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ホーム2022年3月REVIEW優しく端正で節度とゆとりを保ちながらダイナミック・ブルージーなグルーヴ表現にも確固と説得力を発揮した軽妙洒脱筋リリカル歌唱の悠々たる会心打! CD CLARE TEAL クレア・ティール / THEY SAY IT'S SWING
商品詳細
★英国シーンで活躍し、CandidやSony、Mud(自己レーベル)等よりの諸作に好評を集めてきた実力派女性歌手:クレア・ティール(1973年英ヨークシャーのキルドウィック生まれ)の、精鋭揃いの変動的コンボをバックにした、今回もまた自身のレーベル=Mud Recordsからの一編。

★色彩感と奥行きに富んだ精妙で表情豊かな劇的ホーン・アンサンブルやブルージー・バピッシュな吟醸味溢れる管楽器のソロ、或いはまたコンテンポラリー感覚と昔ながらのアーシー・テイストを併有したギターや、端正でありファンキーでもあるピアノ、らにしっかりグルーヴィーに導かれながら、重心の安定性や落ち着いた息遣いを感じさせる中音域(ちょっと低めか)のややハスキーっぽいところもある濃やかで艶やかな美声による、一語一句を丁寧に発して歌詞とメロディーを一つ一つ慈しむような誠心こもった、と同時に堂々とこなれた風格とウマみをもって粋なグルーヴやブルースの本質をも体現する、基本はあくまでテンダーな抒情指向の演唱が優しく快適そしてテイスティーに華を成した、中々の熟味ある好演内容。

★インティメイトな和気あいあいの寛ぎムードや趣味よきラウンジ気分と、敏活でダイナミックな力強く勢いあるスイング感、とが並立する居心地よくて乗りのいい軽妙瀟洒な行き方が続き、インスト陣の折り目正しく節度をわきまえつつも結構芸の細かいジェントル奏演が、しっかりコク旨な魅力を放ち続ける豊饒感十二分の道程の中で、ティール(vo)の、軽やかで小気味のいいノリやバップ&ブルースのエッセンスを晴々朗々と表す面と、しっとりメロウ・ムーディーに哀感を囁きかけてくる感じのハートフルなリラクゼーション傾向、とを的確に使い分け、また融和させたメリハリある節回しが、瑞々しくも芳醇に悠々冴え渡って、実に素敵だ。

→大方はアメリカの白人系リリカル派の流れを汲んだ、あくまで言葉と旋律美を大切にする詩情も豊かな「語り節」風のロマンティック・スタイルを基調とするが、声音そのものに顕れる低音の重みも奏効して、陰影に満ち微妙に黒さが仄めくところもあるその渋いダウン・トゥ・アースな旨味の醸成ぶりにも揺るぎない安定感と深い説得力があり、しかしながらトータルなアウトラインとしては終始一貫して小粋で洒脱な独特の軽みやウィットっぽさを失うことのない、バランス絶妙の誠にアジな歌声キャラが巧まずして余裕で確立されており、そのさりげなく練達した歌唱表現の懐広さは卓抜。

01. Cry Me A River 5:11
02. The Song Is You 4:20
03. Perfidia 3:36
04. My Funny Valentine 5:39
05. If I Had A Ribbon Bow 3:44
06. Tea For Two 2:40
07. It's Raining 3:51
08. It's A Good Day 2:52
09. I Walk A Little Faster 4:12
10. They Say It's Spring 4:09
11. I Can Dream Can't I 3:59
12. Something Happens To Me 3:57
13. It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing) 4:01

Clare Teal (vocal) (backing vocal on 03,06,11) (handclaps on 03)
Mike Lovatt (trumpet, flugelhorn on 01,03,05,07,12,13)
James Copus (trumpet, flugelhorn on 01,03,07,12,13 / solo on 12)
Andy Wood (trombone on 01,03,07,12,13 / solo on 03)
Giacomo Smith (clarinet on 06,08 / solo on 06,08)
Alex Garnet (alto saxophone, flute, alto flute, clarinet on 01,03,05,07,12,13 / solo on 01,13)
Martin Williams (tenor saxophone, flute, alto flute, clarinet on 01,03,05,07,12,13 / solo on 07)
Gemma Moore (baritone saxophone, alto flute, clarinet on 01,03,07,12,13)
Dave Archer (guitar on 02-13)
Jason Rebello (piano)
Simon Little (bass on 01,03,05,07)
Tim Thornton (bass on 02,04,06,08,09-13)
Ben Reynolds (drums on 01,03,05,07)
Ed Richardson (drums on 02,04,09-13)
Kate Frith (backing vocal on 07)
Mark Frith (backing vocal on 03,07) (handclaps on 03)

2020年1月録音
Recorded at Master Chord Studio London 21,22,27,28 & 29 January 2020

レーベル:MUD Records (Clare Tealの自己レーベル)

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

デジパック仕様CD



優しく端正で節度とゆとりを保ちながらダイナミック・ブルージーなグルーヴ表現にも確固と説得力を発揮した軽妙洒脱筋リリカル歌唱の悠々たる会心打! CD CLARE TEAL クレア・ティール / THEY SAY IT'S SWING[CDMUDCT7]

販売価格: 2,400円(税込)
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商品情報
Mud Records

★英国の実力派で人気も高い女性ヴォーカリストClare Tealによる2020年録音作品。

★軽妙に小粋にスウィングしながらクール・ヴォイスでじっくりと聴かせてくれる面目躍如の1枚。歌詞の機微を伝える細やかな情緒表現もさすがの一言。