当初はニューヨークで、やがてシカゴへ移り、幅広い人脈の中で多彩な活躍を続け、Curious Pogus/Grob/Atavistic等よりの作品群で高い評価を得てきた個性的チェロ奏者の、今回はソロ即興集。シカゴ録音。全8トラック、硬質的で雑色的なノイズ・タイプの生々しいインプロヴィゼーションが展開してゆく。アルコ弾き、ピチカート弾き、ボディ叩き(こすり技・軋ませ技とかも)、スピーカーやアンプ或いはオブジェ類を使った雑音鳴動や、チェロ奏音の歪曲増幅、といった、形状や語調も様々な断片的音響群がモゾモゾ・コトコト・ヒタヒタと猥雑に入り乱れ(多重録音は一切なしのリアルタイムな八面六臂演奏)、所々で比較的ノーマルめのチェロ弾鳴が現れて、こんがらがりまくった道筋を心機一転!風にリセットしてゆく、といった調子の、極めて抽象純度の高い、そして地下実験ムードも濃厚な夢遊徘徊的流れをスリリングに楽しませる。怪しい硬質感を呈しながら、一音一音にフレッシュでポジティヴな生命躍動感をみなぎらせたその、どこかしらユーモラスでほのぼのとした意外性満点の奇異な闊歩ぶりが楽しい、機動力と色彩感に溢れた小気味よさも抜群の充実作。
Dialog 1〜8 全8トラック収録
Fred Lonberg-Holm(cello,speaker,amp,piezo,motor)
在庫有り。