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ホーム2020年10月REVIEWスピリチュアル・ブルージーかつスクエアー・バピッシュなバランスのとれた吟醸的メロディック・プレイが冴える明朗ピアノ・トリオ会心打! CD EIVIND AUSTAD NEW ORLEANS TRIO アイヴィン・オースタ / THAT FEELING
商品詳細
★OzellaやLosenよりの過去作品が好評を得ていた、出身地でもあるノルウェーのベルゲンを本拠として活動している中堅個性派ピアニスト:アイヴィン・オースタ(1973年ノルウェー-ホルダラン県のベルゲン生まれ)の、今回は、以前(2014年10月)米ニューオーリンズを訪れた折に出会った二人のヴェテラン・アメリカン・ミュージシャンと組んだ新生ピアノ・トリオ・プロジェクト、=ニューオーリンズ・トリオによる一編。

★賑々しくドシャバシャと豪快に跳ね躍るドラムや、ウネりとコクをこってり効かせた敏活ウォーキング・ベース、に上手くノセられながら、ゴツッとした陰影も濃い岩石のような感触を呈する骨太堅牢タッチのピアノが、昔ながらのダウン・トゥ・アースな吟醸的ブルース・テイストと、今日流モード系リリカル派らしいスマートネスやソフィスティケーション或いは涼やかな耽美性、とをナチュラルに掛け合わせた中々粋でイナセなメロディック・プレイを軽妙に紡いで、何とも爽やかな華を成した、全体を通じて好ましい誠実明朗さが伝わってくる快演内容。

★概ね、ニューオーリンズ・ジャズ系統の陽気で長閑でおおらかなブルースに由来した芳醇さ・旨口っぽさ、そしてまた仄々とした牧歌性と、抒情的ハード・バップ・タイプのピアノ・トリオならではの硬質でスリリングで渋味ある殺陣アクションの迫真性やソリッドなグルーヴ感、とが絶妙のバランスで共存した、トータル・イメージはあくまでモダニッシュな今日風情が基調を成す、即ち、奏法スタイルは現代型で根底には適度にニューオーリンズ・スピリットが脈動する、極めて正攻法な親しみやすく歯応えある娯楽指向のジェントル・バピッシュ演奏が溌剌と展開され、ベース&ドラムの手堅そうでいて結構芸の細かい機動性あるフレキシブルなバックアップ、に刺激されて、オースタ(p)の、肩肘張らず自然体で伸び伸びとごく平易に喜怒哀楽を歌い上げる風な、燻し銀っぽい熟したウマみと晴れやかな開放感の交差するアドリブ妙技が、ひたすら朗々たるテイスティー・グルーヴィーな魅力を揮ってゴキゲンだ。

→伝統的なバップ・イディオムに則って立ち回りの型に徹したシブ〜いダイナミズム表現や、ゴスペルもしくはR&Bとかにも通じるアーシーでソウルフルな黒いスピリチュアリティ描写、更にそれにモーダル・パッショネートな威勢や熱気を加味したノリノリのエネルギッシュ・グルーヴ路線、一転してヨーロピアン抒情派の本領を見せるクール&センシティヴなしっとりとしたロマンティック・フレージングなど、巧い按配で引き出しの多さ〜文体ヴァリエーションが的確に示されるが、少なくとも本盤を聴く限りその根は、その本性は意外とストレートアヘッドなメインストリーム・ハード・バッパーじゃないのかと思わせる、わりかし真っ向勝負な芸風のあり様が好感度大。

1. 724 Blues (Eivind Austad)
2. Soul Of A Twain (Eivind Austad)
3. Basin Street Blues (Spencer Williams)
4. Turnaround (Ornette Coleman)
5. Esplanade Drive (Eivind Austad)
6. Something (George Harrison)
7. What A Friend We Have In Jesus (Charles C. Converse)
8. That Feeling (Eivind Austad)

Eivind Austad アイヴィン・オースタ (piano)
James Singelton ジェイムズ・シンゲルトン (bass)
Johnny Vidachovic ジョニー・ヴィダコヴィク (drums)

2018年2月26日米ルイジアナ州ニューオーリンズのエスプラネード・スタジオ(Esplanade Studios)録音

レーベル:Losen

在庫有り
見開き紙ジャケット仕様CD



スピリチュアル・ブルージーかつスクエアー・バピッシュなバランスのとれた吟醸的メロディック・プレイが冴える明朗ピアノ・トリオ会心打! CD EIVIND AUSTAD NEW ORLEANS TRIO アイヴィン・オースタ / THAT FEELING[LOS 248-2]

販売価格: 2,350円 (税込)
数量:
商品情報
LOSEN

アイヴィン・オースタ Eivind Austad(1973‒)は、ベルゲン在住のピアニストです。幅広いスタイルと表現のピアニストとして活動、ノルウェーのギタリストのニルス・オラヴ・ヨハンセン、歌手のシーグヴァット・ダーグスランたちのほか、サックスプレーヤーのクリス・ポッター、ニューオーリンズのドラマーのシャノン・パウエルといった、スタイルの異なるプレーヤーとも共演してきました。教師としても有能な彼は、ベルゲン大学グリーグ・アカデミーのジャズ科で助教授として教えています。アルバム『That Feeling』(あの感覚)は、ベルゲンのミュージシャンと組んだトリオによる『Northbound(北に向かって)』(LOS211-2)につづく Losen Records の第2作です。アルバムのテーマは「ニューオーリンズの感覚」を探ること。2014年10月、彼がニューオーリンズを訪れた際、現地で出会ったふたりのミュージシャン、ベーシストのジェームズ・シングルトン James Singleton(1955‒)とドラマーのジョニー・ヴィダコヴィク Johnny Vidachovic(1949‒)とプレーしたことをきっかけにプロジェクトが始まりました。プロジェクトのスタートから4年後の2018年、ベルゲン大学と大学の GAIMPRO(グリーグ・アカデミー・ジャズ即興音楽研究グループ)の資金援助が決まり、録音が実現しました。セッションは、2018年2月26日、ニューオーリンズの「エスプラネード・スタジオ」でセッションが行われました。ディキシーランド・ジャズバンドのレパートリーのひとつ、スペンサー・ウィリアムズの《Basin Street Blues》、オーネット・コールマンの《Turnaroun》、ビートルズのジョージ・ハリソンが作った《Someething》、賛美歌《What a Friend We Have in Jesus》(邦題《いつくしみ深き》)、そして、ブルースとゴスペルの要素を反映させてオースタが書いたオリジナル曲。ニューオーリンズの通りと街の空気を映した8曲のプログラムです。(新譜案内より)

アイヴィン・オースタ(ピアノ)
ジェームズ・シングルトン(ベース)
ジョニー・ヴィダコヴィク(ドラム)

録音 2018年2月26日 エスプラネード・スタジオ(Esplanade Studios)(ニューオーリンズ、ルイジアナ州)
ミクシング 2019年10月18日‒25日 グリーグ・アカデミー(ベルゲン、ノルウェー)
制作 トマス・T・ダール
共同制作 アイヴィン・オースタ
録音エンジニアリング ジェシー・スナイダー
ミクシング ダーヴィデ・ベルトリーニ
マスタリング モッテン・ルン