★1作目が好評だった、ブラジリアン流儀にも秀でる実力派シンガー:EMiKO VOiCE(旧EMIKO)とフリー派ピアニスト:スガダイローのデュオ企画・第2弾。
★シャキッと芯の通った鋭い張り〜クリアーネスと、蜜のような甘い潤い感や柔らかみ、を渾然一体化させた、線はやや細めだが安定感抜群の小悪魔的な高音プリティー・ヴォイスでの、優しく耽美な情緒性に溢れ、またダイナミックな敏活グルーヴ表現にも事欠かない、抑揚豊かな劇的演唱がフレッシュ&テイスティーに映え、角張った岩石タッチで中々ハードな変則アクション技をぶつけてくるピアノの、意表性に富んだ攻め型のバックアップ、も毅然たる硬派な魅力を揮いきった、非常に密度の濃い好投内容。
★ヴォーカル者に関しては→、白人キュート系リリカル派のオーソドキシーに則った、即ち、しっとりデリケートな息遣いで詩情とメロディーの美を折り目正しくスウィート・ファンタジックに映し出して見せる、瀟洒な和み小唄(orバラード)的節回しを先ずは基調とし、奔放敏速なスキャット技やしなやかにハジけるブルージー・シャウト熱唱、などの「本格派リアル・バップ・ヴォーカル」然としたパワフルな躍動的アプローチ、もわりかし豊富に盛り込んでくる、といった具合に、トータル・イメージは清楚・可憐げな正統的ドラマティック・タイプの文脈をしっかりと形成。
★がしかし、これに絡むピアノの、ノーマルなハード・バップ・スタイルの「伴奏」に安住せず、バラード演唱のバックでセシル・テイラーorモンクばりの超辛口ハードな大暴れ不協和音アクション弾奏をガキゴキ轟鳴させたりなど、その遊撃ゲリラ感覚全開の立ち働きが奏効して、一筋縄ではいかない新鮮味&スリル溢れる充実の道程となっている。
1. ヤードバード組曲
2. シャイニー・ストッキングス
3. ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス
4. ソリチュード
5. サマータイム
6. いつか王子様が
7. イパネマの娘
8. コンファメーション
9. キャラバン
10. ハニーサックル・ローズ
11. ラストダンスは私に
12. いつもさよならを
EMiKO VOiCE(vo)
スガダイロー(p)
2009年作品
レーベル:
Cool Fool
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在庫有り
CD