★ウェス・モンゴメリー(g)(1923年インディアナ州インディアナポリス生まれ、1968年同地で死去)とウィントン・ケリー(p)(1931年イギリス領西インド諸島ジャマイカ生まれ、4歳のとき米ニューヨークへ移住、1971年カナダのオンタリオ州トロントで死去)・トリオのコラボ、という、Verveの名盤:「Smokin' At The Half Note」と同様のカルテット体制(但、ベースはP・チェンバースからロン・マクルーアに交代しており、うち4曲はモンゴメリー不参加のケリー・トリオ単独演奏)による、1966年4月シアトルのクラブ:the Penthouse出演時に録られた放送用のライヴ音源(2セッション)を収めた、ディスク化はこれが初となる発掘アルバム。
★歯切れよくも旨味溢れるタッチで、スクエアー・バピッシュかつダウン・トゥ・アースに中々濃い口のイキな驀進ぶりを見せるピアノと、しなやかな張りを呈したトーンで、オクターヴ技も全開のワイルド&ホットなダイナミズム攻勢を豪快にキメるギター、とがひたすら溌剌と意気軒昂なる大豊饒コースを形作ってゴキゲンこの上なしの、スカッと胸のすく会心打内容。
★歌心とスイング感とブルース・スピリット、を徹底尊守した、真っ向勝負の堂々たるハード・バップ熱演が連続し、ケリー(p)やモンゴメリー(g)の、悔いなく完全燃焼する勢いに満ちたエモーショナルなアドリブ奮戦が冴えに冴え渡って、清々しくもコクのある超芳醇な昂揚気分を心ゆくまで堪能させてくれる。
★ケリー(p)の、バップ・イディオムに則った硬質で鋭角な殺陣風のアクション・フレーズと、ブロック・コードも絶妙に活かしつつの漆黒ソウルみなぎるファンキー節、とをミックスしてテイスティー・グルーヴィーに突き進む敢闘の様、が何ともノリノリでおいしさ満点の魅力を際立たせており、一方モンゴメリー(g)の、精悍なシャープネスを呈しながら熱くエネルギッシュに哀愁ロマンを歌い上げる、敏捷なる立ち回りも、これまた殊の外壮快に勇み肌っぽい圧倒的スター性(&吟醸味)を放ち続けて、全く鮮やか。
1. There Is No Greater Love (7:56)
2. Not a Tear (6:29)
3. Jingles (4:31)*
4. What's New (4:51)*
5. Blues in F (2:44)*
6. Sir John (8:10)
7. If You Could See Me Now (5:54)
8. West Coast Blues (3:56)*
9. O Morro Não Tem Vez (6:15)*
10. Oleo (2:08)*
Wes Montgomery (guitar)*
Wynton Kelly (piano)
Ron McClure (bass)
Jimmy Cobb (drums)
1966年4月14日、4月21日ワシントン州シアトルのクラブ:the Penthouseでのライヴ録音
レーベル:
Resonance
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