を錐揉み遊泳する辺りは幾分かショーターっぽかったり、冒頭とラストの短尺トラックではシドニー・ベシェに先祖返りしたが如きレトロな世界観も認められたりと、全編をソプラノ限定で通すという強気の姿勢もさることながらそうした何げに聴いたことのないユニークな個性の打ち出され様は、殊の外フレッシュで説得力も十二分。
★ハード・バップ命の確固としたボッソ(tp)、掠れ気味の儚げトーンでまろやかなロマンティストになりきらんとするシピアギン(flh)、アーシー・スモーキーの極みを見せるブレイザー(tb)、ちょっとマイルス・ライクなところのあるRadivojevic(tp)、ら客演勢のそれぞれ存在感濃い活躍もナイス・インパクト&美味アクセント。
01. Intro (0:19)
02. Tetra (5:03)
03. Fusion Flow (5:11)
04. Kirioki (5:08)
05. Sun (8:03)
06. Mood (5:42)
07. Silence (4:46) (ss & p duo)
08. R.Dance (6:02)
09. Terminal 3 (6:56)
10. Outro (0:25)
Max Kochetov (soprano saxophone)
Katarina Kochetova (piano)
Hugo Lof (double bass except 07)
Milos Grbatinic (drums except 07)
guests:
Fabrizio Bosso (trumpet on 02, 08)
Ivan Radivojevic (trumpet on 06)
Alex Sipiagin (flugelhorn on 03, 05)
Samuel Blaser (trombone on 04, 09)
2025年10月4-5日セルビア-パンチェヴォ(Pančevo)のOslobodjenja 72、FNS Studio録音
レーベル:
A.MA Records
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入荷予定時期:2026年3月下旬 受注締切:2926年2月19日
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