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ホーム2021年2月REVIEW〔GEARBOX〕 直輸入盤・帯ライナー付CD ハード・ドライヴ感一杯に威勢よく豪快な渦巻きを描く雄渾で瑞々しい吹き抜ける青嵐の如きおおらかテナー・ブロウがスカッと爽やかこの上なし! BINKER GOLDING ビンカー・ゴールディング / ABSTRACTIONS OF REALITY PAST AND INCREDIBLE FEATHERS アブストラクション・オブ・リアリティ・パスト・アンド・インクレディブル・フェザーズ
商品詳細
ミドルセックス大学とギルドホール音楽演劇学校でジャズを学び、ドラマー:モーゼス・ボイドとのデュオ=ビンカー&モーゼスで人気を獲得、並行してエリオット・ガルビン(p)とのデュオやザラ・マクファーレン(vo)らとのバンドも推進するなど、ロンドン・シーンで多角的活躍を続けてきた、進取性に富む現代テナーサックスの個性派逸材:ビンカー・ゴールディング(南ロンドン生まれ)の、自己単独名義としてはこれが初となった2018年6月ロンドン録音のリーダー・アルバム、=ピアノ、ベース、ドラムとのワンホーン・カルテットによる一編。(この版とは別に、2019年10月にBSMF Recordsから国内仕様CDが一度出ている。) ゴムボールがバウンドするかの如き弾力感(または団子っぽさ)やまろやかさ・ふくよかさと、キュッと締まりの利いた重厚骨太な隆々さ、を併せ持った、旨味もたっぷりな肉感ある、そしてニュアンスにも富む表情豊かなトーンのテナーが、ある時は軽快にリズムに乗りながら踊るような調子のマイルド・ブルージーな歌謡的フレーズを愉しげに紡ぎ、ある時はダイナミズム全開で苦味走ったアグレッシヴな大立ち回りの猛烈咆哮を轟かせてワイルド&ハードボイルドに空間を灼熱化し、またある時は半ば脱力的でダーク・ミステリアスな現代ファンク調の遊泳ブロウを飄々と繰り出して不敵に妖気を放つ、という、振り幅大きくも終始ブルース由来の渋いコクを堅持した人情溢れるドラマティック・プレイを泰然自若の体で決め、雄渾かつ堂々たる華を成した、実に頼もしくも親しみやすい敢闘内容。今日版ストレートアヘッド・ジャズの王道を精悍凛然と突き進む、リズム・スタイルは適宜ヴァラエティーに富み硬軟兼ね備えるも根底には明朗でイキな歌心とブルース精神がしっかり脈打ち続ける、中々勇み肌でスカッとしたおおらかな吟醸アクション熱演が、揺るぎないノリのよさのもと元気ハツラツと展開され、クールで仄暗い思索性と敏活律動的グルーヴとを表裏一体にイキイキ体現する何げに抑えの効いたピアノや、スケール雄大にウネり波打ち躙り寄ってくる肉厚ベース、神出鬼没っぽく全方位からドシャバシャとすばしっこい爆撃・砲撃をカマしてくる重圧感も好もしい機略縦横のドラムら、リズム隊の結構アタッキングにしてばっちりツボを心得たプロフェッショナルなサポート、にシカと支えられ、また煽られて、ゴールディング(ts)の腰を据えて伸び伸びと気持ちよさそうに燃え、歌いまくる真っ向勝負のアドリブ奮戦が、ひたすらデリシャス・グルーヴィーに清々しく絵を飾って誠に壮快だ。→ヴォキャブラリーは豊富だが少なくとも本作における筆致のキモを成しているのはロリンズ型の、開放感とハートウォームな包容力があって速射連発的ハード・ドライヴ感やキレのよさも備わった、丸みを帯びつつの渦巻きブルース節とも云うべき明るく晴れやかでノリノリな気さくげ大衆娯楽肌の粋渋メロディック・フレージング、であり、時折ジョーヘン〜コルトレーン・タイプのアツい激烈吠えに推移したり、S・コールマン、G・オズビー、G・トーマス辺りの成果を踏まえたちょっと不思議で幻想的な冷涼グルーミー・ファンク文体に転じたりするところもあるが、しかし最終的にはちゃんとロリンズ流儀に戻ってきて座を取っ付きやすくもおいしく丸く収めてくれる、という、そうした、わかりやすくちょっとイナセな情味溢れる安心印の吹鳴は、超芳醇で好感度も満点。

