フランス、パリ出身の注目ピアニスト。
古くはALTRISUONIのROBIN NICAISEの作品、最近では、フランス・シーンで活躍するテナーサックス奏者Samy Thiebaultの2作品に参加。近作「Playing in the Dark」もフランスのみならず国境を越え、高評価を受けたピアニストAdrien Chicotの新作。軽やかなタッチで颯爽と弾奏しながら、ストレートアヘッドなリズムと一体になり、三者の演奏の中にグイグイと引き込んでいく個性豊かなピアノ・トリオ・プレイだ。タッチやフレージングに欧州的クールネスを醸しながらも、コク味をたっぷり含ませた濃厚な一体感が感じられる。マッコイ・タイナーやハービー・ハンコックの影を感じさせるも、米国流の正攻法アプローチとは一味違う妙味が漂う作品。壮快に聴き進ませてくれます。