※寺島レコード・カレンダー特典ございます。
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1990年代より、Splasc(h)、Philology、Almar、Abeat等から着々とアルバムを発表して高い評価を得てきた、イタリアのキャリア豊富なピアニスト:フランチェスコ・マッチアンティの、本盤は過去盤でも組んでいたアレス・タヴォラッツィ(b)&ロベルト・ガット(ds)とのオールスター的ピアノ・トリオによる、スタンダード群を奏した最新アルバム。プロデュースはアレッサンドロ・ガラーティ。折り目正しくきめ細かでいて打鍵は強く鋭角的キレのよさをも呈し、透明感と陰影が自然に交差する程好い潤いを含んだ鮮明堅牢な小石風タッチのピアノが、まろやかな耽美的ロマンティシズムとフォーキー・ポップ的ブルース感覚を縦横にクロスさせその根底はバップ・イディオムでしっかり担保された、ひたすらよく歌う徹底して抒情指向のマイルド・メロディック・プレイを中々精緻に綴って瑞々しく爽やかにスッキリと華を成し、コク深くも太々とウネるベースや精確かつシャープに手堅くビートを刻む俊敏ドラム、らも実に的確に安定した律動感と旨味を醸成した、全編ヨーロピアン・ポエティック・ピアノ・トリオの正統らしい端正で濃やかそしてノリよき明朗娯楽的快演が続いて、清々しい昂揚気分と生鮮な哀感を満喫させてくれる充実内容。1曲1曲はそう長すぎず(&短すぎず)適度に簡潔な尺にまとめられた、ユーロ系らしく何より旋律や和声の端麗美を重んじ、スイング感もバッチリ鉄板のテンポよく進行するジェントル・エレガントにして結構バピッシュな、詩的であり取っ付きやすい大衆派エンタテインメントのツボも忘れない上手くバランスのとれたリリカル演奏が、細密かつテキパキと歯切れよく展開してゆき、雄弁に波打つタヴォラッツィ(b)&鋭利に空を斬るガット(ds)のさりげなく瞬発力にも長じた半遊撃的バックアップにガッチリ支えられ、触発されながら、マッチアンティ(p)の天性のメロディストたる嫋やかでいてよくキレるアドリブ妙技が抜群の鮮度で冴え渡って何とも素敵だ。→フォーク系ポップスもしくはゴスペルの匂いを残しつつブルージーに哀愁を唄い上げる辺りの吟遊牧歌詩人の趣、並びにクラシック・ピアノの修練に裏打ちされたと思しき精妙巧緻な唯美主義的テイストや優雅さ、といった面はいかにもヨーロッパ人らしく、似てはいないがラーシュ・ヤンソンやルイス・ヴァン・ダイクとかにもどこか底通する味わいがあり、マッチアンティの場合それにイタリアンならではのおおらかな歌謡性が加えられてメロウ・スウィート傾向が増す反面、テンポの速い局面においてはハンコック、マッコイ、エヴァンスらの奏法〜言語感覚を十全に研鑽し咀嚼したメインストリーマー体質も多分に散見する、という、そうしたロマネスク詩仙でありモーダル・バッパーでもあるセンシティヴな均衡のとり様は絶品。
・Blackbird
・Cantabile
・It Never Entered My Mind
・It's Easy To Remember
・Lawns
・No Moon At All
・Passion Dance
・Poinciana
・The Old Country
・Time On My Hands
・Windows
全11曲収録予定
※曲順未定
Francesco Maccianti (piano)
Ares Tavolazzi (bass)
Roberto Gatto (drums)
*ミックス/マスタリング:
Alessandro Galati
2025年作品
レーベル:
寺島レコード
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御予約商品
2025年11月19日発売予定 受注締切:2025年10月14日
国内盤セミダブル紙ジャケット仕様CD