1. I Forgot Santa Monica (アイ・フォーガット・サンタ・モニカ)
2. Exquisite She-Green (エクスクイジット・シー・グリーン)
3. Skinned Alive, Tasting Blood (スキンド・アライヴ・テイスティング・ブラッド)
4. ... And I Like Your Feathers (...アンド・アイ・ライク・ユア・フェザーズ)
5. You, That Place, That Time (ユー・ザット・プレイス・ザット・タイム)
6. Strange-Beautiful Remembered (ストレンジ・ビューティフル・リメンバード)
7. Fluorescent Black (フロレセント・ブラック)

Binker Golding ビンカー・ゴールディング (tenor saxophone)
Joe Armon-Jones ジョー・アーモン・ジョーンズ (piano)
Daniel Casimir ダニエル・カシミール (double bass)
Sam Jones サム・ジョーンズ (drums)

2018年6月23日英ロンドンのアビー・ロード・スタジオ録音
(2019年英国作品)

レーベル:Gearbox Records

在庫有り
直輸入盤・帯ライナー付日本向け紙ジャケット仕様CD



〔GEARBOX〕 直輸入盤・帯ライナー付CD ハード・ドライヴ感一杯に威勢よく豪快な渦巻きを描く雄渾で瑞々しい吹き抜ける青嵐の如きおおらかテナー・ブロウがスカッと爽やかこの上なし! BINKER GOLDING ビンカー・ゴールディング / ABSTRACTIONS OF REALITY PAST AND INCREDIBLE FEATHERS アブストラクション・オブ・リアリティ・パスト・アンド・インクレディブル・フェザーズ[GB1555CD]

販売価格: 2,630円(税込)
数量:
商品情報
GEAR BOX

★UKの良質レーベル Gearbox Records ライナーノート付

★英国新世代ジャズ・シーンを牽引するサックス奏者ビンカー・ゴールディング初のリーダー作品!

★2015年のデビュー作『デム·ワンズ』がMOBOアワーズ、ジャズFMアワーズ で【英国年間ベスト·ジャズ·アクト】など数々の受賞で頭角を現し、英国ジャズ·シーン新世代の旗手としての立場をすっかり確立させたビンカー·アンド·モーゼス。そのサックス奏者ビンカー·ゴールディングによる初のリーダー作品『アブストラクション·オブ·リアリティ·パスト·アンド·インクレディブル·フェザーズ』がリリースとなる。

★ レコーディングは2018年の6月23日、ロンドンの由緒あるアビー·ロード·スタジオで行なわれ、プロデュースはビンカー自身が務めている。彼は全ての楽曲の作曲も行なうほか、アルバム·ジャケットなどアート·ディレクション全般も行ない、なかなか多才なところも見せている。なおミキシング·エンジニアはブラッド·メルドー、マイケル·ブレッカー、ジョー·ロヴァーノなどとの仕事で知られるジェイムズ·ファーバーが務め、ジョー·アーモン·ジョーンズ(ピアノ)、ダニエル·カシミール(ダブル·ベース)、サム·ジョーンズ(ドラムス)によるカルテット編成となっている。
★ オープニング曲の「I Forgot Santa Monica」は、ラテン風味がアクセントとなったネオ·バップ的な演奏。MOJO誌から「新たなソニー·ロリンズ? 新たなコルトレーン? またはその両方?」と評されたビンカーだが、その面目躍如たる演奏だ。明快で軽やかな中にも力強さを感じさせるテナー·サックスを披露している。「Exquisite She-Green」はサックス、ピアノ共にリリカルな演奏を展開するが、やや変則的なアクセントを持つリズムによって、単に美しいだけのジャズ演奏ではないヴィヴィッドな印象を与える。「Skinned Alive, Tasting Blood」はモード期のコルトレーンを連想させる演奏で、「…And I Like Your Feathers」では朗々とリラックスしたジョージ·コールマン調の演奏を披露する。しっとりとしたバラード調で始まる「You, That Place, That Time」は、曲が進むにつれて次第にテンポが速まり、ソウルフルな演奏を展開する。途中のジョー·アーモン·ジョーンズのピアノ·ソロも素晴らしく、メンバー全員のエモーションが結集したアルバムのハイライト的な演奏だ。「Strange-Beautiful Remembered」はメロディアスな中にも、メンバーそれぞれのアイデアや即興性が活かされた鋭気に満ちた演奏。サム·ジョーンズのドラムスがかなりトリッキーなプレイを披露している。最後はラテン〜カリビアン·タッチのネオ·バップ演奏による「Fluorescent Black」で締めくくられる。(新譜案内より)