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ホーム2021年6月REVIEW輸入盤CD 未発表発掘! 未発表発掘!ダイナミック・グルーヴィーな力強いノリノリ感とレイジー・スモーキーなけだるいデカダン色がない交ぜになった60年代ハード・バップのシブ生々しい快打編!!! HAROLD LAND ハロルド・ランド / WESTWARD BOUND! ウエストウォード・バウンド
商品詳細
米西海岸黒人ハード・バップ・テナーの代表的名手:ハロルド・ランド(1928年米テキサス州ヒューストン生まれ、2001年カリフォルニア州ロサンジェルスで死去)の、本盤は、小コンボを率いて1962年〜1965年にシアトルのクラブ:ザ・ペントハウスに出演した折の3つの未発表ライヴ音源をまとめた発掘アルバム。編成的に見ると、第1のセッション=1962年12月12日編は、カーメル・ジョーンズ(tp)、バディ・モンゴメリー(p)らとのクインテット、第2のセッション=1964年9月10日〜17日(のうちのいずれか)編は、ハンプトン・ホーズ(p)参加のカルテット、そして第3のセッション=1965年8月5日編は、ジョン・ヒューストン(p)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)らとのカルテット(ベースは3セッション一貫してモンク・モンゴメリーが担当)、という趣向。滑らかな丸みや柔らかみ或いは弾力感と、ゴリッとした骨太く固い堅牢さを併せ持ったトーンのテナーが、独特のスモーキーな翳りとコクを放ちながらハード・ドライヴィング&ダイナミックに渦巻きウェイヴを描くが如く中々渋〜い、かつイナセさもみなぎる半レイジーめの躍動咆哮を繰り出して、雄々しくも同時にちょっとけだるくもある誠にアジな華を成し、一方、ハキハキ・キビキビしていながらどこか飄々としてもいる極めてバップ色濃いトランペットや、輪郭鮮明な鋭角的タッチで朗々と歌謡的フレーズを紡ぐファンキー・ピアノ、バネとウネりの効きまくった歯切れのいい鳴動をもってその一音一音から濃いスピリチュアリティをイキイキ発散するベース、らの活躍もそれぞれバッチリ芳醇に魅力を際立たせた、全編これぞ極めつけのハード・バップたる粋シブな快演の連続でじわりじわりとおいしく昂揚させる会心打内容。歌心とスイング感にポイントを絞り、ブルース感覚やバップ魂も自ずと濃密に備わった、明快平易でノリノリな娯楽活劇調の進撃が続き、ツボをキッチリ心得たリズム・セクションの堅実でいて豪放さと緻密さが表裏を成したメリハリあるサポート、に頼もしく支えられ、また上手く刺激されながら、ランド(ts)の、武骨で剛健なタフネスと幾分かルーズな頽廃色が絶妙に融和した自然体調子の滑脱ブロウが、グルーヴィーかつリラクシングに何とも余情深い冴えを見せて素晴らしい。→ちょっとチャーリー・パーカー的だったりコールマン・ホーキンスっぽかったりベン・ウェブスター寄りだったりと、生粋のビ・バッパーらしい燻し銀的な立ち回りを見せつつも、いつしかそれがモーダルな音の洪水へ推移して行ったりもするなど、何げにヴォキャブラリー豊富で流麗な語り口の粋が遺憾なく発揮されているが、その吹鳴には大体において決して全力は込められておらず、肩の力を抜き一定の余裕を保った虚脱っぽいデカダンス・ムードが終始漂っている、辺りのダルな雰囲気が何とも堪えられない妙味。ドコドコ・バシャバシャと手加減なく攻めに攻めまくるフィリー・ジョー(ds)や、ピーンと凛々しく音の立った硬質にしてファンキー・テイスティーな歌いっぷりを見せるホーズ(p)、ピリッとした鋭敏闊達な純バッパーぶりを発揮するカーメル・ジョーンズ(tp)、らの迫真の奮戦も光る。

1. Vendetta (6:18)
2. Beep Durple (9:20)
3. Happily Dancing / Deep Harmonies Falling (8:38)
4. My Romance (10:39)
5. Triplin' The Groove (11:07)
6. Autumn Leaves (11:27)
7. Who Can I Turn To (4:54)
8. Beau-ty (7:07)
9. Blue N' Boogie (2:43)

