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ホーム2021年7月REVIEWダーク・ハードボイルドかつブルージー・テイスティーな、シリアス・アクションの中に歌心もバッチリ揮われた硬派ポスト・バップ会心打! CD DONALD EDWARDS QUINTET ドナルド・エドワーズ / THE COLOR OF US SUITE
商品詳細
Criss Cross諸作等でお馴染みな、90年代よりNYシーン第一線で多忙に活躍する敏腕ドラマー:ドナルド・エドワーズの、今回は、エイブラハム・バートン(ts)、デヴィッド・ギルモア(g)、アンソニー・ウォンジー(p)、ベン・ウルフ(b)とのクインテットに一部ゲストも交えての、様々な「色」をテーマにした自作組曲演集。歯切れよく鋭利敏捷かつ重厚にシャカシャカ・ドスドスと空を斬り、地鳴りを立てつつ精巧なビートを刻むドラムの猛攻!、に強力にプッシュされ、ノセられながら、肉太で引き締まった隆々さと丸っこいユルさ・柔らかさを併せ持ったニュアンスに富むトーンのテナーのスピリチュアル&ソウルフルな濃い口咆哮や、潤いと旨味に溢れピーンとシャープに張った音色でブルージー・グルーヴィーに粋渋な哀愁を映すギターのキレある立ち回り、更には、角張った硬質堅牢タッチで石つぶてをぶつけてくるような殺陣力と思索性を兼備したピアノの精悍な弾鳴、などが殊の外生々しい気魄をもってワイルド&スリリングに見せ場を分け合ってゆく、全体を通じ、ただならぬ迫真力と周到なドラマツルギーとが細密に掛け合わされた道程展開で、タイト&ソリッドに圧倒し昂揚させてくれる敢闘内容。現代流モード・ジャズ=ポスト・バップの一典型を示した、リズム・スタイルは今風でヴァラエティーに富み、硬派でシリアスだが歌心やブルース・テイストも十全に有した、抒情派アクション・タイプの雄々しくも陰影深い躍動的敏活熱演が屈強に繰り広げられ、色彩感豊かでコントラストも十二分に効いたアンサンブル・ワークの緊密さ・精妙巧緻さにも酔わせる一方、少々荒っぽく豪快な手加減抜きの決戦が展開されるソロ・リレー・バトル・コーナーの盛り上がり様がズバ抜けて出色で、正に興奮の坩堝。バートン(ts)の、コルトレーン以降のモダン・テナーの正統らしいモーダルな登り詰め流儀を基調としつつ、しかし同時に随所でよりブルージー・バピッシュなシブくてちょっと泥臭い朴訥ブロウもブチかましてくれる、ハード・ドライヴ感満点の滑脱な吠えっぷりが先ず何より好調で、また、ギルモア(g)の、要所要所にバップ的なアプローチも盛り込むものの、どちらかと云うとファンク・ロック型のやんちゃでワルな「邪」の風趣を多々含んだゲリラ暗躍調の遊撃猛襲に本領を揮った、瞬発力抜群の立ち働きや、ウォンジー(p)の、ハンコックやマッコイの成果をしっかり踏まえた中々手堅い安定感ある抑えワザ、といった辺りも大いにアジな冴え渡り様を見せていてインパクト鮮烈。

01. Little Hopes
02. Red
03. White
04. Blue
05. Intro To Black
06. Black
07. Brown
08. Tan
09. Finding Beauty
10. Hurricane Sophia

Abraham Burton (tenor saxophone)
David Gilmore (guitar)
Anthony Wonsey (piano)
Ben Wolfe (bass)
Donald Edwards (drums)
Sophia Edwards (voice on 01)
Frank Lacy (narrate on 08)

2020年1月31日ニューヨーク市クイーンズ区アストリアのThe Samurai Hotel Recording Studio録音

レーベル:Criss Cross

※本作は制作直前で収録曲目の変更がなされたと思われます為、付属の英文ライナーに印刷されております曲目と収録曲目に違いがございます。CD裏面の曲目が正しい収録内容で、フランク・レイシーの参加は8曲目のみになります。どうかご了承くださいませ。

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可能な限りお取り寄せ致します

CD


ダーク・ハードボイルドかつブルージー・テイスティーな、シリアス・アクションの中に歌心もバッチリ揮われた硬派ポスト・バップ会心打! CD DONALD EDWARDS QUINTET ドナルド・エドワーズ / THE COLOR OF US SUITE[CRC 1407]

販売価格: 2,180円(税込)
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商品情報
CRISS CROSS

NYの最前線ジャズを捉えるCRISS CROSS JAZZが帰ってきた!
オーナー、Gerry Teekens Srの逝去により、活動のインターバルがあったものの、CRISS CROSSのジャズ制作チームは、再び、NYジャズを伝え続けます。

本作は、90年代より、強力現代ハードバップ・ドラマーとしての活動を貫くドナルド・エドワードの2020年録音作品。猛烈に濃厚にスウィングするドラムを軸に、デビッド・ギルモアのシャープなギター、エイブラハム・バートンの骨太テナーが現代ジャズのスピリットを顕す。随所にスピリチュアルな要素も含ませつつのダイナミックな展開が壮快。

EXECUTIVE PRODUCER : JERRY TEEKENS
RECORDING ENGINEER : DAVIS STOLLER
MIXING AND MASTERING : MIKE MARCIANO