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ホーム2020年3月REVIEWレイジー・スモーキーで妖しく翳った憂鬱ムードとバピッシュ&ブルージーな正統的吟醸味がフレッシュ・スリリングに融和! CD WOLFGANG MUTHSPIEL ウォルフガング・ムースピール / ANGULAR BLUES
商品詳細
グラーツの音楽校でクラシック・ギターを学んだ後、エレキでのジャズ演奏にも開眼、80年代半ば、米バークリー音大や米ニューイングランド音楽学校へ留学し、パット・メセニーにも認められてゲイリー・バートンのグループに参加、一躍脚光を浴び、その後は自国オーストリア(やドイツ他、ヨーロッパ広域)とアメリカを頻繁に行き来しつつ、自己の小コンボや企画ユニットなど、様々なフォーマットでプレイ、ウィーン・アート・オーケストラの花形レギュラーとしても人気を博し、また、女性歌手:レベッカ・バッケンとの未来派的コラボや、マーク・ジョンソン&ブライアン・ブレイドとの連名トリオ企画、更には、現代音楽的ストリング・トリオや修道院僧コーラスとの共演など、常にチャレンジングなプロジェクトに精力的に取り組んできた、コンテンポラリーな新感覚派ギターの独創的スタイリスト:ウォルフガング・ムースピール(1965年オーストリアのユーデンブルク生まれ)の、今回は、スコット・コリー(b)&ブライアン・ブレイド(ds)とのトリオによる、東京のStudio Dedeで吹き込まれた一編。繊細で爽涼かつ陰影に富んだトーンのアコースティック・ギターによる、リズミカルにしてアンニュイでもある憂きコンテンポラリー・グルーヴィー節が、メロウ・ムーディーかつシャープ・スリリングに瑞々しくも凛とした華を成し、一方、重厚で肉太くも雄弁に朗々と歌うベースや、何げに遊撃力全開の細密巧緻な変幻ワザで執拗に絡みついてくるドラム、らの助演も各々存在感濃厚にガッチリと旨味&ノリを醸成、また、潤みとザラつきを混在させた音色のエレキ・ギターの、今日的レイジーさとバップ&ブルース由来の吟醸味がセンシティヴに交錯する軽快プレイも、鮮麗でありくすんでもいる独特の渋い映えを見せた、全般に、精悍でいてけだるそうでもある絶妙の均衡点を保ったメリハリある滑脱な展開に、一定の緊張をもってフレッシュに浸らせてくれる会心打内容。唄物スタンダードに臨んでは、結構ストレートアヘッドなメインストリーム・ジャズらしい歌心満点の瀟洒めリリカル演奏もゴキゲンに聴かせるが、しかし全体を通して基調となっているのは、現代感覚をフル稼働させて仄暗い憂鬱気分をクール&ミステリアスに映し出す、ちょっと妖しく翳ったオリジナル曲群、といった感があり、そうした、甘さ控えめの幾分かシリアスに鬱屈した、メランコリックで半ば頽廃的ですらある筆運びに揺るぎない真価を発揮するやや内省型っぽいムースピール(g)と、ストレートによく歌いノリにノるコリー(b)やブレイド(ds)の正統派メロディスト或いは正統派スインガーぶり、とが好対照を成しながらきめ濃やかに鬩ぎ合う様は、清新なサスペンスと昂揚感に満ち満ちており、誠に興趣深いものがある。ムースピール(g)の、コンテンポラリー指向のダーク&ビタースウィートなピリッとスパイスの利いた硬質リリカル・フレージングを主軸としつつ、そこに巧まずバピッシュ&ブルージーな旨口小節が滑り込んでくる、辺りの極めて生鮮なスリルと芳醇さのみなぎった文脈形成が、正にワン&オンリーで卓抜だ。

1. Wondering
2. Angular Blues
3. Huttengriffe
4. Camino
5. Ride
6. Everything I Love
7. Kanon in 6/8
8. Solo Kanon in 5/4 (solo electric guitar)
9. I'll Remember April

Wolfgang Muthspiel (acoustic guitar on 1-3) (electric guitar on 4-9)
Scott Colley (double bass except 8)
Brian Blade (drums except 8)

2018年8月Studio Dede(東京 上池袋)録音

レーベル:ECM

在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします

スリーヴケース仕様CD


レイジー・スモーキーで妖しく翳った憂鬱ムードとバピッシュ&ブルージーな正統的吟醸味がフレッシュ・スリリングに融和! CD WOLFGANG MUTHSPIEL ウォルフガング・ムースピール / ANGULAR BLUES[ECM 081 4506]

販売価格: 2,380円 (税込)
数量:
商品情報
ECM

★現ジャズ・ギター界における”輝く光”とThe New Yorker誌が絶賛するオーストリア出身のギタリスト、ムースピールによるトリオ作品2作目。これまでムースピールはECMから3枚のリーダー作をリリースしているが、本トリオで2014年に「Driftwood」でデビューを飾り、 その後は2枚のクインテット作品をリリース。本作では長年のコラボレーターBrian Blade(ds)は一緒だが、前作でベースを務めていたLarry Grenadierは今回参加しておらず、Scott Colleyがベースを担当、アーシ―なベース・サウンドがよりダイナミックさを演出。
■ムースピールはアコースティックとエレクトリック・ギターの両方を使用し、得意のメロディックなオリジナル曲を主に披露するが、初めてスタンダード”Everything I Love”と “I’ll Remember April”やビバップ曲“Ride”にも取り組んでいる。さらにソロ・ギター曲 “Solo Kanon in 5/4,” でのエレキ・ギターのディレイ・サウンドによるバロック調の曲も聴きどころだ。(メーカーインフォ)

Recorded August 2018
Studio Dede,Tokyo
Engineer : Shinya Matsushita
Assistants : Yuki Ito,Akihito Yoshikawa
Mixed at Sudios La Buissonne
by Manfred Eicher,Wolfgang Muthspiel
Mastering : Nicolas Ballard
Cover photo :Max Franosch
Liner photo : private collection
Design : Sascha Kiels
Album produced by Manfred Eicher