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ホーム2024年11月REVIEW未発表発掘!ウェスやグリーン〜ベンソン系統の流れを汲んだこってり黒味濃いアーシー・バピッシュ・ギター至芸がスリリング&ハード・ドライヴィングかつ分厚くコク深く超芳醇に冴え渡った絶頂ライヴ!!! 輸入盤2枚組CD EMILY REMLER エミリー・レムラー / COOKIN' AT THE QUEENS : LIVE IN LAS VEGAS 1984 & 1988 クッキン・アット・ザ・クィーンズ:ライヴ・イン・ラスヴェガス 1984 & 1988
商品詳細
★1970年代後半から活動し、32歳の若さで世を去った正統派女性モダン・ギターの確かな実力者にして人気スター:エミリー・レムラー(1957年米ニュージャージー州イングルウッド・クリフス生まれ、1990年オーストラリアで死去)の、本盤は、いずれもラスヴェガスのクラブ:"4 Queens"で放送用に録られた2つのセッション、=ピアノ入りカルテットによる1984年5月28日公演分とトリオによる1988年9月19日公演分、という未発表ライヴ音源を初ディスク化したCD2枚組の価値ある発掘アルバム。

★中々分厚く強堅で張りと重みある、旨味もたっぷり含んだ吟醸的トーンのギターが、アーシーな黒っぽさを多々ほとばしらせながらのエッジの効いたソリッド・ドライヴィング・アクション技を精悍げに繰り出して、キリッとした歯切れよく凛々しい華を成し、抑え役を担いつつ時折その熱いパッションを爆発させるところもあるピアノのスクエアー・バピッシュ弾奏や、濃い口のスピリチュアリティ満点な肉太ベースの雄弁なる歌いっぷり、もそれぞれにしっかりテイスティーな彩りを添えた、全編を通じブルース系ハード・バップのこれぞ真骨頂たる肝の据わったド直球大熱演が続いて、聴く者は気持ちよく圧倒され、スウィンギン・グルーヴィーに昂揚させられる壮快エキサイティング内容。

★歌心とスイング感を何より重視し、ブルース・フィーリングやバップ・スピリットも自ずと豊富に備えた、明快人情肌娯楽活劇の鑑とも云うべきスカッとしたひたすら分かりやすいハード・バピッシュ奏演、が意気軒昂に展開され、ベース&ドラムの堅実にして遊撃力十二分の闊達サポートにガッチリ頼もしく支えられ、また刺激されながら、レムラー(g)の、一音一音に魂をこめて悔いなく完全燃焼するアドリブ奮戦が、ライヴならではのジワジワと煮え立ち沸騰してゆくような生々しい盛り上がりを伴って質感あるキレを、冴えを見せて誠に素晴らしい。

→先ず得意ワザとして頻用されるのはウェス似の灼熱ほとばしる躍動型のオクターヴ奏法で、これで理屈抜きにグイグイと興奮の坩堝にハマらせ、並行してベンソン〜グリーン・タイプのダウン・トゥ・アース&ソウルフルな鋭い哀愁スイング節も随所に繰り出して硬派に醸熟感を齎し、転回としてクリスチャン〜ケッセル系バップ・ギターのオーソドキシーに則った粋渋フレージングや、ややバレル寄りの骨太殺陣攻勢(またある時はブルース・ロックに接近した凹凸ある大立ち回りとかも)も適所適量織り混ぜて上手くメリハリをつける、という、アウトラインとしては思いの外ブラック・テイスト〜漆黒の趣の強い、しかも結構男臭く芳醇なコクを湛えた迷いなく地の底へじっくり降りてゆく感じの濃厚で深い音キャラが揺るぎなく確立されていて、その眩いばかりに絶好調の輝きを放つ語り口の堂々さと相まって、剛健雄渾の勇姿が立ち現れており鮮麗この上なし。厚みをもってウネウネと雄々しき情魂ロマンを歌い上げるカーソン・スミス(b)の活躍も好インパクト。

CD 1:
1. Moanin' (9:43)
2. How Insensitive (Insensatez) (9:52)
3. Autumn Leaves (8:03)
4. Polka Dots And Moonbeams (10:01)
5. Meditation (Meditação) (8:52)
6. Hot House / What Is This Thing Called Love? (5:58)
7. You Don't Know What Love Is (11:00)
8. West Coast Blues (11:56)
9. Tenor Madness (4:50)

CD 2:
1. Out Of Nowhere (8:19)
2. Manha De Carnaval (13:35)
3. Cisco (6:14)
4. Yesterdays (8:18)
5. All Blues (13:15)
6. Someday My Prince Will Come (9:02)
7. So What / Impressions (11:13)
8. D-Natural Blues (8:18)

