輸入盤CD MIGUEL ZENON QUARTET ミゲル・ゼノン / VANGUARDIA SUBTERRANEA - LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD 軽妙滑脱にふんわりスイスイと宙を遊泳しながらその内側にはアグレッシヴな熱情性が渦巻いた柔らかアルト吹鳴が何とも粋でイナセ![MZ11]
1. Abre Cuto Güiri Mambo (7:19)
2. El Día De Mi Suerte (*composed by Hector Perez, William Colon / arranged by Miguel Zenon) (8:27)
3. Vita (7:51)
4. Dale La Vuelta (8:01)
5. Coordenadas (6:53)
6. Vanguardia Subterránea (6:08)
7. Bendición (7:15)
8. Perdóname (*composed by Jorge Luis Piloto / arranged by Miguel Zenon) (10:54)
Miguel Zenón (alto saxophone, composition)
Luis Perdomo (piano)
Hans Glawischnig (bass)
Henry Cole (drums)
★アルバムはゼノンのオリジナル曲「Abre Cuto Güiri Mambo」で幕を開ける。これはボサル(第一世代のアフリカ系スペイン語)で「耳を澄ませてマンボを聴け」という意味だ。「これらのリフ、マンボ、ハレオ、何と呼ぼうとも、多くの要素はリズム的な観点から生まれたものなんだ」とゼノンは語る。オープニング・トラックに続くのは「El Día de Mi Suerte」。ニューヨークを基調としたこのアルバムでさえ、ゼノンの故郷プエルトリコの雰囲気が色濃く漂っている。しかし、ジャズの歴史を通して、この二つの地は常に交流を続けてきた。ゼノンの音楽は、まさにその繋がりの産物なのだ。プエルトリコのサンファンで高校時代にサルサバンドで初めてプロとして働いた時のことを、ミゲルはこう振り返る。「リハーサルは故郷からかなり離れた場所でやっていたんだ。だから、そこへ向かう車中では、ウィリー・コロンとエクトル・ラボーばかり聴いていた。何度も何度もね。あのレコードは、ミュージシャンとしての私のDNAに深く刻まれているんだ」。2019年の『Sonero』や2011年の『Alma Adentro』など、他の人気曲のリ・アレンジと同様に、この曲も完成する頃には、ほぼゼノンの作品になっている。