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未発表発掘!騒音の洪水を搔き鳴らす孤高の硬質ギターとヴァイオレントな中にコク深いスピリチュアリティを垣間見せる情念肌フリーキー・アルトのアナーキー&スリリングこの上なきインプロ対決!!! CD ニュー・ディレクション : 高柳 昌行 (el-g) ・ 阿部 薫 (as, etc) / リアルジャズ [B35]

販売価格: 2,630円(税込)

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鬼才:高柳昌行(g)(1932年旧東京府芝生まれ、1991年死去)のライフワーク的即興プロジェクト、ニュー・ディレクション(New Direction)の、これは、阿部薫(as他)(1949-1978)とのデュオ体制による、1970年(於・東京-渋谷"ステーション'70"、5月〜7月頃?)(『解体的交感』の少し前とのこと)に録られていた未発表スタジオ・ライヴ音源(出所は高柳自身が録音していたオープンリール・テープ)の初ディスク化。フリーキー・トーンで振り絞るように金切り絶叫を上げる感じなアルトサックスの、ヴァイオレントでありスピリチュアルでもある屈強咆哮が切々と狂おしげに雄渾の映えを見せ、ひたすらアブストラクトなノイズ実験に勤しむかの如き硬質で破壊攻撃性溢れるギターの搔き鳴らされ様も、怪しくも超然たる揺るぎない妙味を際立たせた、全編この上なく奇異でアブノーマルながら同時に結構タフ&ストロングな勇壮美学めいたロマンも多分に垣間見えて、わりかしスカッと昂揚させ、感動させてくれる白眉の敢闘内容。激烈なフリー・インプロヴィゼーションの極致とも云うべき容赦なく妥協ないやりとり=ぶつかり合いが貫かれ、アナーキーな音響テロ活動に徹する風な高柳(g)の1ミリもブレない孤高の猛襲と、アルトをメインとして時折リコーダーやバスクラにも転じて変化をつけながらパワー・ミュージックもしくはバーバリズムの真髄を体現する、殊の外暴虐だがその内側からしっかりとスピリチュアリティを滲ませる阿部の阿部独自の慟哭的"歌い"っぷり、とがコントラストも鮮烈に鎬を削り、そうした、ともに悔いなく完全燃焼する尋常でない超スリリングな行き方から一瞬も耳が離せない。高柳(g)の、執拗に引っ掻きハジくような半ば打楽器的なアプローチであったり、よりコーダルな厚みをもって迫る騒音の洪水めいた攻勢であったり、の極めて抽象性濃くダダイスティックともとれる奮戦が厳然として濃厚に冴え渡る一方、阿部(as他)の、身を絞り切る暴力的で野蛮な振る舞いの中に確固とした情念っぽさを潜ませた、根は"人情主義"とも思えるそういう叫び吠え具合がまたこってりテイスティー至極だったりと、聴き逃せない出色の名場面が連続する。

1. Mass Projection 39:50

New Direction:
高柳 昌行 (electric guitar)
阿部 薫 (alto saxophone, recorder, bass clarinet)

1970年5月〜7月東京・渋谷[ステーション '70]録音

レーベル:Jinya Disc

御予約商品
2024年5月29日発売予定 受注締切:2024年4月30日
国内制作CD

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JINYA DISC

もう一つの「解体的交感」高柳昌行、阿部薫の1970年のスタジオライブ録音。奇跡の40分!!!

解体的交感は続いていた...高柳昌行、阿部薫の1970年のスタジオライヴ音源が奇跡の発掘!ノート化されたテーマ・モチーフの設定は全く行わず、即時的なインプロビゼーションを指向し始めた1970年の高柳昌行ニュー・ディレクションのスタジオライブ。40分連続演奏。

時間は過去、現在、未来へ間断なく流れ、空間は方向のすべてを含み広がり、果てる事がありません。したがってマス・プロジェクション=グラデュアリー・プロジェクションの図式は基本的に相互作用を及ぼし、常に融合しているわけです。無始無終の観念は、ある面で我々の中に多少の定着を見せてはおりますが、果てしなく行く先の作業を考える時、気が遠くなる道程であることを痛感せずにおりません。 1970年 高柳昌行

※本作は高柳自身が録音したオープンリールテープの音源を整音しております。*録音機材のトラブルと経年劣化よる最悪の状態だったテープを修復しております。お聴き苦しい箇所もございますが歴史的に重要な記録と考え作品化いたしました (新譜インフォより)
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