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【送料込み価格設定商品】 チェット・ベイカーとマイルスの中間ぐらいのリリカル・バピッシュなメロディック・トランペット吹鳴が爽やかに見せ場を飾るバラード中心の快適編 国内制作CD 鈴木 雄太郎 YUTARO SUZUKI / BEYOND THE ARCTIC [ETTE 1]

販売価格: 3,000円(税込)

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★中学校の吹奏楽部でトランペットを始め、高校時代もビッグバンド活動とコンボによるジャズ・インプロヴィゼーションを並行推進、大学は青山学院大学へ進むもその一方で慶應義塾大学Light Music Societyに所属してビッグバンド修行を存続、やがて小コンボ演奏に活路を見出し、小林陽一&JJMや元岡一英率いるMS2Bに参画、現在は東京を拠点に自己のコンボ演奏に本腰を入れているという、気鋭の若手トランぺッター:鈴木雄太郎(1995年生まれ、新潟県新潟市出身)の、本盤は、慶應ライト時代からの盟友:土岐洋祐(ds)並びにスイスでの武者修行時に知り合ったアイディン・エセン(p)&アリステア・ピール(b)とのワンホーン・カルテットによる初リーダー・アルバム。

★鋭利さと丸みを自然に併せ持ち、光輝っぽさの中に深い陰影をも含んだ、力は八分目の落ち着きある端正な音色のトランペットが、哀愁のこもったメロディックなリリカル節を基調としつつ要所要所でキレを増した硬質バップ・アクション風のダイナミック・アタックも掛けてくる、しかしトータルなアウトラインとしては抒情性やテンダネスが勝った印象のエモーショナル・プレイを丹念かつシャープに綴って、爽快感溢れるフレッシュな華を成し、内省傾向や幻想ムードをジワリと漂わせるちょっと妖しいピアノ弾鳴以下リズム・セクションの幾分かサスペンスフルな半浮遊型サポートも、主役トランペットのわりかし明朗で清やかなキャラとは対照的にややミステリアスめのグルーヴ感を上手くリアル・スリリングに醸成しきった、全体を通じノリよく安定律動しながらじっくりトグロを巻くピアノ・トリオと結構晴れやかに歌うトランペットのコントラスト絶妙の交差で、メリハリに富んだ情緒型世界を瑞々しく愉しませる会心打内容。

★ほぼ一貫してバピッシュ・バラードないしバピッシュ・リリシズム的音風景が、鈴木(tp)の親しみやすく分かりやすい美メロ満載の端麗吹奏を中心としてハートフル&スインギーに描き出されてゆく、エセン(p)を始めとするリズム隊のゆったり渦巻くスペイシー・サウンドも的確なスパイス効果を成した明快演奏が、流麗かつ歯切れよく展開してゆき、歌心や詩趣を何より大切にする情感濃やかな道程の中で、腕達者なサイド陣にガッチリ支えられ、プッシュされて、鈴木(tp)の堂々とポエティックな情景を活写する魂のこもったアドリブ妙技が、爽やかに吹き抜ける青嵐の如き魅力を放ってスッキリ胸のすく思いだ。

→大雑把に捉えるなら、チェット・ベイカー発マイルス行きと云ったところか、即ち、チェットの抒情面を出発点とし、チェットよりも安定したハイ・テクニカルさをもってソリッドで切れ味鋭いハード・バップならではの硬派筋の立ち回りワザをも盛り込むが、あくまで優しくハートウォーミングにマイルスの一歩手前で踏みとどまり、威圧感や凄味(〜殊更な研ぎ澄まされ傾向)は敢えて出さない、という、とことん聴きやすい真心と人情味に満ちた個性が悠然と立ち現れていて好感度抜群。マッコイやハンコックの成果を踏まえながらダーク・メディテイティヴに迫るエセン(p)のピリッとした働きもナイス。

1. Birds Of The Air (Yutaro Suzuki)
2. Reflections In D (Duke Ellington)
3. I Hear A Rhapsody (George Fragos)
4. Ballad-ette (Yutaro Suzuki)
5. Stella By Starlight (Victor Young)
6. Hokago (Yosuke Doki)

鈴木 雄太郎 Yutaro Suzuki (trumpet)
Aydin Esen アイディン・エセン (piano)
Alistair Peel アリステア・ピール (bass)
土岐 洋祐 Yosuke Doki (drums)

2025年6月1日ドイツ-シュタイネン(Steinen)のLoumi Records Recording Studio録音

レーベル:-ette Records(自主?)

