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ホーム2021年7月REVIEW妖しく仄暗くも端麗優美なポエティシズムに溢れた現代ヨーロッパ浪漫派の本領が遺憾なく揮われる愁い深き清新ピアノ・トリオ名演! CD TRIO KÀLA ; Rita Marcotulli - Ares Tavolazzi - Alfredo Golino リタ・マルコトゥッリ アレス・タヴォラッツィ アルフレード・ゴリーノ / INDACO HANAMI
商品詳細
★人気のヴェテラン個性派女性ピアニスト:リタ・マルコトゥッリ(1959年イタリアのローマ生まれ)、を筆頭とする腕利き名人揃いのイタリアン・ピアノ・トリオの一編。

エンジニアはステーファノ・アメーリオ(Artesuono録音)。

★折り目正しくきめ細やかな端麗美や潤い感と、剃刀を思わせるシャープなキレ味や硬質性を併せ持った、重心の安定具合も抜群な堅牢タッチのピアノが、微妙に内省的・瞑想的でもある妖しく暗影濃い荘厳なる憂愁バラード調のセンシティヴ・フレージングや、今日流のリズミカルなビートの上で縦横無尽に舞い躍るファンクとニューエイジ系の融合っぽいアクション技、或いはまた、しんみりとした沈鬱なリラクゼーションを正統的バップ&モードのイディオムも絡めつつ描出するスローリー節、一転して豪快なおおらかさを強めダイナミックに旨口メロディーを歌うポップめグルーヴ路線など、適度に振り幅大きくも巧まずピリッと抑制の利いたビタースウィートなリリカル・プレイを滑脱に紡いで、実に美しく豊潤で余情に富んだ雅やかな華を成している。

★一方、ベースやドラムの鋭く歯切れよく精確巧緻にビート・グルーヴ感を醸成しながら、同時に圧倒的サスペンスを渦巻かせて主役ピアノに執拗にまとわりつき、挑みかかってもくる遊撃的サポートも、中々ニュアンスの細かいノリ並びに迫真スリルをバッチリ高めてキラリと眩い魅力を放った、トータルとしては、スタイルは幾分変則的であるもののあくまで抒情指向の奥行き豊かなポエティック世界に爽快に、瑞々しく浸らせてくれる独創性充分の敢闘内容。

★現代ヨーロッパ抒情派ならではの耽美色やロマネスクな文学的テイストを自ずと多分に備え、また烈しい立ち回りのダイナミズム=躍動感や生々しいスリリングさにも事欠かぬ、起伏メリハリ十二分の結構エモーショナル&ドラマティックな快演が、キリッとした精悍な調子で展開してゆき、随所に浮かび上がってはコク味こってりのスピリチュアルな歌いっぷりを見せるタヴォラッツィ(b)のアツい奮闘も、好もしい濃厚アクセントを形作る中で、一座の花形:マルコトゥッリ(p)の、周到に練り上げられているようであり、それでいて肩の力の抜けた自然体な息遣いをも湛えた、さすが年季を積んで鍛え抜かれ研ぎ澄まされたしっかり深みのあるアドリブ至芸〜語り口の妙が、何とも云えぬ幽玄の漂う鮮麗なる冴え渡り様を見せ、傑出して素晴らしい。

→ヨーロピアン浪漫詩人気質の本領を発揮した、アンニュイで仄暗い心象風景の推移変遷をじっくりスケッチしてゆくかのような物憂くグルーミーな機微ある繊細フレーズに、行間深いが決して難解さに陥ることのない(筆致のコンセプトそのものは内向型なのだがしかし風合いの上では)オープンな「美」や「詩情」を保ったとりわけ卓抜なる独自の妙味が示されている他、バップやモードの伝統的作法を真摯に研鑽した跡が窺える躍動的スウィンギン技や、しっとりゆったりとごくフランク&テンダーに安らいだイメージの寛ぎバラード、更には、エヴァンス・スタイルをわりかしストレートに踏襲した感じのアクティヴ・ロマンティック節、といった辺りの転回にもそれぞれ確固として揺るぎない骨芯の据わり様や説得力が認められ、しかも全体を通じて弾きすぎることなく程好い簡潔さで文脈をまとめて、何げに風流な後味を残す、という、その極めてエレガントで品格高くも雅趣ある弾鳴のあり様は大いに蠱惑的だ。

1. Indaco (Rita Marcotulli)
2. Bobo's Code (Rita Marcotulli)
3. Lady Madonna (J. Lennon / P. McCartney)
4. Napule È (Pino Daniele)
5. I Think It's Going To Rain (Randy Newman)
6. Dialogues (Marcotulli, Golino, Tavolazzi)
7. Quando (Pino Daniele)
8. Cose Da Dire (Rita Marcotulli)
9. Romeo And Juliet (Nino Rota)

Rita Marcotulli (piano)
Ares Tavolazzi (double bass)
Alfredo Golino (drums)

2021年1月イタリア-ウーディネ県CavaliccoのArtesuono Recording Studios録音
(recorded, mixed and mastered?) by Stefano Amerio

レーベル:Abeat for Jazz (Abeat Records)

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

三つ折りデジパック仕様CD


妖しく仄暗くも端麗優美なポエティシズムに溢れた現代ヨーロッパ浪漫派の本領が遺憾なく揮われる愁い深き清新ピアノ・トリオ名演! CD TRIO KÀLA ; Rita Marcotulli - Ares Tavolazzi - Alfredo Golino リタ・マルコトゥッリ アレス・タヴォラッツィ アルフレード・ゴリーノ / INDACO HANAMI[ABJZ 230]

販売価格: 2,180円(税込)
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商品情報
ABEAT FOR JAZZ

名手が共演したピアノトリオ注目盤

Recorded,mixed and mastered at Artesuono Recording Studios,Cavalicco,Udine,Italy on January 2021 by Stefano Amerio