★エヴァン・パーカーやマツ・グスタフソン、ジョー・マクフィーらと共演したりPSIからアルバムを出したりと、ニューヨークを拠点として主にフリー派畑で活躍してきた(またその一方デイヴ・リーブマンのサイドを務めたりピーター・ブレンドラー-bのPosi-Tone作品に名を連ねたりなどメインストリーマーとしての側面もあり、そっち系の延長線上にあると思われるこのBeing & Becomingを率いてよりオーソドックスなモード・ジャズのフィールドへも進出してきている)、キャリア豊富にして多作家な突出個性の中堅トランぺッター:ピーター・エヴァンズ(1981年生まれ)の、ジョエル・ロス(vib)を含むモード・ジャズ最尖鋭的な4人組ユニット=Being & Becomingによる最新アルバムがアナログLPで登場(P・エヴァンズの自己レーベル:More Is More Recordsからの限定リリース)。ラスト1曲に過去作でも組んでいたフルートのアリス・ティージアーが加わる。
★クーリッシュなヴィブラフォンの流麗ワザやダイナミックなパンチ・キック力みなぎったドラムの激動、リズミカルなグルーヴ感溢れるベースのウネり、に上手く煽られながら、シャープなキレや尖りと破裂性に富んだトランペットがモード系ハード・バップの限界点的な烈々たるアグレッシヴ・アクション咆哮を勇猛精悍に繰り出して、気魄十二分のピリッとした毅然げな華を成し、パーカッシヴ&メタリックにしてミステリアス&ブルージーなヴィブラフォンの活躍も絶妙に旨味を加えた、またシンセやエレクトロニクスによる電子音響も怪しい暗黒ムードの醸成に貢献してはいるものの、トータルなイメージとしてはそうしたフューチャー・ファンク傾向も認められるがしかしフリー系とは一線を画し、あくまで現代のモード・ジャズの一典型たるラジカル音空間が切れ味鋭く創出された、歯応えある敢闘内容。
★メロディアスでこそないがリアル・バピッシュ・ジャズの最先端を体現したとも云うべきシリアスでハードコアな躍動感満点の立ち回り熱演が展開してゆき、Ode(ds)やJozwiak(b)がしっかりと安定律動的にノリのいいビートを刻み、爽涼かつ敏捷なロス(vib)が味わい豊かに吟醸感を立ち昇らせる中で、エヴァンズ(tp)の、腰を据えて伸びやかに暴れ躍るアドリブ奮戦が中々凛々しく背筋の伸びた見せ場を飾って壮快だ。
→大雑把に捉えるならアコースティック最末期のマイルスのフリー・ブローイング・スタイルに通じるところのある、剃刀の鋭さとソリッド感+スピード感をもって猛々しく激烈遊撃し、加えて、むしろマイルスよりも作劇的ストーリーテリングに長じたその抒情派体質がまた大いに奮っていたりする、という、少なくとも本盤に限っては所謂フリー派の行き方は見せず苦味走った辛口バッパーになりきった突破力ある芸風でシャキッと愉しませてくれる。マイペースで変幻自在に全方位を駆け巡るロス(vib)の冷たい燃えっぷりもナイス。
1. Malibu (6:56)
2. Pulsar (8:48)
3. Hank's (4:30)
4. My Sorrow Is Luminous (7:14)
5. Images (4:36)
Peter Evans (trumpet, piccolo trumpet, flugelhorn, electronics, piano)
Joel Ross (vibraphone, synthesizer, percussion)
Nick Jozwiak (bass, synthesizer, maybe electric bass?)
Michael Shekwoaga Ode (drums)
Alice Teyssier (piccolo flute, alto flute, concert flute, bass flute on 5)
2024年3月米ニュージャージー州イングルウッド・クリフスのVan Gelder Studio録音
レーベル:More Is More Records (Peter Evansの自己レーベル)
※限定枚数に達しました時点で販売終了。
御予約商品
数量限定生産・輸入盤LP
入荷予定時期:2026年2月下旬 受注締切:2026年1月23日
※発注先案内の入荷時期を記載しておりますが、入荷時期は予告なく変更になる場合もございます。ご了承くださいませ。