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ホーム日本のジャズ (JAZZ IN JAPAN)ダーク・スモーキーでストイックともとれる堅実な硬派バップ・プレイが粋渋かつ含蓄豊かに冴え渡った吟醸ピアノの奥義 CD 野本 秀一 (& ニール・スウェインソン) SHUICHI NOMOTO, NEIL SWAINSON / ON GREEN DOLPHIN STREET
商品詳細
★北九州を本拠として主に九州シーンで活動し、Werk(自主レーベル)やWhat's Newからコンスタントにアルバムも発表して、着実に評価&人気を上げてきた正統派モダン・ピアノの確かな実力者:野本秀一(1968年大分県大分市生まれ、2023年7月16日 死去)の、9作目のリーダー・アルバムとなる本盤は、カナダ-オールラウンド・ベースのヴェテラン名手:ニール・スウェインソン(1955年カナダ-ブリティッシュ・コロンビア州ヴィクトリア生まれ)とのデュオによる一編。(遺作)

★歯切れのいい硬質鋭角さや芯の据わった重厚感を湛えると同時に折り目正しく整った端麗さを垣間見せるところもある、中々ニュアンス濃やかで表情に富んだストーン・タッチのピアノが、伝統的なバップ・イディオムに則った殺陣の型っぽいアクション技と米製唄物路線の典型らしいブルージーな歌謡フレージング、とを掛け合わせつつ抑制を利かせ幾分質素に筆を進める陰影豊かなメロディック・スウィンギン・プレイを堅固に綴って、何とも粋で渋い燻し銀調の華を成し、一方、強力にバネを効かせて大きくウネり躍り、雄弁と饒舌の間、或いはウォームとホットの間を烈しく往来するドライヴ感満点なベースの鳴動も、こってりテイスティー・グルーヴィーに魅力を際立たせた、全体を通じ敏活でありながら落ち着いてもいる親密そうな両雄の語らいに心地よく浸らせてくれる、滋味深き好演内容。

★インティメイトな和気あいあいムードや憩いの気分が変らず底流し、並行してダイナミックで力強くキレのあるスイング感もふんだんに醸成される、何より歌心を大切にした寛ぎアクティヴ抒情派バップの鑑とも云うべきちょっとシブめの娯楽的行き方、が誠に愉しそうに、ハートウォーミングに展開してゆき、スウェインソン(b)のコクのある朗々たる歌いっぷりも随所で主役の座を好もしく脅かすメリハリ充分な道程の中で、野本(p)の、揺るぎなく泰然としてややストイックに手堅く吟醸妙技を繰り出してゆく、わりかし頑固一徹げな職人芸風のアドリブ弾奏が屈強にして余情深く冴え渡っており秀逸だ。

→バド・パウエルやバリー・ハリスらの流れを汲んだ硬派バップ・ピアノの正統スタイルに独自の野本流・和流のまろやかテイストを微妙に加えた、感じの、アウトラインとしてはあくまでソリッド&スクエアーな堅さ・強固さが身上のちょいダーク・スモーキーでシブ〜い醸熟至芸がよく練り上げられた好調ぶりを見せるが、ソロ・ピアノによる#5辺りではじっくりと地の底へ降りてゆくかのような、ダウン・トゥ・アースでソウルフルな、ゴスペルやR&Bとかにも通じる黒人ブルース〜ブラック・スピリチュアリティの本質に迫る熱気を孕んだ唄い様で大いに感動させてくれたりと、何げに多彩なところもあるそのメロディー・センスの潤沢さがまた得難い妙味。

1. On Green Dolphin Street (Bronislaw Kaper)
2. You Go To My Head (Fred Coots)
3. I've Never Be In Love Before (Frank Loesser)
4. Laura (David Raksin)
5. Hymn To Freedom (Oscar Peterson, Harriette Hamilton) (solo piano)
6. Strike Up The Band (George Gershwin)
7. Darn That Dream (Jimmy Van Heusen)
8. How Deep Is The Ocean (Irving Berlin)
9. My Ideal (Newell Chase, Richard Whiting)

野本 秀一 Shuichi Nomoto (piano)
ニール・スウェインソン Neil Swainson (bass except 5)

2022年10月28日,11月5日Groove Studio(千葉県松戸市)録音

Recorded,Mixed and Mastering by keiichi Sato
Produced by Shuichi Nomoto
解説:高木 信哉


レーベル:What's New

在庫有り
国内制作CD

ダーク・スモーキーでストイックともとれる堅実な硬派バップ・プレイが粋渋かつ含蓄豊かに冴え渡った吟醸ピアノの奥義 CD 野本 秀一 (& ニール・スウェインソン) SHUICHI NOMOTO, NEIL SWAINSON / ON GREEN DOLPHIN STREET[GWNJ 2030]

販売価格: 2,880円(税込)
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商品情報
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WHAT'S NEW

★本邦を代表する現代のバップスタイルピアニスト、野本秀一が、数々のレジェンズ達を支えてきたトップベーシスト、Neil Swainsonとセッション。二人の醸し出す気持ちよいSwing感、心温まるDuo作品。

★名ピアニスト、野本秀一の2年ぶりの最新作(通算9作目)の登場だ。前作は、野本の初となるソロ・ピアノ・アルバムで、心が揺さぶられる美しい作品だった。本作は、カナダの名ベーシスト、ニール・スウェインソンとのDUO作品で、ニールは、1955年11月15日、カナダのヴィクトリア生まれ、67歳。ジョージ・シアリング、ジーン・ディノヴィなど“歌を知る”大ベテラン・レジェンド・ピアニストたちから絶大なる信頼を受けるベースの名手である。

★野本秀一とニール・スウェインソンのDUOは、国籍も年齢も言語も乗り越え、二人の楽器による「心の対話」で、相手の音を聴きながら心のおもむくままに奏でられるあまりにも素晴らしい演奏に感動を覚える珠玉の作品に仕上がっています。(新譜インフォより)