★ChiaroscuroやCapriよりの諸作に好評を得てきた、アメリカのキャリア豊富な正統派ピアニスト:マイク・ジョーンズ(1962年ニューヨーク州バッファロー生まれ)(バークリー音大に学び、ボストン→ラスヴェガス→ニューヨークで活動)の、トリオによるスタンダード中心の一編。
★陰影豊かで骨太くも端正な、潤いにも富んだ小石を転がすようなおいしいピアノ・タッチによる、腰を据えてジワリジワリと熱気を高めつつ、ひたすらソウルフル&ダイナミックにイキな情景を描破する、「小唄活劇」とも云うべき明朗豪快な名人芸的プレイが清々しい好調ぶり・豊作ぶりを見せた、理屈抜きに胸躍るハートフルな会心打内容。
★スインギーでメロディアスな、ブルース色も濃いアクション型の寛ぎセッション、風の和気溌剌たる邁進が続き、ベース&ドラムの、堅実でいて生鮮なスリルをも絶妙に醸成する歯切れよいサポートにシャキシャキ導かれ、煽られながら、ジョーンズ(p)の、イナセで温かな人情味に貫かれた、そしてバッチリとツボを心得た旨口ワザ〜吟醸的語り口の妙、が何ともゴキゲンに、鮮やかな冴え渡り様を呈してゆく!!!
★→玉転がしタッチのブロック・コード奏法を活かしたレッド・ガーランド風のプリティー&アーシーな節回しや、ちょっとアクロバティカルに好もしいハッタリも利かせたオスカー・ピーターソン似のダイナミズム表現、といった、粋で渋旨で勇み肌な「ファンキー」気質の文脈展開を変わらず(待ってました!の)切り札としつつ、バップ・イディオムを使ったより硬角質な殺陣風のアクションや、燻し銀的ストライド技、ちょいクール・サウンドっぽくもある中々折り目正しいジェントルなコードワーク、なども的確に織り込んでゆくその、潔く王道に徹しきった生粋のエンタテイナー然たる活躍が、全く見事に、超芳醇なるキメ絵とハマッていて素晴らしい。
1. Yes Sir, That's My Baby
2. If I Had You
3. I'll See You In Cuba
4. Home
5. Mean To Me
6. I Found A New Baby
7. Me And My Shadow
8. What'll I Do
9. I Can't Believe You're In Love With Me
10. Am I Blue
Mike Jones (piano)
Katie Thiroux (bass)
Matt Witek (drums)
2015年7月21日ニュージャージー州ParamusのTrading 8's Studio録音
レーベル:
Capri
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デジパック仕様CD