在庫有り
見開き紙ジャケット仕様CD
国内制作CD

商品情報

-ette Records

正統派のバップスタイルからコンテンポラリーまで自在に対応するテクニック,
唯一無二の音色を持ち合わせる気鋭のトランペット奏者・鈴木雄太郎のデビュー作!

慶應ライトからの盟友、ヨーロッパの第一線ミュージシャンとの世界観広がる演奏...
ピアノはバークリーの仲間から天才と言われ、日本でも脚光を集めたアイディン・エセン!

日本国内で若手からベテランまで幅広く信頼を集めるトランペッター、鈴木雄太郎が、自身のサウンドを追求すべく単身スイス・バーゼルへ渡航。彼の持つ音色とリリカルなプレイは高く評価され、ラリー・グレナディアも絶賛。2週間にわたる現地ミュージシャンとの交流を経てレコーディングが行われ、待望のデビュー・アルバム『Beyond The Arctic』が誕生した。

レコーディング・メンバーには、慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサイエティ時代からの盟友であり、クリス・チークやジェフ・バラードらからも高い評価を得るドラマー土岐洋祐。さらに、バーゼル音楽大学 Jazz Campus の精鋭バンド “Focus Year” に在籍した実力派ベーシスト、アリステア・ピール。そして、ゲイリー・バートンやデイヴ・リーヴマンらとの共演で知られる世界的ピアニスト、アイディン・エセンを迎えた。アイディンはバークリーの学生からも“天才”と称され、タイガー大越のバンドでも活躍。1990年前後に発表したトリオ作は日本のリスナーから絶大な支持を集め、現在はヨーロッパを拠点に後進の育成に力を注ぎ、リスペクトを集めている。

全6曲で構成された本作は、美しくも重厚なワルツによるオープニング「Birds Of The Air」から独自の世界観が満ちる。シンプルで幻想的な旋律が淡々とハーモニーを重ねていく「Ballad-ette(M4)」と、この2曲は、いずれも鈴木のオリジナルであり、続く名曲群と並べても遜色なく、新たなスタンダードとなり得るポテンシャルを秘めている。

スタンダードには、故郷・新潟で震災復興に尽力して名誉市民となったデューク・エリントンの「Reflections In D(M2)」、多くのミュージシャンと音を重ねてきた「I Hear A Rhapsody(M3)」、そして最も敬愛するチェット・ベイカーのレパートリーであり、自身のサウンドの原点でもある「Stella By Starlight(M5)」など、珠玉の名曲が並ぶ。アルバムを締めくくるのは、9 小節という短いインターバルとモチーフを丁寧に反復しながら展開する「Hokago(M6)」。土岐洋祐によるこの作品は、ミニマルな構成の中に繊細さと色彩豊かな表情を織り込む手法で、ヨーロッパを拠点に活動を重ねてきた彼ならではの視点を感じさせる。

異なる出自や文化背景を持つミュージシャンたちの邂逅から生まれた、“一期一会”の音楽をテーマに据えた本作。「流れに身を委ねる」姿勢で臨んだというが、その演奏はあたかも最初から構築されていたかのような必然性と様式美を備える。詩情と静寂を内包しつつ、流麗に変化していくサウンドは確かな説得力を持ち、鈴木雄太郎という気鋭のトランペッターにとって大きな転換点となる作品に仕上がった。マスタリングは、Wolfgang Muthspiel Trio(with Scott Colley, Brian Blade)の ECM 作品なども手がけた PICCOLO AUDIO WORKS の松下真也が担当している。(新譜インフォより)

Recorded by Johan Olsson on June 1st 2025
at Loumi Records Recording Studio (Steinen, Germany) Mixed &
Mastered by Shinya Matsushita

録音:2025年6月1日 Loumi Records Recording Studio (Steinen, Germany)
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