CD 1 & CD 2 - #1:
Emily Remler (guitar)
Cocho Arbe (piano)
Carson Smith (bass)
Tom Montgomery (drums)
1984年5月28日米ネヴァダ州ラスヴェガスのthe 4 Queensでのライヴ録音

CD 2 - #2〜#8:
Emily Remler (guitar)
Carson Smith (bass)
John Pisci (drums)
1988年9月19日米ネヴァダ州ラスヴェガスのthe 4 Queensでのライヴ録音

レーベル:Resonance

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

輸入盤・三つ折り紙ジャケット仕様2枚組CD

未発表発掘!ウェスやグリーン〜ベンソン系統の流れを汲んだこってり黒味濃いアーシー・バピッシュ・ギター至芸がスリリング&ハード・ドライヴィングかつ分厚くコク深く超芳醇に冴え渡った絶頂ライヴ!!! 輸入盤2枚組CD EMILY REMLER エミリー・レムラー / COOKIN' AT THE QUEENS : LIVE IN LAS VEGAS 1984 & 1988 クッキン・アット・ザ・クィーンズ:ライヴ・イン・ラスヴェガス 1984 & 1988[HCD 2076]

販売価格: 4,200円(税込)
数量:
商品情報
RESONANCE

★32歳という若さで亡くなった女流ギタリスト、エミリー・レムラー。1984年と1988年に残したライブ音源。

★ピアノ入りカルテットとギター・トリオという、彼女のダイナミックなプレイが堪能できる理想的な編成。伝説のハード・ドライヴィング・ギタリスト、没後34年目のリリースは初の公式ライブ盤!

★もともとは DJ アラン・グラントがホストを務めるラジオ番組 “4クイーンズ・ジャズ・ナイト・フロム・ラスベガス” の放送音源で、本作にはこれまで知られていなかった音源も含まれている。

★現在でこそ多くの女流ジャズ・ギタリストが活躍していますが、1980年代当時はまだまだ希少で、レムラーのデビュー作『Firefly』(1981年)は驚きを持ってジャズファンに迎えられた作品。ウェス・モンゴメリーを彷彿とするドライヴ・フィーリングは、ブラインド・テストをされたならば誰もが女性とは想像だにしなかった時代に登場。レムラーは24歳のとき、“若い女の子に見えるかもしれませんが、中身はウェスのような大きな親指を持った 50歳のがっしりとした黒人男性です”と、雑誌のインタビューに答えています。実際、ハーブ・エリスに絶賛され、ラリー・コリエルとアルバムを作るなど、そのセンスとテクニックは折り紙つき。

★レムラーの公式ライブ・アルバムはこれまでリリースされたことがないため、この作品は大変貴重であることは間違いない。1984 〜 1988年というのは、ウェス一辺倒から脱却し、パット・マルティーノやジム・ホールらスタイルを取り入れたり、南米音楽への共鳴を見せたり、さらに作曲にも力を入れるなど、自己のスタイル形成において飛躍的な成長を見せていた時期でもあります。

★脇を固めるのは堅実なプレイで定評のある面々。特にカルテットとトリオの両方でベースを弾いているカーソン・スミスは、1950年代からジェリー・マリガンやチェット・ベイカーらを支えた名手。カルテットでピアノを弾くコーチョ・アーベは、ウェイン・ニュートンやマリーナ・ショウらとのツアーのほか、カルロス・サンタナとスタジオ共演歴もあるペルー出身のバーサタイル・プレイヤーです。

★ボビー・ティモンズの「Moanin'」、ソニー・ロリンズの「Tenor Madness」、ウェス・モンゴメリーの「West Coast Blues」と「D-Natural Blues」、パット・マルティーノの「Cisco」、マイルス・デイヴィス〜ジョン・コルトレーンの「So What / Impressions」、そしてマイルスやビル・エヴァンスのバージョンも有名なディズニーの「Someday My Prince Will Come」など、ハード・バップ、もしくはジャズ・ギター好きにはたまらない選曲となっており、レムラーのスタジオ・アルバムでは聴けない曲が多いのも本作の価値を高めています。

★いずれの演奏もレムラーの豪快でスリリングかつ繊細なプレイ、そしてバンドを率いるリーダーシップが捉えられており、まさにレムラーが敬愛するウェスの『Smokin' At The Half Note』(1965 年)に比肩する名ライブ・アルバムがここに誕生したと言っていいでしょう。

★ブックレットはジャン=ピエール・ルロワ等の貴重な写真を掲載、高名な作家、音楽ライターのビル・ミルコウスキーによるライナーノーツ、シェリル・ベイリー、ラッセル・マローン、デイヴィッド・ベノワ、マイク・スターン、ロドニー・ジョーンズ、ミミ・フォックス、ジョセリン・グールド、アマンダ・モナコなど、エミリー・レムラーを知る、あるいは影響を受けたジャズ・ミュージシャンのインタビューやコメントを多数収録。