Harold Land (tenor saxophone)
Carmell Jones (trumpet on 1, 2, 3)
Buddy Montgomery (piano on 1, 2, 3)
Hampton Hawes (piano on 4, 5)
John Houston (piano on 6, 7, 8, 9)
Monk Montgomery (bass)
Jimmy Lovelace (drums on 1, 2, 3)
Mel Lee (drums on 4, 5)
Philly Joe Jones (drums on 6, 7, 8, 9)

1962年12月12日(#1, #2, #3),
1964年9月10〜17日(#4, #5),
1965年8月5日(#6, #7, #8, #9)
米ワシントン州シアトルのジャズクラブ:the Penthouseでのライヴ録音

レーベル:Reel to Real Recordings King International

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
見開き紙ジャケット仕様CD

輸入盤CD


輸入盤CD 未発表発掘! 未発表発掘!ダイナミック・グルーヴィーな力強いノリノリ感とレイジー・スモーキーなけだるいデカダン色がない交ぜになった60年代ハード・バップのシブ生々しい快打編!!! HAROLD LAND ハロルド・ランド / WESTWARD BOUND! ウエストウォード・バウンド[RTRCD 006]

販売価格: 2,200円(税込)
数量:
商品情報
★発掘! 西海岸を代表するテナー・サックス奏者ハロルド・ランドが1960年代に残したレア音源!

★シアトル“ペントハウス”でのライヴ・レコーディング、カーメル・ジョーンズ(tp)、ハンプトン・ホーズ(p)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)…と、共演者も超強力!

★クリフォード・ブラウン〜マックス・ローチ・クインテットのメンバーとして1950年代半ばに名を挙げたハロルド・ランドは、本拠地ロス・アンジェルズを離れることを嫌ってクインテットを早々に退団、以降ロスやサン・フランシスコを中心に活躍を続けました。したがって、リーダー作のほとんどを西海岸で録音しています。

★これまでキャノンボール・アダレイやジョニー・グリフィン〜エディ・ロックジョー・デイヴィス、エタ・ジョーンズなどの貴重な未発表演奏をリリースしてきたReel To Realレーベルからリリースされるこの発掘盤も、西海岸、ワシントン州シアトルのクラブ“ザ・ペントハウス”での録音です。

★この時期のランドは絶好調で、安定した中に個性を強くにじませたプレイが圧巻です。同クラブでの1962年、1964年、1965年の演奏がここに収められていますが、それぞれが大変興味深い顔合わせで行われ、ランドのプレイも充実しきっています。カーメル・ジョーンズ(tp)、バディ・モンゴメリー(p)、モンク・モンゴメリー(b)、ジミー・ラヴレス(ds)を加えた1962年の3曲は、ジョーンズの輝かしいトランペットと落ち着いたランドのテナーが鮮やかな対照を成しています。続く1964年録音の2曲はハンプトン・ホーズ(p)、モンク・モンゴメリー(b)、メル・リー(ds)という顔ぶれ。ピチピチと跳ねまくるホーズのピアノが最高です。4曲が聴ける65年のセッションは、ジョン・ヒューストン(p)、モンク・モンゴメリー(b)、そして何とフィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)が加わったエクサイティングな演奏。何と言ってもフィリー・ジョーのドライヴィングなドラムに耳が引き付けられます。

★この頃のランドはサイドマンとしての仕事が忙しく、リーダー・アルバムは、1963年にカーメル・ジョーンズ、ジョン・ヒューストン、ジミー・ボンド、メル・リーを加えたクインテットでレコーディングしたImperial盤『Jazz Impressions Of Folk Music』しかありません。この“The Penthouse”での演奏が発掘されたことの意味は計り知れないほど大きいものだと言えるでしょう。

★クラブが保有していたオリジナル・テープからのリマスタリング音源。英文解説書も充実! レア・フォトがたくさんちりばめられているのはもちろん、マイケル・カスクーナや、共同プロデューサーであるゼヴ・フェルドマンとコリー・ウィーズによるエッセイ、そしてジョー・ロヴァーノやソニー・ロリンズ(!!)へのインタヴューが収録されています。