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ダーク&ミステリアスかつパッショネートそしてちょっとアブストラクトな飄々滑脱たるアルトとソプラノの鮮麗インプロに瑞々しく圧倒される爽快編! CD 松丸 契 KEI MATSUMARU / NOTHING UNSPOKEN UNDER THE SUN [SCOL1045]

販売価格: 2,640円(税込)

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★1995年千葉県生まれ、(幼少期から高校卒業までを)パプアニューギニアに育ち、米バークリー音大を首席で卒業、という異色の経歴を持つ進歩的個性派アルト&ソプラノサックスの若き実力者:松丸契の、本盤は、好評だった前・第1作「Thinkkaism」に続いて再び"Boys"の面々(石井彰-p,金澤英明-b,石若駿-ds,per)と組んだカルテットによる、またフレッシュな気合みなぎった一編。

★強烈に絞りが利いていてチョイと異形にヒズみ唸るようなところもある結構凄まじい切迫感を湛えたソリッド・トーンのアルトが、ちょっとヤバイぐらいのただならぬ疾走感を伴いつつ激しく吠え叫び、かと思えば引き締まった中にも幾分かソフトに脱力した風合いへトーンを変化させて、シュール&アブストラクトかつ飄々と晴れやかにアウトドアを闊歩する風な明るいスイング吹奏を展開、更にはソプラノに持ち替え尖った音色で思索性を孕んだ浮遊的さえずり技を繰り出したりと、中々に奔放自在で機略縦横なる多彩な滑脱ブロウを軽やかにキメて、不可思議であり旨味も潤沢なバランス絶妙の絵を悠々と飾った快投内容。

★現代モード系のポスト・バップ的なスタイルを基本としながら、フリー・ジャズ調になったりM-BASEファンクに接近したりもする、概ね苦味走ったシリアスなテイストのアグレッシヴ・アクション肌熱演、がエネルギッシュに、それでいてけっこう余裕そうでもある調子で紡がれてゆき、1曲1曲はわりかし簡潔にまとめられたテンポよくトントン拍子に進む道程の中で、リズム・セクションの、キッチリと安定して律動スイングする面と意表衝きまくりのフェイント・アタック的な奇襲遊撃っぽい行き方とを的確微細に使い分けた、圧倒的瞬発力・機動性を誇るニュアンス濃やかなバックアップ、に大いに触発されつつ、松丸(as,ss)の、力強いもあくまで肩肘張らずゆったり伸び伸びと得意ワザの数々の披露に興じきる感じの、節回しはハードだがその息遣いは終始嬉々溌剌としたおおらかささえ漂うアドリブ・プレイが、ひたすら流麗に、ひたすら開放的に冴え渡って清々しい。

→アルトでの、ティム・バーン、ジョン・ゾーン、マーティ・アーリック、ウォルフガング・プシュニック、アーサー・ブライス、或いはスティーヴ・リーマン辺りを通過した、しかし決して模倣的ではないフリー寄りのスピリチュアルなアプローチや、グレッグ・オズビー、スティーヴ・コールマンもしくはケニー・ギャレットにもどこか通じるダーク・ミステリアスにしてパッショネートなファンク型ブロウ、そしてソプラノによる、リーブマンやショーターを想起させはするが似ているわけではない妙なる按配の遊泳フレージングなど、極めて自由超脱でさりげなくワン&オンリーな卓越した至芸がバツグンの生鮮度・清新さをもってアザやかにクリーンヒットを連発しており、見事。これは爽快だ!!!

01. Harim Tok (for West Papua) [Kei Matsumaru]
02. Ignorance Is Bliss [Kei Matsumaru]
03. 虫籠と少年 [Shun Ishiwaka]
04. interlude | ˈkænsl̩? (as & ds duo)
05. It Say, No Sé [Kei Matsumaru]
06. 霖雨 [Kei Matsumaru]
07. 夏は短い [Shun Ishiwaka]
08. interlude | kji̥ɕikã̠ɴ (as & ds duo)
09. 暮色の宴 [Hideaki Kanazawa]
10. When We Meet Again [Kei Matsumaru]

*01, 02, 05, 06, 10 composed by Kei Matsumaru
*03, 07 composed by Shun Ishiwaka
*09 composed by Hideaki Kanazawa

松丸 契 (alto saxophone except 03,06,09,10) (soprano saxophone on 01,03, 06,09,10)
石井 彰 (piano except 04,08)
金澤 英明 (bass except 04,08)
石若 駿 (drums, percussion)

2020年 日本作品

レーベル:Somethin' Cool

在庫切れ
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国内制作・紙ジャケット仕様CD

商品情報

SOMETHIN'COOL

鬼才サックス奏者・松丸契
究極に自由なピアノトリオ「BOYS」を迎え、カルテットで挑む意欲作

強烈な個性を放つ若き鬼才が遂に現る!と話題をさらったデビュー作『THINKKAISM』(SCOL1035)から1年。今年EPと1stアルバムをリリースした石若駿率いるSMTKなど、数々の注目プロジェクトへの参加で更なる飛躍を果たしているサックス奏者・松丸契。最新作は、王道のサックス・カルテット編成。バックに金澤英明・石井彰・石若駿が10年以上活動をともにするピアノトリオ「BOYS」を迎え、作曲と即興の狭間に生み出される可能性を探求する、フリーにしてメロディアスな意欲作。(新譜案内より)

1995 年生まれの現在 25 歳。幼少期から高校卒業までをパプアニューギニアで育つという異色の経歴の持ち主。インターネットは整備されておらず、YouTube も見られない大自然の環境。山々に向かいサックスの練習に明け暮れ、唯一無二の深い音色と独創的な即興アプローチを培った。その後育った村の住人たちからの支援を受け、バークリー音楽大学のプログラムを提供する日本のジャズ・キャンプに参加したことをきっかけに人と共に演奏する喜びを知り、学びを深めることを決意。2014 年に渡米しボストンのバークリー音楽大学に進学。テリ・リン・キャリントン(ドラムス)やジョン・パティトゥッチ(ベース)、ジョー・ロヴァーノ(サックス)らに師事し、同校を主席で卒業した。

2018年には、米「ダウンビート」誌のコンペティションにて、自身のトリオ・オリジナル作で優勝するな
ど、作曲家としての才能も発揮。日本への移住前に投稿したその楽曲の動画がドラムスの石若駿の目に留まり、突然 SNS 上から連絡を受けた。既に日本では数々のリーダー作を発表し、millennium parade、くるり等のサポートも数多く務める石若駿とのこの出会いが、のちに始まる日本での活動の大きな足掛かりとなった。

本作の共演者となるトリオ「BOYS」も、石若が 14 歳のときから長く活動している、金澤英明(ベース)、
石井彰(ピアノ)によるレギュラートリオだ。彼らの自由で深い音楽は、松丸の「異国文化を渡り歩き」「音楽を学び演奏する」「日本人」という出色のアイデンティティを大いに刺激し、創作意欲を掻き立てた。

今作では、コンポーザーとしても定評ある松丸契による作曲を中心に、石若駿が 2 曲、金澤英明が 1 曲の楽曲を提供。は石若との即興デュオ 2 種として収められている。(メーカーインフォ)
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