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ホーム2020年2月REVIEWしっとりヒンヤリしたクール・センシティヴでエレガント&ノーブルな全く独自の心象スケッチ風ピアノ・プレイが誠に奥深く卓抜! CD AARON DIEHL アーロン・ディール / THE VAGABOND
商品詳細
ケニー・バロンやエリック・リードに師事し(最近はフレッド・ハーシュにも)、様々なグループやコラボ企画等を並行推進して大忙しの活躍を続けている(自己トリオを主力としながらも、ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラの音楽監督、ウィントン・マルサリスのツアー・メンバー、人気歌手:セシル・マクロリン・サルヴァントのレギュラー伴奏&ミュージカル・ディレクター他を務めたりなど、幅広く多角的に辣腕を発揮)、NYに拠点を置いた新世代の個性的な黒人ピアノの逸材:アーロン・ディール(1985年オハイオ州コロンバス生まれ)の、前作からおよそ5年ぶりとなるMack Avenueでの3作目の最新アルバム(通算5作目のリーダー・アルバム)、=今回はグレゴリー・ハッチンソン(ds)参加のトリオによる、前作(←ひたすら王道ハード・バップだった)とは180度趣を違えた無双の一編。折り目正しくきめ濃やかで、爽涼な潤いや透明感にも富んだ、幾分か小振りの美しい氷玉(群)を転がすかのような、クール・クリーンな端麗タッチのピアノが、一つ一つの音を慎重・神妙に選びながら終始真心こめて丹念に歩を進めてゆく、ある時はリズミカルで躍動的なポスト・バピッシュ調の凹凸ある立ち回り趣向であったり、ある時は内省感や夢幻性を含んだ心象空間の奥底へ深く降りてゆくようなメディテーショナルな行き方であったり、またある時は甘美な浪漫とおおらかな牧歌色を交差させつつの殊の外瑞々しい哀愁節であったり、と、程好く振り幅を示しながらどこまでもセンシティヴ&メロディアスな抒情指向〜詩人タイプの麗しきプレイを、流れるが如く(時に歯切れよく)紡いで清新この上なしの華を成し、ドラム&ベースのシャープ&デリケートに当意即妙の自在さでこれに絡みつく機略性抜群なサポートも、迫真のサスペンスと安定したグルーヴを強力に高めて大いに魅力を際立たせた、風雅幽遠にしてピリッとした緊張感も充分の中々ユニークな高密度内容。全般に、アメリカ製であるにも関わらずどちらかと云うとヨーロッパの現代耽美派に近い風合いを呈した、ロマンティックだが決して甘すぎない、緩急メリハリもキッチリつけられる結構陰影濃い物憂きリリカル奏演、がじっくりと展開され、ディール(p)の、どこかしらエンリコ・ピエラヌンツィ辺りにも繋がるようなダークでビタースウィートなメランコリー表現や、ブラッド・メルドーにも底通する幾何学的で入り組んだダイナミズム攻勢、或いはまた、クラシックやニューエイジ系に接近した独特のヒーリング効果も伴っての精確巧緻なハイテクニカル(orメカニカル)・フレージングなど、一貫して予断を許さない新鮮な驚きに溢れたアドリブ技が、ひたすら美しく冴え渡って秀逸。→クラシック・ピアノの徹底した修練ならびに「瞑想音楽の美学」にしっかりと深く揺るぎなく立脚した風な、その極めて独創的でエレガント&ノーブルな趣やちょっとヒンヤリしたクールネスを絶やさない、孤高のファンタジー世界を彷徨い続ける唯一無二の語り口は、誠に鮮麗で絶品だ。

01. Polaris
02. Lamia
03. Magnanimous Disguise
04. Park Slope
05. The Vagabond
06. Kaleidoscope Road
07. Treasure's Past
08. March From Ten Pieces For Piano, Op. 12 (Sergei Prokofiev)
09. A Story Often Told, Seldom Heard (Sir Roland Hanna)
10. Milano (John Lewis)
11. Piano Etude No. 16 (Philip Glass)
all songs composed by Aaron Diehl, except on 08, 09, 10, 11

Aaron Diehl (piano)
Paul Sikivie (bass)
Gregory Hutchinson (drums)

2020年作品

レーベル:Mack Avenue

在庫有り
デジパック仕様CD


しっとりヒンヤリしたクール・センシティヴでエレガント&ノーブルな全く独自の心象スケッチ風ピアノ・プレイが誠に奥深く卓抜! CD AARON DIEHL アーロン・ディール / THE VAGABOND[MAC 1153]

販売価格: 2,200円 (税込)
数量:
商品情報
MACK AVENUE

現代若手本格派ピアニスト、アーロン・ディールの新境地
ジャズ /クラシック双方の要素を渾然一体とオリジナルな世界に昇華
2つのルーツをトリオで詩的に描き上げた注目作

★ 1985 年生まれの秀英ピアニスト、アーロン・ディール。Mack Avenue第三弾となる本作は、正統的なジャズ・ピアニストとしての演奏と、自らのルーツであるクラシック・ピアノの要素を渾然一体として、オリジナルな世界に昇華させた、注目の詩的なトリオ作品!

★7歳でピアノを始め、わずか 17 歳にして、Jazz at Lincoln Center’s Essentially Ellington competition のファイナリストになり、ウィントン・マルサリス・セプテットのヨーロッパ・ツアーでも演奏。また、3年連続でグラミー賞を受賞したセシル・マクロリン・サルヴァントのレギュラー・ピアニスト、およびミュージック・ディレクターもつとめる存在。ケニー・バロン、エリック・リードに師事し、現代においてもっとも才能を持つ若手本格派の一人と言って過言でないでしょう。

★そんなディールが、本作では新境地を拓いたと感じさせます。“音色や音調、語り口、といったピアノの表現の幅に常に魅せられてきた。それらについては自分の一つのルーツであるクラシック・ピアノに取り組んでいたころの興味に起因する”と語る一方、“ジャンルに問わず、サウンドやニュアンスに富んだ表現に挑戦したいと思うようになった”というディール。同時にフィリップ・グラスとの共演、NY フィルとジョージ・ガーシュインの「ピアノ協奏曲ヘ長調」を演奏する機会にも恵まれて影響をうけ、アプローチを広げていく機会を得たとのこと。本作では、オープニングから、繊細で詩的な表現が印象的です。

★前半7曲がオリジナルで、後半がプロコフィエフ、フィリップ・グラスの楽曲を含め、アレンジ演奏の 4 曲。しかし、オリジナルにも対位法的なアプローチを含め、スロー・スウィング~4 ビート演奏の中にもクラシック的な色彩がまじわった演奏。一方、フィリップ・グラスの楽曲に関しては、“如何にその音楽世界に忠実であるかを考えると同時に、ルーツであるアフロ・アメリカンとしての音楽を表現できるか”と考えているとのこと。ここには、そうした 2 つのルーツを持つアーロン・ディールの追究が表現されています。

★2013年『The Bespoke Man's Narrative』, 2015年『Space, Time, Continuum』で見せた確実なテクニックはもちろんのこと、表現の幅と深みをみせた最新盤。近年、フレッド・ハーシュにも師事しているというアーロン・ディール。ニュアンスに富んだ表現と、“シルキー”という言葉を連想させてやまない、きめ細やかでなめらかなタッチのエレガントさも魅力です。(新譜案内より)