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デリケート&テンダーなしっとりとした潤むような耽美的ロマンティシズム表現がまろやかに、淡麗に冴え渡った現代ユーロ系抒情派ピアノ・トリオの煌めく謹製品 CD KIT DOWNES キット・ダウンズ / VERMILLION

販売価格: 2,380円~2,730円(税込)

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★英ロンドンに本拠を置いて活動し、BashoやEdition、ECM等よりの過去作品群に高い評価を得てきた個性派ピアニスト:キット・ダウンズの、ECMでの3作目となる本盤は、ベース&ドラムとのピアノ・トリオによる一編。

★濃い陰影と澄みきった透明感が渾然一体化し、滑らかさや潤いとコツンと固い鋭角的歯切れよさや骨太感が表裏を成した、ニュアンス細やかで表情に富む生鮮タッチのピアノが、内省感も仄めくものの決して難解にはならず親しみやすい甘美なメロディーをもって牧歌的心象風景とも云うべき詩情世界をデリケートに、端正に描き出してゆくメロウ&センシティヴなリリカル・プレイを綴って、瑞々しくも幽玄深い煌めきを放ち、一方、ベース&ドラムのちょっぴり妖しい浮遊感を伴ったトライアングル・インタープレイ傾向の強い機略縦横なる遊撃的サポートも、空間の奥行きや波動的ノリのよさそして迫真のサスペンスを的確に演出して機微ある魅力を際立たせた、全体を通じ半幻想的なポエティシズムと端麗な旋律に埋め尽くされた道程を心地よく愉しませる、さりげなく高密度な妙演内容。

★このレーベルに相応しく現代ヨーロッパ抒情派ピアノ・トリオの正統らしい、マイルドさの中に微妙に仄暗い翳も宿したドリーミーな景色の中をたゆたうように辿ってゆく感じの、デリカシー抜群なスペイシー・メロディック快演がしっとりとたおやかに展開され、ベース&ドラムの何げに予断を許さない小回りの利いた機動的バックアップに上手く触発されながら、ダウンズ(p)の、落ち着きと節度ならびにワンポイントの余裕を絶やすことなく流麗滑脱に立ち回る、憂いを帯びたアドリブ妙技が、清新にして余情豊かな整った冴えを見せて素晴らしい。

→1曲1曲は比較的手短にまとめられて、ポイントを押さえた簡潔でいて含蓄に富むサラリとした語り口が一貫して得難い、きららかな妙味を揮っており、まろやかでテンダーな耽美的ロマンティシズム表現に秀でるのみならず、モード系バップ・ピアノの本道を行くダイナミックなアクション・フレージングも適所に挿入してメリハリをつけ、トータルとしてはあくまで抵抗なくスイスイ流れてゆくかのような、独自の淡麗さ=程好いあっさり感が光る何とも耳触りよく心地よい「優しさが命」の文脈、ストーリーラインに半ば脱力調子で軽々仕上げて見せ、後には風流な余韻・雅趣が残る、という、巧まずしてしっかり練達したそのちょっと達観めいた自然体なバランスの取り様は卓抜だ。

01. Minus Monks
02. Sister, Sister
03. Seceda
04. Plus Puls
05. Rolling Thunder
06. Sandilands
07. Waders
08. Class Fails
09. Bobbl's Song
10. Math Amager
11. Castles Made Of Sand

Kit Downes (piano)
Petter Eldh (double-bass)
James Maddren (drums)

2021年5月,6月スイス-ルガーノのAuditorio Stelio Molo RSI録音
(engineer:Stefano Amerio)

レーベル:ECM

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ECM

★次世代ECMを担う、UK発注目ピアニストのトリオ作品がECMから初登場。

★キット・ダウンズが、長年のコラボレーターであるペッター・エルド(b)とジェームス・マッドレン(ds)と一緒に、穏やかなリリシズムと大胆な創造性の爆発を交互に織り交ぜたピアノ・トリオ・プログラムを制作した。ECMからリリースされた2019年作品『Dreamlife of Debris』はBBCミュージック・マガジンで「別世界のような美しさを持つ作品」と評されたダウンズが、本作『Vermillion』ではこれまでで最も包括的な作品を生み出している。このトリオは、ピアノ・トリオという形式に独自の解釈を加えており、思いがけない和音の変化や生き生きとしたリズムの閃きを生み出しながら、独特の音楽の形を作り上げている。本作においてこのトリオは、明確な相互作用の中でこのピアノ・トリオ編成のユニークなデザインを描き出し、その過程でキット・ダウンズの幅広い音楽の想像世界の深い研究を世に送り出す。

●2008年にBBCジャズ・アウォードにてRising Star賞を受賞、2010年にはマーキュリー・プライズにもノミネートされたピアニスト/オルガン奏者/コンポーザーによるECMからは初となるピアノ・トリオ作品。

★2015年、トーマス・ストレーネンのプロジェクト"Time is a Blind Guide"にピアニストとして参加したのがきっかけとなり、2018年に教会のオルガンでほぼソロで録音した作品『Obsidi』an』でECMソロ・デビューを果たした。2019年リリースのECM2作目『Dreamlife of Debris』では、オルガンとピアノの両方を演奏し、サックス、ギター、チェロ、ドラムスというクインテット構成でより深い音楽を探求。

●本作はこれまでENEMYというトリオで2018年から活動してきたスウェーデン出身のベーシスト、ペッター・エルドとイギリス人ドラマー、ジェームズ・マドレンと共にジャズを探求。

★M-11のジミ・ヘンドリックスの楽曲以外はダウンズとエルドによるオリジナル曲で構成。
(メーカーインフォ)

Recorded May,June 2021
Auditorio Stelio Molo RSI,Lugano
Engineer : Stefano Amerio
Cover photo : Fotini Potamia
Liner photos : Caterina Di Perri
Design : Ssacha Kleis
Produced by Manfred Eicher

In collaboration with RSI Rete Due,Lugano
Thanks to Paolo Keller
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