CATFISH RECORDS

★音楽に古い、新しいの区別はない。あるのは、良い、悪いのどちらかだ」というのはデューク・エリントンの言葉。エリントンの流儀に倣えば、1950年代的だから古いという考えは間違っている。このホッド・オブライエンという人は、良いジャズの代名詞のような人だ。では、その魅力、その秘密はどこにあるのだろうか。思うに一時的な流行や、時代の変化に左右されず、自分の信じるスタイルで、自分の真実演奏を続けて生きたのではないか。RESERVOIRには優れたピアノ・トリオの秀作が数多くあるが、前作と同じリズム・セクションを迎えて、緻密で端々しい、奥深い構成に満ちた演奏を聴かせている。ボサノバの(4)、ビクター・フェルドマンの(1)、クインシー・ジョーンズの(2)、モンクの(9)、デューク・ジョーダンの(10)と選曲も渋い。トミー・フラナガンにも通じる「控え目な主張」がじわじわと効いてくる好内容だ。 (JAZZYELLより)

1. Exodus
2. Meet Benny Bailey
3. So That's How It Is
4. Ultramarine
5. Cheek To Cheek
6. Where Or When
7. Will You Still Be Mine
8. Little Ronnie's Here
9. Ask Me Now
10. Forecast

Hod O'brien(p)
Ray Drummond(b)
Kenny Washington(ds)

Recording at Van Gelder Recording Studio, Englewood Cliffs, NJ on September 3, 1997

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CD