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ホーム2023年1月REVIEW耽美的でエレガントな哀愁ロマンティシズムやデリカシーとハード&エネルギッシュな圧倒的ダイナミズム〜力学性を兼備したリリカル・アクション・ピアノ絶好調! CD PAUL LAY TRIO ポール・ライ / BLUE IN GREEN - TRIBUTE TO BILL EVANS
商品詳細
★仏トゥールーズの地方音楽院やパリ国立高等音楽院に学び、パリを主たる拠点として国際的に演奏活動、人気女性アルト:ジェラルダン・ローラン率いるカルテットのレギュラーとしても腕を揮いつつ、Laborie JazzやGazeboから着々とリーダー・アルバムを発表して評判を上げてきた、現在は母校のパリ国立高等音楽院でジャズ・ピアノ科のプロフェッサーも務めるフランス人ピアニスト:ポール・ライ("レイ"でなく"ライ"が発音的に正解と思われれる)(1984年生まれ)の、本盤は、共演歴も豊富な汎ヨーロッパ的(ベースのクレメンス・ヴァン・デル・フェーンはオランダ人、ドラムのドレ・パレマーツはベルギー人)鉄壁トリオを率いての、ビル・エヴァンスに捧げられた演奏が聴かれるパリのライヴ・スペース:La Piccola Scalaでのライヴ編。

★鋭角なキレ味や硬質さと透明感や爽涼な潤いを兼ね備えた、打鍵は強く中々骨太い鮮明なるソリッド・タッチのピアノが、哀愁漂う詩的な情景をパッションとエネルギーを込めてダイナミックに描破したり、より丸みやソフトネスを増した筆致で軽妙洒脱なロマンティシズム表現にデリカシー&奥行きを見せたりと、硬軟併せ持ったドラマティックなリリカル・アクション・プレイを敏活に綴ってスッキリとした清々しく爽やかな華を成し、饒舌なほどに賑々しくウネり躍る肉太ベースや、多彩で多角的な遊撃をカマしてくるシャープネスみなぎった機略縦横のドラム、らのアタッキングなバックアップもノリと緊迫度をバッチリ高めて頼もしい魅力を放った、総じて、現代モード系躍動型抒情路線の王道らしい結構パワフルな敢闘が続いて、壮快に昂揚させ、またその深いポエティシズム世界に酔わせてくれる、フレッシュな会心打内容。

★先ずは何より歌心とスイング感に主眼が置かれ、エヴァンス・スピリットに由来したメロウ・テンダーなリリシズムやエレガンスも自ずと潤沢に備わった、トライアングル的インタープレイの迫真サスペンスにも事欠かない、がしかしあくまで明快な直球勝負を基本身上とする闊達アクティヴ・メロディック奏演、が嬉々溌溂と風通しもよさげに展開してゆき、パレマーツ(ds)やヴァン・デル・フェーン(b)の適度に意表も衝いてくるゲリラ力充分の猛襲サポートに上手く煽られる恰好で、主役:ライ(p)の、腰を据え肝を据えて伸び伸びと完全燃焼する起伏に富んだ機動的アドリブ奮戦が、端麗かつ力強く冴え渡って素晴らしい。

→エヴァンスからの影響は確かに認められ、耽美的で瑞々しいエヴァンス出自のポエティック・ムードが一気に高まる場面も多々あるが、それ一辺倒というわけでもなく、ハンコックやC・コリア辺りの奏法スタイルも十全に消化した、ある時は強靭でパーカッシヴな力学傾向が濃くなり、ある時は黒いアーシー色を強めたコク旨な吟醸ブルース節をイナセに炸裂させ、またある時はヨーロッパ・リリカル派らしい半内省的・瞑想的アプローチに独特の翳りや深みが発揮されたりと、要するに当世欧州流詩情路線の一典型を示した、わりかしハードでストロングな強硬さある勇壮雄渾なる凛々しき浪漫の体現にこそその本領・本性があり、そうしたエモーショナルなダイナミズム主義の発露具合には、エヴァンスとはまた一味違った幾分質実剛健っぽい確たる気魄・気概と説得力が滲み、大いに圧倒的だ。

1. Minority 7:40
2. Alice In Wonderland 9:32
3. Interplay 10:00
4. Blue In Green 10:03
5. Peri's Scope 6:26
6. The Two Lonely People 11:07
7. Funkallero 11:10

Paul Lay (piano)
Clemens Van Der Feen (double bass)
Dré Pallemaerts (drums)

2022年2月フランス-パリのLa Piccola Scalaでのライヴ録音

レーベル:Scala Music

在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします

見開き三つ折り紙ジャケット仕様CD


耽美的でエレガントな哀愁ロマンティシズムやデリカシーとハード&エネルギッシュな圧倒的ダイナミズム〜力学性を兼備したリリカル・アクション・ピアノ絶好調! CD PAUL LAY TRIO ポール・ライ / BLUE IN GREEN - TRIBUTE TO BILL EVANS[SMU 006]

販売価格: 2,420円(税込)
数量:
商品情報
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SCALA MUSIC

★フランスのジャズ・シーンを代表するピアニスト、ポール・レイ
ビル・エヴァンスに捧げる純正ピアノ・トリオ作品!

★ポール・レイは 1984 年フランス生まれ。トゥールーズの地方音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。2005年モスクワ国際ジャズ・ピアノコンテスト、2006年マーシャル・ソラール国際ジャズ・ピアノコンテスト、2007 年モントルー・ジャズ・ピアノコンテストなど、数々のコンテストで優勝。2014 年にカルテットでリリースした『Mikado』はインターナショナル・ベスト・ジャズ・アバムに選出され、2016年にはアカデミー・デュ・ジャズが最も優れたフランスのジャズ・アーティストに贈るジャンゴ・ラインハルト賞を受賞するなど、フランスのジャズ・シーンを代表するピアニストとなっている。

★本作はポール・レイが、ベルギー人のドレ・パレマーツ(d)とオランダ人のクレメンス・ヴァン・デル・フェーン (b) とのトリオで、Scala Music レーベルからリリースする最初のジャズ・アルバム。ピアノ、ベース、ドラムのトリオの芸術に革命を起こしたビル・エヴァンスへ捧げるピアノトリオ作となっている。ビル・エヴァンスの作曲作品(ブルー・イン・グリーン、トゥー・ロンリー・ピープル)やジャズのスタンダード曲(アリス・イン・ワンダーランド)を収録。(新譜案内より)