★現ジャズ・シーンを代表する２人の再会から生まれた、心温まるコラボレーション。この２人にしか成しえない正にワン・アンド・オンリーの世界。ジャンルを超えて多くの音楽ファンに聴いてもらいたい近年のデュオ・アルバムのマスター・ピース。
★1974年録音の傑作「We Could Be Flying」(Polydor)で素晴らしいコンビネーションを見せていた、カーリン・クローグ(1937年ノルウェーのオスロ生まれ)とスティーヴ・キューン(1938年ニューヨーク州ブルックリン生まれ)、の大御所2人が久しぶりに再会を果たしたデュオ・アルバム。
★落ち着いたクールなしっとり感とドライな枯淡の渋味、が細かに交錯する、何とも味わい深いインティメイト&スピリチュアルな寛ぎ対話がじっくりと紡がれてゆく感動編である。バラードを中心としたハートウォームで耽美的な、かつ抑揚・メリハリも充分の中々に小気味よく滑脱な行き方が続き、クローグの、優しくおおらかに達観したような、年輪と包容力を多々感じさせるマイルド風味の穏やかな節回しを基調としながら、しかしフレーズの端々にキリッとしたシャープなキレや緊張感をも醸出して見せるその、熟成味や諦念っぽさとフレッシュな凛々しさが表裏一体となった語り口の妙がさすが含蓄豊かに冴えており、一方、これにピタリと呼吸を合わせながら、豪快なダイナミズムと繊細なエレガンスを巧く使い分けつつ腰を据えてブルージーに詩情を歌い綴ってゆくキューンの、自然で巧みなげな余裕の立ち働きも妙味深い。心地よくも多層的奥行きを呈した、この2人ならではの幽玄作。
01 DON'T LET THE SUN CATCH YOU CRYING
02 I THOUGHT ABOUT YOU
03 ALFIE
04 TIME ON MY HANDS
05 WE'LL BE TOGETHER AGAIN
06 WEE BABY BLUES
07 LAZY AFTERNOON
08 TIME AFTER TIME
09 JIM
10 THE PARTY'S OVER
Karin Krog カーリン・クローグ (vocal)
Steve Kuhn スティーヴ・キューン (piano)
2005年11月 オスロ録音
在庫有り
デジパック仕様CD
